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稲船氏「インディーゲームは不可能を可能にする」―UF2015基調講演レポ

神奈川県の横浜で開催されたエピック・ゲームズジャパン主催の開発者向けイベント「UNREAL FEST 2015 YOKOHAMA」。本イベントでcomcept代表の稲船敬二氏が熱く語った基調講演のレポ―トをお伝えします。

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神奈川県の横浜で開催されたエピック・ゲームズジャパン主催の開発者向けイベント「UNREAL FEST 2015 YOKOHAMA」。本イベントでcomcept代表の稲船敬二氏が熱く語った基調講演のレポ―トをお伝えします。

■稲船氏が語る「インディーの心得」

大きな拍手と共に登壇した稲船氏は、インディーを目指す開発者に向けて心構えについて語りはじめました。今年でゲーム業界に入ってから29年、来年で30年になる同氏。様々な業界の出来事や変化を目の当たりにしながら、気づいたらそれほどの年月が経過し、その変化においてモバイルやインディーゲームが台頭。色々な変化に対応できないと、長期的に作品を作り続ける事ができないと考えているとのこと。途中脱落していく人は、歳を重ねることで考えなどが固くなり、変化に対応することが難しくなった者であると語りました。


同氏がcomceptという会社を設立してから5年が経過。ゲーム業界にも若い人達の圧力やパワーが必要で、学生や若者に向けた応援という意味を含めて、ゲーム業界を支える若い世代を育成する“稲船塾”を開設しています。これは若い人たちに30年分の経験を伝え、賛同してもらえることが目的です。内容としては、日進月歩で進化し変化する技術(テクニック)ではなく、別の分野で自分の考え方を身に着けていく根本的な部分を教えていきたいようです。

■『Mighty No.9』延期理由の1つは多量のプラットフォーム

また新作の『Mighty No.9』について、発売延期が続きましたが9月に発表した2016年2月以降の延期は今後絶対にないと述べました。この開発に時間を要した理由として、リリースするプラットフォームの数が非常に多い点を挙げました。


PC(Windows/Mac/Linux)を一つのプラットフォームと一括りにするだけでもPS4/PS3/PS Vita/Xbox One/Xbox 360/Wii U/3DSの8プラットフォームに向けて開発することに加えて、各地域に沿った言語などの多量な品質チェックがあるからのようです。comceptは大企業ではなく30人規模の小さな会社であるためインディーと名乗っています。数千人規模の大企業のチェック体制は、comceptのものとは比較にならないほど巨大である故に大きく異なります。ゲーム自体の開発は終わっていますが、前述の事情があるためバッカーや期待している人たちには申し訳ないと説明しました。

■稲船氏が考えるインディーとは?

インディーで開発する長所として、「自分たちが生み出した子供(ゲーム)を、自分たちの手で育てる」と例を挙げて語りました。同氏が生み出したカプコン時代のタイトルについての今後について聞かれることがあるようで、それも“自分の子供”であるが育てる権利を持っていないので、どのように育てるのか「何も答えられない」と言わざるを得ないとのこと。


同氏は、インディーでそれらの事柄を変えることが意味でもあり、『Mighty No.9』が今後どのように育てていくのかスタッフと意見を交わすことが誇らしく、苦しい中でも頑張れるようです。

次ページ: 「不可能を可能にするインディー」を語る

《G.Suzuki》

ミリタリーゲームファンです G.Suzuki

ミリタリー系ゲームが好きなフリーランスのライター。『エースコンバット』を中心にFPS/シムなどミリタリーを主軸に据えた作品が好みだが、『R-TYPE』シリーズや『トリガーハート エグゼリカ』などのSTGも好き。近年ではこれまで遊べてなかった話題作(クラシックタイトルを含む)に取り組んでいる。ゲーム以外では模型作り(ガンプラやスケモ等を問わない)を趣味の一つとしている。

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