「China Hero Project」の気になる3作品!ドリルを武器に戦うウサギアクション『F.I.S.T.』は際立っていた【特集】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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「China Hero Project」の気になる3作品!ドリルを武器に戦うウサギアクション『F.I.S.T.』は際立っていた【特集】

「China Hero Project」最新映像から、Game*Sparkで中国ゲームの連載を持つ渡辺仙州氏が気になるゲームをピックアップし、各ディベロッパーの情報とあわせて紹介してもらいました。どれも雰囲気がよく、エッジの立った作品達です。

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「China Hero Project」の気になる3作品!ドリルを武器に戦うウサギアクション『F.I.S.T.』は際立っていた【特集】
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「Hero Time Summer 2019 - China Hero Project」トレイラー

8月1日、中国最大のゲームショウ「ChinaJoy2019」の前日に開催された「PlayStation ChinaJoy 2019 Press Conference」において、「China Hero Project」第2弾のPS4実機プレイトレイラーが公開されました。

「China Hero Project」はソニー・インタラクティブエンタテインメントが中国のインディーデベロッパーを対象に技術支援を行い、世界に通じる中国ゲーム業界育成を目的としたプロジェクトです。トレイラーでは第2弾全7本中、『RAN: Lost Islands』以外が公開されました。その中から「中華ゲーム見聞録」を連載する筆者が気になるゲームを3作紹介していきます。



『F.I.S.T.』―巨大ロボアームを使うウサギを操って悪のメカ軍団と戦え!


『F.I.S.T.』トレイラー

今回公開されたトレイラーの中でひときわ目を引いた作品が『F.I.S.T.(暗影火炬)』です。3Dグラフィックを駆使した横スクロールのメトロイドヴァニア型アクションゲームで、ディーゼルパンクの世界観の中、主人公はウサギのミュータント、敵は悪のメカ軍団と、設定やキャラクターが際立っていました。ウサギが巨大ロボアームやドリルを使って攻撃するというのも特徴があって良いですね。

開発元であるTiGames(タ核網絡(タは金へんに「太」)。「Ti」はチタンのことです)は上海を拠点とするデベロッパーで、開発者たちは中国国内の大手ゲーム企業で長年働いていたベテラン揃いだそうです。彼らは各種コンシューマ機をこよなく愛しており、2016年に会社を設立しました。

TiGamesの最初の作品はVRゲーム『Ancient Amuletor VR(奇境守衛VR)』。2017年にPSVRやOculus、Steam VR、HTC Viveportで配信されたタワーディフェンス型のゲームで、プレイヤーは様々な武器を使って迫りくる敵と戦います(ちなみに筆者が中国でHTC Viveを買ったときにこのゲームが無料でもらえました)。技術力のある会社なので『F.I.S.T.』にも期待が高まります。



『ANNO:Mutationem』―2Dと3Dの融合したサイバーパンクアドベンチャー


『Anno:Mutationem』トレイラー

次に気になったのは、独特なドット絵風グラフィックのサイバーパンクアドベンチャー『ANNO:Mutationem(紀元:変異)』です。横スクロールだけでなく、画面奥に向かっていくシーンなどもあり、2Dと3Dを融合したような演出が使われています。また描き込まれた背景や、レトロ感のあるアニメ調の画風も良い味を出しています。

開発元は北京を拠点とするThinkingStars(星空智盛)。2016年に設立され、GameloftやSEGA、Ubisoftなどの大手ゲーム企業で働いた経験のあるベテランたちが中心メンバーとなっています。2018年のChinaJoyでは、宇宙戦艦を操るMOBA『Fringe Wars(星海紛争)』を出展しました(PC/PS4/Xbox Oneで配信予定)。コンソール開発に情熱を燃やす企業とのことです。

『Anno:Mutationem』は今年6月に京都・みやこめっせで開催された「BitSummit 7 Spirits」にも出展されました(プレイレポートはこちら)。新トレイラーでは映画「ブレードランナー」的世界観とジャパニメーション的表現が上手く融合しているのが見て取れます。ごちゃごちゃとした街並みや雑多な人の群れがいい感じですね。アクションシーンもスピード感があり、アクションゲームとしても期待できそうです。



『In Nightmare』―光と影を駆使した見下ろし型謎解きホラー


『In Nightmare』トレイラー

3作目は、絵柄は可愛いのですがホラーな内容のアドベンチャーゲーム『In Nightmare(暗夜長夢)』。薄暗い洋館を舞台に、主人公の少年が襲い来る敵から逃げたり、謎解きをしたりする探索型ゲームです。系統としては『青鬼』や『夜廻』に近い感じですね。人形劇のような質感のあるキャラクターと、光と影を駆使したグラフィックが美しさと不気味さを醸し出しています。

開発元のMagic Fish Studio(神奇魚工作室)は、2016年に設立した上海移形網絡科技有限公司の開発チームです。代表の于帆氏は幼いころからかなりのゲーマーで、中国国内のゲーム会社で十年以上もの開発経験があります。「China Hero Project」に参加することで、さらに専門的な技術を持つ開発チームにしようと考えています。

本作は「想像力にあふれ、かつ現実主義的なアドベンチャーゲーム」とのこと。ホラーゲームとしての面白さだけでなく、生活の哲学と知恵を学ぶこともでき、少年の成長物語としても楽しめるようです。どのようなゲームになるのか期待したいと思います。



他の作品についてはこちらの記事でトレイラーをまとめていますので、ぜひともご覧ください。中国では海賊版の問題もあり、なかなかゲーム業界が育たなかった(特にコンソールゲーム)という事情がありましたが、近年ではだいぶ状況も変わってきて、独自性のあるゲームを世界に配信できる環境が整ってきました。今後も中国発のゲームに注目していきたいと思います。
※本記事で用いているゲームタイトルや固有名詞の一部は、技術的な制限により、簡体字を日本の漢字に置き換えています。
《渡辺仙州》

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