Game*Sparkのスタッフが気になるタイトルをピックアップしてご紹介する“気になる*Spark”。今回は、2019年2月1日に正式版が配信となったホラーアクション『Lovecraft's Untold Stories』をお届けします。
本作は、H・P・ラヴクラフトの手がけたホラー群、今日ではいわゆる「クトゥルフ神話」シリーズをベースとした世界観のアクションゲーム。それぞれに異なる性能を持つキャラクターを用い、それぞれのストーリーラインに従い、邪神たちの謎と恐怖へと迫りつつ、地球を救う戦いを繰り広げることになります。
本作の特徴はランダム生成マップで、プレイのたびに異なるマップでのプレイが可能となるところ。ゲームオーバーになると完全に最初からとなるパーマデスを採用した多くの類似タイトルとは違い、やられても同じチャプターの最初から、もしくは倉庫のあるポイントかチャプター内の直前のセーブポイントからのコンティニューができるのでアクションが苦手なユーザーにも嬉しい所でしょう。
ゲーム開始時、キャラクターはショットガンを持ち、ドッジロールでの回避を得意とする探偵のみが選択可能。一般的な同系統のアクションゲームと同様の感覚で戦えます。弾薬の要素はリロード関連のみなのでその点は一安心といったところです。ただし、敵の攻撃の多くは何らかの状態異常を併発するため、回復アイテムの所有数は随時確認していくのが良いでしょう。難易度設定ができる上、回復アイテム自体は豊富に出現するのでその点も嬉しいところ。
また、本作のもう一つの特徴は、「クトゥルフ神話」的なテキストの数々と探索要素。プレイヤーはマップをめぐり、多くのオプジェクトを探索していくことに。その中には専用のテキストを備えていることも多く、調べることにより正気を失うことも……。ゲーム内ショップは2種類あり、片方はオブジェクトの探索で手に入る情報ポイントが必要となるため注意です。
完全に狂気に陥ってしまうとゲームオーバーなので、チョコレートなどの回復アイテムの使用も忘れずに。狂気度合いは数値では見られず、画面左上のライフゲージの周りの装飾で判断することとなります。探索では、キャラクターごとの選択肢があるのはRPG的です。
ホラーの雰囲気を十分に残したドット絵や、やられたときの死に様の数々も必見。ただ同時に本作の基本はアクションゲーム。多くの場面では相手がどのような怪異だろうがショットガンや格闘でなぎ倒して進む、という、H・P・ラヴクラフト本人の「クトゥルフ神話」からは離れた、傍系の作品のような空気には好き嫌いが分かれるところかも知れません。
テキスト量が多い作品でありますが日本語は収録されていないため、話の概要やゲームの雰囲気を存分に味わうためには少なからず英語力が必要となります。しかしながら比較的遊びやすい作りのランダムマップのアクションとしては十分な作り。気になる方はチェックしてみては如何でしょうか。
『Lovecraft's Untold Stories』はSteamにて1,520円で配信中です。
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