バハマはナッソーで開催された『ハースストーン』の大会、「ハースストーン冬季選手権」。世界各国から勝ち抜いてきた選手が一堂に会し、バハマの日差しに負けない熱戦を繰り広げた本戦決勝及び準決勝の結果と、優勝者インタビューをお届けします。
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■準決勝第1試合:SamuelTsao選手(アジア太平洋)vs ShtanUdachi選手(欧州)
フルカウントまでに及んだ準決勝第1試合。SamuelTsao選手が序盤から勢いのある展開を繰り広げるも、ShtanUdachi選手が食い下がり、結果としてその粘り強さで決勝進出への切符を手にすることができました。
- 準決勝:SamuelTsao選手 vs ShtanUdachi選手
※両選手ともに海賊ウォリアーがBAN
※○…勝・●…敗
1戦目:○翡翠シャーマン vs レノメイジ ●
2戦目:○ドラゴンプリースト vs アグロシャーマン ●
3戦目:●混合ローグ vs レノメイジ○
4戦目:○混合ローグ vs レノロック●
5戦目:●レノロック vs ミラクルローグ○
6戦目:●レノロック vs レノロック○
7戦目:●レノロック vs アグロシャーマン○
■準決勝第2試合:Fr0zen選手(南北米) vs DocPwn選手(南北米)
準決勝第2試合は、Fr0zen選手が1戦目(後攻)1ターン目から「エドウィン・ヴァンクリーフ」を引き圧勝、試合のペースを握ります。DocPwn選手は各試合主導権を握ろうとするも、なかなか勝ち星を獲得できないまま敗退となりました。
- 準決勝:Fr0zen選手 vs DocPwn選手
※Fr0zen選手のフリーズメイジ・DocPwn選手の海賊ウォリアーがBAN
1戦目:○ミラクルローグ vs 翡翠ドルイド●
2戦目:○マリゴスODKドルイド vs 翡翠ドルイド●
3戦目:○レノロック vs 翡翠ドルイド●
4戦目:○ドラゴンプリースト vs ドラゴンプリースト●
■決勝:ShtanUdachi選手(欧州) vs Fr0zen選手(南北米)
2017年冬季選手権は、アメリカ出身のFr0zen選手とロシア出身のShtanUdachi選手による頂上対決。一進一退の攻防を見せる決勝では、最終戦の7戦目まで突入しました。
実況解説にも熱が入り、控えの解説陣も固唾を呑んで決勝を見守る
- 決勝:ShtanUdachi選手 vs Fr0zen選手
※ShtanUdachi選手の海賊ウォリアー・Fr0zen選手のフリーズメイジがBAN
1戦目:●ミラクルローグ vs ミラクルローグ◯
2戦目:◯ミラクルローグ vs ドラゴンプリースト●
3戦目:○レノロック vs マリゴスODKドルイド●
4戦目:●アグロシャーマン vs ドラゴンプリースト○
5戦目:○アグロシャーマン vs レノロック●
6戦目:●レノメイジ vs マリゴスODKドルイド○
7戦目:◯レノメイジ vs レノロック●
接戦の末戦いを制し、見事優勝に輝いたのはShtanUdachi選手でした。
また、大会後に行われたメディアインタビューでは、今大会の感想や試合時の心境などを語ってくれました。
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――今回のHCT冬季選手権に挑むにあたって、不安などはありましたか?
ShtanUdachi選手:個人的には、バハマで戦うことが目標だったので、その目標が達成できたため満足していました。ですが、周りの友人などから期待を寄せられていたので、そこはプレッシャーになりました。
――体調が悪いと伺っていましたが、決勝は良いコンディションで挑めましたか?
ShtanUdachi選手:最終日前日までは体調を崩していましたが、最終日は調子が戻りました。
――(体調が悪かったとのことでしたが)試合に望むにあたり、精神的に辛かったでしょうか?
ShtanUdachi選手:どの選手であっても、試合前は緊張するものだと思います。毎試合集中して望むのでその影響はありませんでした。
――準決勝で負け越していた時や最後の試合は、不安や心配はありましたか?
ShtanUdachi選手:不安は全くありませんでした。心配することで緊張してしまい、それが結果的に失敗に繋がると考えているので、心配しないように心がけていました。
――決勝で見せたような素晴らしい試合をしたい、と思った視聴者や観客に対して、アドバイスはありますか?
ShtanUdachi選手:(僕のプレイを)真似はしないほうが良いと思います。配信者の試合などを研究し、自分で考える力を付けるのが一番良いと思います。
――大会を終えましたが、今後使用デッキを変更する考えはありますか?
ShtanUdachi選手:自分のデッキに自信を持っているので、変えることは考えていません。どんな相手であっても同じデッキを使うと思います。
――ShtanUdachi選手は、「特殊なデッキは使わない」といったコメントと「スタンダードなデッキは使わない」といったコメントの両方を残していましたが、今後はどう考えていますか?
ShtanUdachi選手:大会によってどういったデッキで挑むかを分けています。全試合で勝たなければいけない、といったルールだった場合は、より思考を凝らしたデッキを組むと思っています。
――クラーケン年が終わり、環境が変わりますがどう感じていますか?
ShtanUdachi選手:新しいデッキを作る良い機会だと思うので、環境が変わるのは良いことだと思います。「大魔境ウンゴロ」は今のデッキとは相性が良いと思っています。
――このイベントで一番印象に残ったことは何ですか?
ShtanUdachi選手:この大会そのものです。初めて参加できた大型大会であり、初めてホームから離れた場所での試合であり、素晴らしい場所で過ごすことができました。他のプレイヤーとも交流できたことが楽しかったです。
――DreamHackなどの一般的なイベントと比べ、どちらが好きですか?
ShtanUdachi選手:よりカジュアルで、他のプレイヤーとも気軽に交流できるので、このようなイベントの方が好きです。
――賞金の使い道は考えていますか?
ShtanUdachi選手:まだすぐには手に入らないし、手に入ってもすぐに使うことは考えてません。使い道についてはまたお伝えするので楽しみにしておいてください。
――ありがとうございました。
取材協力:Blizzard Entertainment