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ギャルゲー百人百景:第十ニ景『個人教授』クールな女ボクサー・山代有希

季節はもうすっかり初夏。まだ五月だというのに気温が30度に至るような日もあり、私の部屋ではすでに扇風機が活躍を始めている。

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季節はめぐり春、夏、秋、冬。季節の数だけ景色がある。そして景色の数だけ、ギャルゲーもまた存在するのだ。ギャルゲーの主役といえばなんと言っても多種多様なヒロイン達……。この連載はギャルゲーのヒロインを百人攻略するという妄念に取り憑かれた男の飽くなき挑戦の記録である。


季節はもうすっかり初夏。まだ五月だというのに気温が30度に至るような日もあり、私の部屋ではすでに扇風機が活躍を始めている……のと関係があるのかどうかわからないが、ギャルゲーをやるのもすっかり腰が重くなっている今日この頃である。いやさ、この『個人教授』というゲーム、メッチャ長いんだよね……。一周目はなんとなく自由度が高くて楽しめたが、二週目になると「不要なコマンド」や「実は無視していい要素」などがわかりはじめ、攻略がルーチン化しつつある。ゲームとの倦怠期だ。


「実は無視していい要素」の一例を紹介しよう。前回でも言及したが、このゲームでは開始時からすでにガールフレンドが存在している。開始時ガールフレンドは二種類いて、主人公のサークルがインドア系かアウトドア系かによって振り分けられるらしい。今回はテニサーに入ったのでこのイケイケっぽい「吉村由美子」が初期GF(こう略すとガーディアンフォースみたいだ)だった。立ち絵はけっこうかわいいと思う。吉村と大貫なので、「PUFFY」が名前の元ネタだろう。時代を感じさせる元ネタだ。


インターネット上にちらばる僅かな『個人教授』情報によると、今作には「初期GFとの破局イベント」があるらしい。撮れ高としてはおいしすぎるイベントなので絶対に引き起こしたく、今回のプレイでは初期GFである吉村を徹底的に無視した。しかし、最後まで破局イベントは起きることはなかった。っていうかゲーム進行になんの影響も及ぼさなかった。初期GFの二人は取説でも完全にサブキャラ扱いなので個別エンディングの存在もかなり怪しい気がする。


……さて、そんなサブキャラどもの話はどうでもいいとして、今回攻略するのは彼女、「山代有希」である。ボーイッシュかつスポーティーなキャラクターで、はっきりいってルックスとしてはかなり好みである。単純な見た目だけでいえば、今までのギャル百で最も好きなキャラクターだ。こういうカッコいいタイプの女性キャラいいよね?良くないですか?ボーイッシュキャラはニッチな趣味なのか最近あんまり見ない印象なのだが、ぜひとも復権してほしい。


有希とは主人公が街でチンピラに絡まれているときに出会う。有希はどうやら正義感が強く、また、ボクシングをやっているので、チンピラを日常的にボコしているらしい。「ホーリーランド」みたいなヒロインで最初からグッとつかまれた。ボクサーの拳って凶器だからダメなのでは?という気がしないでもないが、相手がチンピラなのでこの際OKだ!


その後なんだかんだあって、彼女の父親(合気道の道場主だ)から家庭教師を頼まれることになる。合気道師範かつポニーテールというとどうしてもセガールが連想されますね。あとこの発言、Twitterだったらハチャメチャに炎上するでしょ。インターネットをやらせてはいけないタイプとみた。


父親への反骨心からか、合気道ではなくボクシングに打ち込む有希。大学進学もどうやら本人が積極的に望んでいることではなさそうで、勉強には非協力的な感じだ。もちろん開始時の成績もかなり悪いので前回攻略した遥よりも育成難度は上がっている。



有希はスポーティー担当なので夏期私服の露出度が異様なまでに高く、オイオイという感じだ。また、部屋の写真からもわかるようにミリタリーオタクとしての一面も持っている。他にも「理想の男性のタイプ」に「呂布」と答えたり、ボクシングをはじめたキッカケを「あしたのジョー(と思しきマンガ)を読んだから」と答えるなど、めっちゃオレたちうだつの上がらないゲームオタクを刺しに来ているキャラクターだ。実際刺されたので好きです。


当然「実は女性っぽい一面」的な、テンプレも完備しており、裁縫も得意だったりする。このあたり「理想の詰め合わせ」的な感じなので、うにイクラ丼みたいだなと思った。単にスポーティーなだけの人だと、我々、話すこともないですし、接点ないスからね……。きちんと要点を抑えつつ完成度の高いボーイッシュキャラだ。っていうかなにせ絵がめっちゃかわいい。え、そう感じるのオレだけか!?同意を求むが!?


もちろん水着サービスシーンもあります。設定的には巨乳キャラじゃないはずなのだが(気にしてるふうのセリフがあったりする)、細いからなのか描写的に本作トップクラスの巨乳キャラに見える。あとモブから時代を感じて良いですね。このままだと見た目の話ばっかりになってしまうのでもうちょっとだけ内面を紹介しよう。


なんか闇が深そうなのでやめとこうか……? 冗談はおいといて、有希は飄々としているタイプだが、どこか非常に冷めた目線をもっており、まさに矢吹丈的な儚さを持っている。いちいち全てを紹介してはいられないが、会話がよく書き込まれており、最初に攻略した遥よりもちょっとだけ厚みを持ったキャラクターだと感じられた。


恋愛に関しても、全く無関心に見えてクリスマスには主人公を自分からデートに誘ったりちょっと大人びたところもあってとても魅力的ですね。親指が立ってます。ところで、この娘が「いいじゃん!」となった筆者はpixivで「山代有希」と検索したのですが、一件もヒットしませんでした。生きるのがつらいです。


そんなこんなで合格発表当日。前回の遥を完全にトレースしたかのような流れで、二人で現地に赴くことになる。おそらく全ヒロインこの流れなんだろうな。この時点で「合格基準偏差値」を大幅に上回っていたので、あんまりドキドキもしないが……。


おなじみの「番号がある」演出があり……(余談だがオレが実際に受けた大学の合格発表はこういう感じじゃなかったので、この掲示方法がどれだけメジャーなものなのかちょっとわからない)。


合格したことによってすっかり調子に乗った有希から「大学入っても勉強教えて、勉強以外の色々も(意味深だ)」という言葉をいただき、エンディングだ。なんかこんなこと言い出すタイプだと思ってなかったのでちょっと面食らうところもあった。最後の最後まで底が見えないヒロインである。


そして後日談で「実は付き合っていました」という話が開示される流れも前回と同じなので、これが本作のテンプレ的なエンディングなのだと思う。いつの間にかボクシングをやめて合気道をやってることが一行で示されるのには驚いた。めっちゃボクシング推しのキャラだったのに……。

と、いうことで、相変わらずなんか釈然としない感じが残るが、ヒロインとしてはめっちゃタイプだったので楽しく遊べた『個人教授』の第二回目であった。なんとなく攻略方法を掴んでしまったので、プレイ時間が長く感じられるのがネックだが、月一ぐらいのペースで次のヒロインにも挑戦していければと思う。このゲーム、立ち絵が良いので、残りのヒロインを攻略するのも楽しみである。
《文章書く彦》
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