日本語版初公開!『The Outer Worlds』動画付きハンズオンレポート【TGS2019】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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日本語版初公開!『The Outer Worlds』動画付きハンズオンレポート【TGS2019】

東京ゲームショウ2019のPrivateDivisionビジネスミーティングブースでは、開発者インタビューと、初公開である『アウター・ワールド』日本語版の体験会が行われました。本稿ではそのRPGらしさに迫り、ハンズオンレポートをお届けします。

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※本稿ではハンズオンレポートとして、ゲームプレイ動画を掲載しています。映像内には暴力的・グロテスクな表現が含まれていますのでご注意ください。


2019年10月25日リリース予定の『アウター・ワールド(The Outer Worlds)』は、Obsidian Entertainmentが開発、Private Divisionが販売するFPSRPGです。Obsidian Entertainmentといえば『Fallout: New Vegas』など、高く評価された濃密なRPGを制作し続けていることでも有名です。

本稿では、東京ゲームショウ2019のビジネスミーティングエリア「PrivateDivisionブース」で行われたメディア向け日本語版体験会の内容を紹介すると共に、これまで見えてこなかったRPGらしいプレイフィールをお届けします。

「自分で考えたキャラ」を演じられる歓び



日本語版を試遊して、率直に「ロールプレイしがいのある骨太なゲームがまたやってきてくれた!」という思いを強くしました。どんな人物であろうと演じられる舞台設定、様々なステータスやスキル構成による個性の説得力、数々のNPC達と織り成す会話の幅広さ・複雑さ・そして歯がゆさはRPGそのものと言って良いでしょう。

スキルシステムは『Fallout 3』『Fallout: New Vegas』に近く、細かく分類されたスキル群を強化していくことで様々な能力を獲得し、それがそのまま個性として輝きます。スキルの一部が一定の数値を上回ると、NPCとの会話の中で異なる選択が可能となる……といったシステムを見れば、一部の方々には懐かしささえ感じられるかもしれません。

やっぱりRPGといえばまずは腕力ですよね!!やられる前にやれ!!今回は近接型で挑みました

しかも「自分を演出する」のはプレイヤーの自己満足だけではありません。ゲームプレイを通じてキャラクターに起こる体験が、良くも悪くもシステム的に影響していく「フローシステム」という仕組みが用意されています。

今回の取材では1時間程度の試遊ながら、NPCとの会話……特にコンパニオンの存在は強い印象を残しています。世界に没入するという意味では、これほど嬉しいものはありません。ここからはプレイ中の動画と共に紹介していくので、ひとつひとつチェックしていきましょう!

戦闘は王道なFPSタイプ



射撃・格闘・ダッシュにスニークと、戦闘の基本はオーソドックスなFPSスタイルです。ゲームが進めばもっと特殊で激しいものが体験できるかもしれません。ダメージの表示が飛び出す形式で、スニーク時には相手の頭上に表示されるアイコンが「隠れられている度合い」を現わしてくれています。

プレイヤーはタクティカル・タイム・ディレイションというスキルを初期から利用可能です。発動するとバレットタイムのような演出が起こり、限られた時間ながら戦闘を有利に運べるようになります。『Fallout 3』などでも見られる「V.A.T.S.」システムを、より手軽に使えるようにしたものという印象です。


倒した敵からアイテムをガサガサと漁るこの感じ……筆者のとても好きな瞬間です。ゾクゾクしますよね。体験会なので真面目な顔で漁りました。インターフェースも含めて、少し『バイオショック』に近い雰囲気も感じられますね。


『アウター・ワールド』では、仲間となるコンパニオンを複数連れていけるのですが、つまりは「戦略的に闘うこと!」という開発者からのメッセージなのかもしれません。

近接能力を過信して一直線に敵のリーダーへ殴りかかったところまでは良かったものの、なんと相手はガトリングガンを装備していました。サクっと返り討ちされてしまうことに……開発者は筆者の背後でニコニコしていらっしゃいました。

コンパニオンの戦い方は細かく設定でき、装備も変更可能だ

動画内でも確認できますが、コンパニオンも細かく動き、声を出しながら戦闘に参加してくれます。今回の試遊では、敵がこちらに気付く範囲もそれほど広くないようでしたので、作戦を立てつつ周囲の環境をきちんと利用した戦闘をしていくのが良いでしょう。

濃密な会話が舞台を盛り上げる



この人物は、作中に登場する街の入口にいた埋葬員でした。「ここは〇〇という街さ!」と案内してくれるタイプのよくあるNPCですが、彼だけでもかなりの会話量が用意されていることがわかります。

筆者は主人公を「きちんと名乗り、雑談好きで、たまに皮肉を言う」といった性格のキャラとして頭の中で想定してみました。NPCは会話に聞かれたことだけに答えるとは限らず、その流れの中で別の話題を振ることもあるようです。ひとつNPCが発言を終えれば、ほぼ確実に選択肢が登場するという徹底ぶりで、しかもその数はスキルが可能にするものを含めれば(「会話を終える」選択肢を除いた上で)4つ以上表示されることもありました。


NPC同士の会話に割り込んでのイベントですが、先に彼らの話題を続けるよう促せる選択肢まで用意されています。動画内の会話を見ていると分かりますが、本作は後から全ての選択肢を確認するような設計にはなっていません

よくあるRPGでは、イベントを進めてしまう選択肢を除けば、大抵の話題は何度も話しかけることで全て聞き出せるようになっています。その為、NPCは同じことを何度も説明しだす存在になってしまい、プレイヤーの中で割り切る必要がありました。

先の埋葬員にしても、まるで自然な会話が流れていくかのように選択肢が次々と出現していました。ロールプレイという意味ではこの上なく贅沢な作りだと感じます。もちろん、一度のプレイで隅々まで体験しておきたいというプレイヤーにはもどかしい部分となってしまうかもしれません。


コンパニオンを連れているとよく独り言をつぶやきます。これは街中の教会に足を踏み入れた時のものです。このこと自体はよくあるシステムと言えます。


ふと気になって、その直後にコンパニオンへ話しかけたところ、なんとこの話題についての選択肢が表示されました。実際のところ、教会に入る直前までは挨拶する程度の反応しかなかったので、コンパニオンのイベントも細かく準備されていることを窺わせますね。

街の中もみどころにあふれている



近未来であるとも、古風であるとも受け取れる雰囲気の街並みが広がります。街の周囲には略奪者がはびこり、安全とは言い切れない状況のようです。

雑貨店の従業員から情報を得ようとするだけでも、豊かな会話のバリエーションが用意されていました。もちろんこのNPCは会話の為だけに配置されているのではなく、ゲーム内アイテムの売買をメインの役割として担っています。


もっと『アウター・ワールド』の世界を味わいたかったのですが、残念ながら体験会の終了時間となってしまいました。今回は会話パートの紹介ばかりとなりましたが、取材で記録した一時間の動画も、その大半がNPCとの会話で占められていたのです。このこと自体が、ロールプレイに力を入れて制作されたことの証左と言えるでしょう。

プレイヤーの行動によって大きくストーリーが変化することもあり得るという本作は、一体どれ程のパターンを作り込まれているのか、今からとても楽しみですね。

『アウター・ワールド』は、PS4/Xbox One/PCを対象に2019年10月25日より発売予定です。
《Trasque》

一般会社員 Trasque

会社員兼業ライターだけどもうすぐ無職になりそう

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