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ギャングたちの命を背負う男の西部劇『レッド・デッド・リデンプション2』ハンズオン

10月26日の発売が迫った『レッド・デッド・リデンプション2』のハンズオンをお届け!前作と何が違うのか明らかにします。

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ギャングたちの命を背負う男の西部劇『レッド・デッド・リデンプション2』ハンズオン
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新たなる西部は、どうやらギャングたちとの生活を深く感じさせるもののようです。いよいよ来月10月26日の発売を控えた『レッド・デッド・リデンプション2(Red Dead Redemption 2)』。今回、発売元のテイクツー・インタラクティブ・ジャパン(以下、テイクツー)にて、本作のハンズオンを体験できました。本記事では、そのレポートをお届けします。

新たな主人公、ギャングたちの命も背負う男アーサー・モーガン



今作の主人公アーサー・モーガンは、ただひとりで生きていくわけではありません。前作の主人公、ジョン・マーストンがギャングを抜け、一匹狼として生きたことからうって変わり、モーガンは、ギャングのメンバーとして数多くの仲間と関係し、生きていきます。彼はダッチギャングの古くからのメンバーとして活動しており、ギャングと家族のように関わるのです。


今回のハンズオンでは、雪山の小屋の中で、傷ついたマーストンがベッドに倒れているところをアーサーとギャングたちが見舞うシーンから始まりました。『レッド・デッド・リデンプション2』は前作より前の時代を描いており、まだマーストンがギャングに在籍している時代を描いています。彼はアーサーが信頼を置く仲間の一人として登場します。

マーストンの妻のアビゲイル、そして息子のジャックも現れます。アーサーはマーストンをはじめ、ギャングの仲間たちと共に列車の襲撃を目論んでいるのです。このシークエンスでは後に一匹狼となる男マーストンと、仲間たちを背負う男アーサーの顔立ちの違い、つまりは人生観の違いのコントラストが際立ちます。

雪山からの襲撃



アーサーたちは馬で雪山を移動します。仲間たちで会話しながら列車へと襲撃に向かいます。テイクツーの広報は「5年前の『Grand Theft Auto V』(以下、『GTA V』)から次世代機用に開発を始め、ミッション、アニメーションもアップグレードしました。本作ではインタラクティブ性と没入感を強めています。」と解説します。そのとおり、リアルタイムで描写される雪のグラフィックはきめ細かく、作品世界に引き込まれます。

列車襲撃のためにダイナマイトを仕掛けるシークエンスでも、アニメーションがアップグレード。アーサーが爆薬の導線を強いていく丁寧な動作も実際に操作することで、没入感を増しています。

実際のゲームプレイはどうか?


しかし爆薬は不発。計画が狂ったアーサーたちは列車に飛び乗り、直接運転室まで襲撃に向かいます。車両の中での銃撃戦では、シリーズでおなじみのデッドアイによるスローモーションでの戦闘も見られました。


今作では主観視点で狙う銃撃戦もできるほか、「腰だめ」の姿勢から連射するという銃撃も可能となっています。また、初代の『レッド・デッド・リボルバー』に存在していた二丁拳銃も今作で復活。精密なエイムの戦いのほか、西部劇でよく見る派手なアクションが搭載されているのです。

しかし今作で重要なのは、ひとりだけで戦うことではありません。ギャングの仲間との共闘です。敵の銃撃をドアの入り口からカバーして身を隠しているとき、他の仲間に「相手を始末しろ」という命令を出すこともできるのです。

ダッチギャングたちの名誉



トラブルもありましたが、無事に襲撃を成功させたアーサーたち。何人かの敵を捕虜として確保しています。「名誉システムが本作には存在します。捕まえた見張りを生かすか殺すかを選ぶことで変動します。」テイクツーの広報はそう説明します。

名誉システムは前作から存在していました。栄誉ある賞金稼ぎとして生きるか、無法者として生きるかをプレイヤーの行動次第で決められ、名声があれば街の人々が助けを求めてきたり、商品を安く販売してくれたりします。悪漢として生きる場合、ギャングからすぐには襲撃されなくなるなど、どちらの生き方を選ぶにしろ、利点と欠点が存在しました。

今作はアーサーとギャングたちのコミュニティが重要であり、名誉システムはアーサーひとりに影響を及ぼすものではなさそうです。人々がアーサーたちを評価する、名誉にかかわる行動は今作ではより広い範囲に及ぶのかもしれません。

