気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Rokas開発、PC/Mac/Linux向けに5月19日リリースされた3x3マスダンジョンパズル『Seek Etyliv』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、3x3マスで繰り広げられるダンジョンパズル。プレイヤーは3x3マスの中で、敵の全滅かゴールとなる階段を目指します。説明などはなく、失敗を繰り返しながら自分で解法を探し出していくことになります。すべてのステージがわずか9マスで構成されており、ビジュアルも含め、そのシンプルさが一番の特徴。
『Seek Etyliv』は519円で配信中。
――まずは自己紹介をお願いします。
Rokas:Rokasです。博士課程の大学院生で、ゲーム開発者たちのためのツール開発を行っているだけでなく、自分でもゲーム開発を行っています。雰囲気のあるゲームが好きで、プレイヤーがゲームに没頭できるということを最優先にしています。
――本作はいつどのようにして開発が始まったのでしょうか?
Rokas:6年前にゲーム開発を開始して以来、似たようなシステムのものを作り続けてきましたが、本作の開発自体はおよそ一年前に始まりました。自分用のゲームエンジンを作るのが面倒だと判断した頃でした。その後時間をかけ、少しずつ形になって行きました。
――本作の特徴を教えてください。
Rokas:『Seek Etyliv』は、これまでのマス目ベースのダンジョンクローラーにおける退屈な要素を極力取り去り、戦闘時におけるハイリスクな判断にスポットライトを当てたものだと思います。その結果、必ず正解があるパズルゲームとなりましたが、解答を考えるのではなく、実際に動かしてみることでより面白くなります。本作は最小限であることに重点を置いており、ゲーム全体が3x3マスで展開し、解像度も107x45ドットですが、挑戦しがいのあるゲームに仕上がっていると思います。
――本作が影響を受けた作品はありますか?
Rokas:はっきりとは言いませんが、デザイン面は私が雰囲気のいいエンターテインメントのファンであるということに起因しています。雰囲気の良さ、とはゲーム体験が凝縮されており、世界観を納得できるように作り込まれており、そこで起こることが定義されたルールの中に存在しているということです。これが上手く出来ているゲームの例としては『サイレントヒル2』があります。私のゲームとはまったく異なるものですが、私が目指そうとする感覚がそこにはあるのです。
――本作の日本語対応予定はありますか?
Rokas:気になる状況です。というのも、本作をクリアするのにストーリーを読む必要はまったくありませんので(メニューの部分の方が難しいかもしれません)。優しい人たちのおかげで、もうすぐ中国語とロシア語に対応する予定です(注:記事公開時点で中国語には対応済み)。日本語(とその他の言語)への対応は、本作を気に入ってくれ、翻訳してくれるような人が現れるかにかかっています。
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
Rokas:本作をお試しいただき、がっかりしないでいただければ幸いです。私のデビュー作となる小さなゲームで、このような質問に答えるのはなんか不思議な気分です(笑)。
――ありがとうございました。
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