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生き残る為、生きたニワトリで空気漏れを防ぐ…SFギャグADV『Breathedge』早期アクセス版の仕上がりをチェック

RedRuins Softworksが2018年9月13日に『Breathedge』をアーリーアクセスとしてSteamにてリリースしました。

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生き残る為、生きたニワトリで空気漏れを防ぐ…SFギャグADV『Breathedge』早期アクセス版の仕上がりをチェック
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RedRuins Softworksは、2018年9月13日に『Breathedge』を早期アクセスタイトルとしてSteamにてリリースしました。無重力空間を漂いつつ、酸素の残量と格闘しながら物資やアイテムを収集して行動範囲を広げていくアドベンチャーゲームです。今回は、開発者自ら「皮肉」で「ブラックジョーク」な作品であるとする本作の「ストーリーとゲーム構成」を紹介します。

※本作は記事執筆時点でアーリーアクセスによる開発中のタイトルです。開発元が公表している「最終的なゲームの姿」と比較して、現段階では実装されていないものが大部分を占めています。Steamストアページ等での開発コメントそのものに「ネタ」が散りばめられているという側面があるため、正式リリースでは大きく内容が変化している可能性があります。予めご了承ください。

※また、本作にはグロテスクおよび下品な表現が含まれています。本記事にはスクリーンショットも掲載しているので、苦手な方はご注意ください。



ブラックユーモアにまみれた「アドベンチャーゲーム」


はじめに「タバコの表現」について設定しよう!

突然ですが「ノリ」というのはとても難しいものですよね。音楽の「ノリ」ではありません。表現……特に会話としての「ノリ」のことです。筆者は小さいころからずーっと「お前はカタすぎる人間だな」と言われてきました。話が面白くないという意味だと受け止めて日々反省しております。

先日、『シャドウ オブ ザ トゥームレイダー』が発売されました。よく『アンチャーテッド』と比較される作品ですが、筆者の感覚では『トゥーム』は暗め、『アンチャ』は明るいというイメージを持っています。主人公ネイトに関係する人達の、半ば「B級映画のようなノリ」が、緊迫した場面であってもどこか笑ってしまえる突き抜けた爽快感を残すのです。

筆者はララ・クロフトが持つ生真面目さ、作品そのものの「カタさ」も好きです。両作品とも、その「ノリ」がシリーズで一貫しているからこそ、それぞれの味として楽しめるのではないでしょうか。

何でもない本を拾った

まさにあなたは手に入れました! - それが本です!その中にはページがあって、文字や数字が含まれており、角についた傷や脂っこい指の跡もあります。本のようなニオイがしますし、本のように見えますし、本と違いはありません。(筆者訳)
作品に散りばめられた「ジョーク」がむしろ「メインディッシュ」的な要素となったとき、それを一般的にはギャグ作品などと言ったりします。『Breathedge』はゲームシステムとしてはアドベンチャーです。しかしながら、早期アクセス版で実装されている範囲を遊ぶ限りにおいて、筆者は「ジョーク」と「アドベンチャー」のどちらがメインなのか、判断を付けられずにいます。

それほど、今作の「ジョーク」は執拗です。上記画像のように「ただ何でもない本を拾っただけ」の解説文からしてこの有様ですし、今のところすべてこの「ノリ」で一貫しています。早期アクセス配信直後となる本作のプレイ感を簡単に説明するとすれば、「ギャグ作品を追うためのアドベンチャー」というゲームになると思います。

日本語がサポートされていない現状では、英語が苦手なプレイヤーでもゲームをクリアするだけなら問題はないはずでしょう。しかしながら、ジョークもしっかり味わうのは難しいかもしれません。

宇宙空間を生き抜き、眠るドラマを探し出そう



「宇宙葬儀」に祖父を送り出すため、宇宙棺(うちゅうひつぎ)に入った祖父と共に、宇宙船内に宇宙葬儀会社が用意した部屋で、葬儀用宇宙スーツを来た主人公が、祖父を偲んでいるところから場面が始まります。

ニワトリだって驚く衝撃

しかし、宇宙船は何らかの原因で突然大破し、主人公のいた部屋以外は無残にも宇宙空間に飛散してしまいました。どうやら生き残っているのは自分だけ……といったところからゲームスタートとなります。

ベッドと手錠と突き刺さった男……何かがあったに違いない……

リリース時点で実装されている主要な目標は、「破壊現場からの脱出」。解放された宇宙空間を無重力的な移動で探索していく……というのが主な内容となっていて、投げ出されてしまった様々な物体(生物だったものも含む)が完全静止している状況から、何があったのかを推測したり、進行・生存に必要な物資を集めて工作したり、といった流れになります。


外宇宙には氷や栄養素が散らばっているのでこれを組み合わせる

空腹や渇きといった要素があるため、サバイバル系のゲームであるようにも思えますが、外宇宙に漂っている食用物資と水を組み合わせて摂取するだけのシンプルなシステムなので、現時点でのサバイバル要素は薄いです。

そのため、生活拠点を築いて生産を確立させたり自動化させたり、といった要素も存在しません。これこそ、はじめに「ゲームシステムとしてはアドベンチャー」と述べた理由です。


ただし、宇宙空間で必要になる「酸素」に関してはシビアな設定になっています。はじめのうちは探索時間が短く、行動の幅もとれません。様々なアイテムを収集することで、酸素の最大量が拡張されていきます(どうやって酸素を格納する場所を増やすのか……人類は日常の中で「強力なゴム」を使用しているから、問題ないのです)。