よりダイレクトに世界に関わるゲームプレイ


そう、今作では街を歩けば人々にさまざまなコミュニケーションを取ることが出来るようになっています。「挨拶をする」ことはもちろんですが、「脅して金品を奪う」など物騒な(しかしギャングらしいとも言える)行動を取ることも可能。過去の『GTA』シリーズでも、街の人々に話しかけるアクションは存在していましたが、今作ではギャングの名誉に直結するコミュニケーションができるようです。

アーサーがギャングとの関係を背負うというゲームプレイの中核が関係しているのでしょうか、今回は世界とのインタラクションがより細やかに、生きた世界としての手触りを感じさせます。

たとえば馬にしても、ただ移動するための動物ではなく、より愛着を持たせる行動をプレイヤーは取ることができます。餌をあげたり、ブラシをかけてあげたり、時には鞍を外してあげたり……手綱を引いて一緒にゆっくりと歩くこともできました。


また、銃器類もカスタマイズ可能。『GTA V』でも自分の銃器のデザインを変えられましたが、今作ではヴィンテージな銃器類も揃っており、より思い入れを持つことが出来そうです。


カスタマイズでは、たとえばリボルバーを黄金銃に塗り替えるなど「007」のジェームズ・ボンドか、メキシコのマフィアを思わせるような、ゴージャスな意匠を凝らすことも。その他にも、オイルを注して性能を安定させるなど、リアルな手触りを感じさせるリアクションが可能です。

生活感あふれる描写



このように細やかなリアクションが可能になっていることに感心させられます。本当にささやかなのですが、驚きだったのは街で食料を買うときです。直接戸棚から缶を取る動作が追加されており、まるで普段の生活でスーパーで買い物をするかのような生活感が洗練されているのです。

荒野を旅しているときも、少しスペースのある場所でキャンプすることもできます。こちらは前作にもあった行動で、銃弾の補充やファストトラベルに使われました。ですが今作ではより生活感のある行動と、近年のオープンワールドのトレンドのシステムが含まれています。


そう、クラフトです。ハンティングした動物の肉を材料に料理にしたり、または銃弾を生成したりする仕草は「ゲームを有利にしていく」戦略的な部分はもちろんですが、なにより焚火のそばで肉を焼く実感が表現。また、テントの中でゆっくり休むという視点にもなり、アウトドアのシミュレーターとしても優れています。

共同体としてのギャング




この生活感を追求した目的はなんでしょうか?ここまでのハンズオンを体験した限り、筆者はゲームプレイの中核にある、ダッチギャングたちとの共同生活を馴染み深いものにするためと感じました。

アーサーの行動の中心にはギャングたちがいます。仲間たちと共に敵対するギャングと闘いに向かうほか、食料や金銭を渡すことでギャングたちの士気をあげていくことが可能です。

生活感を感じさせる行動がここでもいくつか見られ、キャンプで髪型や、ひげ剃りを行うことができます。ひげはしばらく放っておくと自然に伸びてきてしまうため、定期的に剃ることもゲームプレイに含まれています。「ミッションを行ったあと、キャンプに戻ると仲間たちとその話題で話すようにもなります。」とテイクツーの広報は解説してくれました。

キャンプはアーサーの関わり方によって成長していくといい、「仲間との関係性が大事になります」とも説明されました。「前作のジョン・マーストンはギャングから出ていき、改心するという主人公でした。それゆえに一人で行動していました。今作のアーサーの場合は完全にギャングです。そのアーサーのキャラクターを、プレイヤーがゲームプレイのなかで作っていくのです。」広報は本作についてそうまとめてくれました。

『レッド・デッド・リデンプション2』はより細やかに生活を感じさせることで、ギャングたちと過ごすオープンワールドとしてのリアリティを増しています。果たしてアーサーとギャングたちは本編ではどのような運命を辿るのでしょうか?その運命を決めるのはプレイヤーになりそうです。

『レッド・デッド・リデンプション2』は、PS4/Xbox Oneを対象に、10月26日発売予定です。
《葛西 祝》

ジャンル複合ライティング 葛西 祝

ビデオゲームを中核に、映画やアニメーション、現代美術や格闘技などなどを横断したテキストをさまざまなメディアで企画・執筆。Game*SparkやInsideでは、シリアスなインタビューからIQを捨てたようなバカ企画まで横断した記事を制作している。

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