ゴゴゴゴゴ……
あの文章書く彦が送る大型新連載が……
ついに始動だ!!!
その名も「ギャルゲー百人百景」!
「ギャルゲー百人百景」とは
皆さんは美少女ゲーム……ギャルゲーが好きだろうか。何を隠そう、私は大好きだ。特に今よりはちょっと古めのギャルゲーが好きで、当時はよく職もないままプラプラと中古屋の店舗を周り、なけなしの日銭でそういったゲームを買っていたものである。しかし時はギャルゲー全盛期……あまたのギャルゲーが産まれては忘れ去られていった時代……もちろんすべてのゲームを遊び尽くすことなどできなかった。
あのときプレイできなかったギャルゲーを……今なら……ゲームライターとしてデビューを果たした今なら“記事にする”という大義名分のもとプレイできるのかもしれない……。そしてあの時果たせなかった「100人のヒロインを攻略する」という巨大な目標を、達成することができるかもしれない……私がそのような悪魔的な考えに取り憑かれていったのも、無理からぬ話であろう……。
編集者と打ち合わせをすること数千回。血の滲むような思いで何十枚もの企画書を書き、慣れないパワーポイントを駆使してこの企画の素晴らしさを熱弁した。毎日家の近所の中古屋をめぐり、古いゲームのコーナーが撤去されていることに絶望したりもした。しかし絶望ばかりではない。「まあもうやらんでしょ」と思って前の引っ越しの時に処分してしまっていたPS2を格安で仕入れることもできた(また引っ越すかもしれないから絶対薄型のやつがよかったし、そうなると結構高かった)。そうした地道な苦労を重ねること幾星霜……私はついに編集者の「まあいいんじゃないっスかね……」を引き出すことができたのだった!勝った!第三部完!
企画ルール
ギャルゲー百人百景ではひとまず「100人のヒロインを攻略する」ということを目標に、まずはギャルゲーを買い集め、その中に登場するヒロイン一人ひとりにフォーカスしていく。どのゲームを購入するかは基本的には私が独断と偏見で選ぶが、選ぶ基準のようなものも三点あるのだ。
1. 私がやったことがない/やったけど細かくは覚えていない/面白かった記憶があるので是非紹介したいソフト
2. みんなあんまりやったことなさそう/みんなあんまり知らなそうなソフト
3. なんかヤバそうなソフト
というわけで、写真には写っていたけどおそらく『サクラ対戦3』とかはやんないであろう。ただ、いずれドリームキャストのゲームもやるよということをある種のポリコレ的に表現したかっただけなのである。100人を攻略するということが簡単なのかどうなのか、何本ぐらいのソフトをプレイしなければならないのかもよくわからないので、やれるゲームがなくなってくるようなことがもしもあれば有名作もやるかもしんないスけど……。
今回買ったゲームの紹介
ということで連載を始めるにあたって、ひとまず7本のギャルゲーを購入してみた。ラッキーセブンだ。軽く紹介していこうと思う。
まず最初は株式会社ココナッツエンターテイメントの『エンジェルグラフィティ』だ。株式会社ココナッツエンターテイメントという名前がいいし、ジャケットもバブリーでいい。特に右上の人の異常な存在感がめちゃくちゃいい。良さが集まりすぎて、良さの三角錐みたいになっている。
続いて(株)ファミリーソフトの『初恋ばれんたいん』だ。『ばれんたいん』がひらがななのがいいし、ギャルゲーなのに男キャラがジャケットに写ってるのも珍しくていい。ファミリーソフトもソフトクリームの商品名みたいでいいし、総じて、いい。
次は株式会社サクセスの『スクリーン』だ。SIMPLE1500シリーズじゃなくてSuperLite 1500シリーズってあったなあということが思い出されていいし、たぶんなんか泣けるんじゃないかな、泣きゲーの雰囲気が感じられる。泣ける雰囲気だけですでに泣きそうだし、泣けるっていうことはすなわちいいということだし、結局よさそうだ。
続きまして、講談社の『BOYS BE…』だ。人気漫画のゲーム化ときたらこれは期待せずにはいられないし、シンプルでバキッとしたデザインがめちゃくちゃかっこいい。続編もあるようなので連載としてもありがたい。優良物件だ。
さて今度は小学館プロダクションの『結婚 Marriage』だ。先程の講談社に続いて出版社のゲーム参入モノでなにか縁を感じるし、やっぱギャルゲーとかやってるとあんまり結婚まで行くゲームってないので、結婚がテーマになってるというのはそれだけでも新しくて、面白そうである。タイトルから察するにおそらくヒロインと結婚するのであろうし、結婚するのはめでたいので、絶対的な善がそこにある。
次はイマジニアの『恋愛講座 REAL AGE』だ。江口寿史先生原画でヒロインがかわいいし、他のギャルゲーよりはリアル志向っぽいところが変わり種という感じでいい。ギャルゲー界の『オペレーション フラッシュポイント』と言えるだろう。リアルであるということってこの世の中で信じられる数少ない「良さ」を決定づけるための基準であるし、約束された良さがあるゲームだと言える。
最後にせっかくなのでPS2のゲームも選んでみた。D3パブリッシャーの『Love Songs アイドルがクラスメ~ト』だ。今回買ったソフトの中では一番最近発売されたものにもかかわらず、ジャケットが異常に退色していてステキだ。ちなみに、『THE 大美人』でもおなじみのD3パブリッシャー看板キャラクター双葉理保さんも登場している。今、「良い」って思っただろう?私には分かっているのだよ。
終わりに
ということで次回、第一回からはしばらく『エンジェルグラフィティ』を攻略していこうと思う。いったいどのような女の子たちと出会えるのか、今から待ち遠しくてしょうがない。皆さんの応援があれば100人とはいわず1,000人、10,000人と続けていくことも不可能ではないと思われるので、首を洗って待ってろよ!