【特集】ベトナム・ホーチミンで見つけた「halo」と“世界のゲームたち” | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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【特集】ベトナム・ホーチミンで見つけた「halo」と“世界のゲームたち”

ベトナムのホーチミンに観光で訪れた際、せっかくだからゲームを探してみようと思いました。東南アジアといえば、ゲームの普及はおろか、インターネットなどのインフラも十分でないとのイメージを持っていましたが……。

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【特集】ベトナム・ホーチミンで見つけた「halo」と“世界のゲームたち”
  • 【特集】ベトナム・ホーチミンで見つけた「halo」と“世界のゲームたち”
  • タンソンニャット国際空港。Wi-fiが使えます
  • ベトナム最大手の「Highlands Coffee」。もちろんWi-fiが使えます
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先日、ベトナムのホーチミンに観光で訪れた際、せっかくだからゲームを探してみようと思いました。正式な取材ではないので、情報不足はご了承ください。東南アジアといえば、ゲームの普及はおろか、インターネットなどのインフラも十分でないと勝手なイメージを持っていましたが、ことベトナム中心部に関していえば、全くそんなことはないようです。

■スマホでゲーム

ホーチミンに着くと、まず誰でも空港でWi-Fiが使えます。それから、日本人が泊まるクラスのホテルならほぼ100%Wi-Fiが使え、さらに街に点在するカフェのほとんどでWi-Fiが使えます。街を歩いてる人も、カフェでくつろいでる人も、(ショッピングモールで働いてる人も!)あらゆる人がスマホに夢中。ごくまれに、チャリスマホならぬ”バイクスマホ”も見られ、ちょっとした恐怖を感じます。


深夜のタンソンニャット国際空港


ベトナム最大手のHIGHLANDS COFFEE。もちろんWi-Fi使用可

ベトナムに行こうと思ったけど、お気に入りのゲームの連続ログイン記録が切れてしまうよ! という懸念を抱く必要はありません。ちなみにiPhoneの充電は、日本で発売されているUSB電源アダプタがそのまま使えます。

ベトナムの会社「Cimigo」の2015年の調査報告によれば、ベトナムでは『Minecraft: Pocket Edition』や『PewDiePie: Legend of Brofist』といったゲームが人気。さらに、APPOTAというベトナム国産のプラットフォームも紹介されており、そこではスポーツとして人気沸騰中のサッカー関連のアプリや、ナルト関連のアプリ(公式かどうか不明)が確認できます。






■ゲームセンターでゲーム

ホーチミンの一等地に屹立する高層ビル、ビンコムセンター。オフィスや住居施設も併設されているショッピングモールで、一階にはブランドショップがあり、地下には日本料理や韓国料理をはじめ多国籍の料理が味わえるレストラン、上階には大型スーパーといったつくりとなっています。そこにゲームセンター『World Games』がありました。


日本のゲーセンというと、今やカードゲームやネットワークゲーム中心の成人向けのつくりとなっているところが多いのですが、ここには多くの子供たちが集う、どこか懐かしい風景がありました。UFOキャッチャーやプリクラのほか、音楽ゲームやガンシューティング、レーシングゲームといった体感ゲームが多くそろっています。

その中で日本のゲームもたくさんありました。『頭文字D ARCADE STAGE 5』『鉄拳6(停止中)』『太鼓の達人12(中文)』『北斗の拳』『ザ・キング・オブ・ファイターズ(ナンバリング不明)』『ガチャマンボ サボテンカーニバル』などなど。






ベトナムでは硬貨がほとんど使われていないので、専用のコインに交換して遊びます。正直、日本のゲーセンでもこれほど大型筐体の充実を誇るところはあまりないかもしれません。


Pasteur通りは小さな電気店のほか、海賊版のDVD販売店などが並ぶ


■ゲームショップでゲーム

ホーチミンの秋葉原(?)とも言われるPasteur通りで、その洗練された店構えで異彩を放つ「halo」。日本でもかなり知られたお店で、その価格の高さから憧憬の的である最新のiPhoneやXiaomi製のモビリティなど、最先端のガジェットを揃えていますが、そこで中心となっているのがゲーム販売コーナーです。

PS4、Xbox ONE、Wii U、3DS、VITAの本体はもとより、大量のゲームソフトを備えており、その充実さは日本のゲームショップ顔負け。ちなみにすべて北米版で、日本でいうと秋葉原にある海外ゲーム専門店のような感じです。実機デモでは、最新ゲームの『Overwatch』をプレイしていました。



PS4:8480,000ドン(約38,000円)
XBOX ONE:8830,000ドン(約40,000円)
3DS XL:5680,000ドン(約25,000円)
VITA:5080,000ドン(約23,000円)

ベトナム最大手の電気店「Nguyenkim」では、PS4が10,990,000ドン(約50,000円)で売られているので、haloなら少し割安です(ただ、haloの商品が新品かどうかは分かりませんでした)。ちなみにベトナム大手電気店のあらゆるウェブサイトでは、日本では当たり前にあるゲームカテゴリがありません。









ゲームソフトは500,000ドンから1000,000ドン(約2,200円から4,500円)あたり。ちなみに『閃乱カグラ ESTIVAL VERSUS』は1530,000ドン(本体の隣に並んでいるのは”イチオシ”だからではなく、パッケージの厚さの問題だと思われます。それにしても、ベトナムは性に厳しいイメージなのですが大丈夫なんでしょうか)。

30分ほど店にいて、最新ゲームが売れる現場には立ち会えませんでしたが、家族連れが中古のPS3(250GB)を買っていったほか、兄弟と思われる子供たちがPCを借りてSteamにアクセスしていました。

通じているのか分からない拙い英語と付け焼刃のベトナム語でGame*Sparkの宣伝を終え、私は店を後にしました。日本でも欧米でもない国では、ほとんどのゲームが”海外ゲーム”なのだ、そんなことを考えながら。


名刺を見せてなかば強引にサイトを開かせる

日本でゲームといえば、ゲームセンターがあり、それから家庭用ゲーム機が長く存在感を示し、PCゲームを少し挟みながら、今はスマホが席巻しているという歴史があります。

ベトナムでは2000年代後半にネットカフェを中心にPCゲームが人気を集めました。そして2010年には、SCE Asia(現SIE JA)からプレイステーション3、プレイステーション2、PSPの正式販売が始まりました。

そこからわずか数年での、スマホの急速な普及。若年層のスマホ普及率は8割とも言われています。ゲーム機がゲームの主役となるのは、平均月収が数万円といわれる経済的な面でも、スマホ普及による時間的な面でも難しいのかな、と思いました。よほどのことがない限りは、ローカライズされていない海外ゲームを求める日本のゲーマーのように、ニッチな需要に応えていくことになるのではないでしょうか。
《Kako》
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