アレを膨らませる……これが生存の道

しかし、酸素量を増加させて主人公を強化したように見えても、詰まるところ「到達可能な箇所が増える」ということなので、結果的に「選択肢から行先を選んでいる」のとほとんど変わらないとも言えます。

徹底して敷き詰められた「読み物」



『Breathedge』はSteamのストアページ、トレイラー動画、ゲーム内のアイテムや場所など、とにかくすべてに一貫してジョークが含まれており、そのどれもがブラックだったり、シニカルだったり、下品だったりします。ここまでご紹介したように、「生活感」「サバイバル」「謎解き」といったものはけっして「メインディッシュ」でなく、現状では「開発者の用意した読み物を探していく」という感覚に近い作品です。


更には、序盤からメタ的に「開発者が用意した構造物を作れ」といったクエストが出てくる(そして何の役にも立たない)など、節操の無さすら感じるかもしれません。トレイラー動画で「新たな友人たち」と表示しながら、宇宙空間にいる死体を振り回したりしていますが、本作の第一章は全体がこんなテイストです。この「ふざけ具合」が合わない事もあるかもしれませんが、プレイヤーが気になるであろう箇所には確実に音声や文章などのイベントが起こり、徹底したものを感じさせます。

「開発力」を感じさせるユーザーインターフェイス



ここからは視点を変えて、ゲーム中のユーザーインターフェイスについて紹介します。メニュー画面などは、非常に軽快でセンスを感じられるものとなっています。印象としては『Wolfenstein: The New Order』『Papers, Please』などのUIを想像するとわかりやすいです。


余分なエフェクト(モヤっとウィンドウが動いて切り替わる、など)を一切使っておらず、それでいて安っぽさを感じさせずに味があり、キビキビ動きます。3D空間での探索に関わる操作感も過不足がなく、シンプルでレスポンスの良い仕上がりです。クライアントは安定しており、早期アクセスの初動としては完成度が高いと言えるかと思います。

序盤の流れを紹介


やたらと喋る「葬儀用宇宙スーツ・ビルトインガイド」

プレイヤーが操作可能になってからの、メインプロットを紹介します。宇宙葬儀会社が用意した「葬儀用宇宙スーツ」に実装されている「ビルトインガイド」というAIのようなものが、どうすべきかを指示してくれます。

生物には入る穴があれば出る穴もある

宇宙船大破の中にあってなんとか生活できる程度の施設が生き残った自室ではあるものの、どうやら空気漏れが発生しているようです。ここでガイドの指示に従って「ニワトリを穴に突っ込む」ことにします(なぜか?それは筆者が聞きたい質問です)。


しかしニワトリでは気密性が悪く、完全には塞げませんでした。何か適切なアイテムを周囲から探せと指示されるので、見渡すと「吐き捨てられたチューインガム」を発見。嫌な予感がしながらも、もう一度インタラクトするとチューインガムで漏洩部を完璧に密封できて一件落着です(Surviver!じゃねえよと心の中でツッコミながら)。

しかしながら「葬儀用宇宙スーツ」は宇宙空間で長く活動できるようには作られていないので、何らかの脱出方法を見つけなければなりません。


「通信手段があるはずだが破壊されている」とガイドされるので、クエストの指示に従いなんとか修理(とりあえず叩く)をしたところ、救難信号の送信に成功します。

は?

無事に救助船が出発したことが知らされます。おめでとうございます!!あとは到着まで4369年待てばよいだけとなりました。

……仕方がないので、脱出できる設備の在り処を探さなければなりません。外宇宙を探索するとガイドから「放射線を検知した」と伝えられ、破壊された宇宙船のコア部分から強い放射線が出ていることが判明します。しかし、脱出が可能な箇所はその「放射線の向こう」に存在することが判って……と、いった具合に話が進んでいきます。基本的には「自室」と「宇宙空間」の往復です。

あとはどれだけ詰め込めるか



ちなみに、トレイラー動画にある「未実装部分の紹介」の項目は、本当に全く存在しません。ざっくり翻訳すると、次のようなことが書かれています。

「拠点建築システム」「マヨネーズ砲撃」「宇宙空間用の車」「パーソナル宇宙船」「棺ロボット」「世界の謀反といった話」「尻の燃えた死体」「大量の無駄な工作物」「肉の缶詰を吹き飛ばす」「NPC」「お姫様を救うお話」「人生の悔しさの認識」
なにがなんだか判りませんが、拠点やNPCが存在しないというのはその通りです。

リリース時点では「第一章」まで実装されており、以後16ヶ月を目標として全編を仕上げるとのことです。現時点のボリュームは、英語が読める人ならば2~3時間で終えられる程度。筆者はスクリーンショットを撮って翻訳しながらでしたが、それでも5時間ほどでメインクエストを終了できました。

第一章を通した上では「ストーリーライン」にかなり力を入れなければ、ゲームのウリとしての勝負は厳しいのではないか、というのが筆者の感想です。一貫して「ふざけ続ける」のか、意外にも深い構成を絡めてくるのか……これから楽しみに完成を待ちたいと思います。




今回は早期アクセス版のプレイレポートとして、購入前の印象から勘違いしてしまいそうな部分を解消できれば、という思いで臨みました。しつこいようですが、リリース時点ではコンテンツ量がかなり少ないですし、ゲーム性やストーリーの方向性すら大きく変化する可能性があることを改めて確認してもらえれば、と思います。

『Breathedge』はSteamにて、早期アクセスタイトルとして通常価格1,640円で配信中です。9月21日までは、20%オフの1,312円で販売されます。
《Trasque》

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