気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Krish Shrikumar氏開発、PC向けに5月1日正式リリースされた瞑想ゲーム『PLAYNE : The Meditation Game』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、綺麗な映像と環境音でプレイヤーに瞑想を促すゲーム。徐々に変化していく世界が楽しめるほか、様々な設定をすることで自分の好きな瞑想環境を作り出すことも可能です。記事執筆時点では日本語未対応です。
『PLAYNE : The Meditation Game』は、1,520円で配信中。
――まずは自己紹介をお願いします。
Krish Shrikumar氏(以下Shrikumar氏)スコットランド・エディンバラを拠点とするゲーム開発者のKrish Shrikumarです。映画制作と建築物の3Dモデル制作という経歴があり、本作は私が初めて作ったゲームになります。これまでの経験を瞑想とゲームに結びつける方法を模索しながら、プレイする人により精神的に安定した生活を送ってもらいたいと思い、本作を開発しました。
――本作の開発はいつどのようにして始まったのでしょうか?
Shrikumar氏本作の開発は2、3年前に始まりました。私はもう何年も瞑想をしているのですが、ゲームを通して、他の人々にもより精神的に安定した日常を送ってもらうことができないかと考えたのです。私自身のコンピューターグラフィックスの経験(建築物のビジュアル化)とストーリーテリングの経験(映画制作)、そして瞑想の経験を活用し、本作を作ることとしました。ゲーム開発の経験はなかったので、開発終盤は勉強の連続でした。今後もプレイヤーの人生をよりハッピーにできるゲームの開発を続けていきたいと思っています。
――本作の特徴を教えてください。
Shrikumar氏本作は瞑想(精神)とゲームを繋ぐものです。本作をプレイすることで、瞑想の習慣を身につけることができるでしょう。
――本作が影響を受けた作品はありますか?
Shrikumar氏私が大好きでクリアしてきたゲームは数多くあります。しかしどれも本作に直接影響を与えたとは思っていません。何かないかと考えてみると、おそらく一番近いのは『Pokemon GO』でしょう。このゲームはたくさん歩くことで、プレイヤーが健康になることができますので。私はプレイすることでプレイヤーが瞑想について学ぶことができ、精神的に健康になれるゲームを作りたいと思ったのです。
――本作の日本語対応予定はありますか?
Shrikumar氏はい!日本語翻訳は有志の方々のおかげですでに完成しており、次のパッチで導入予定です。もうすぐです!すでに本作をプレイしていただいた日本の方もたくさんいますので、本作を日本向けにリリースできるのがとても楽しみです。
――新型コロナウイルスによる開発への影響はありましたか?
Shrikumar氏私は自宅のスタジオから仕事をしているので、開発は通常通りでした。もちろん、日常生活は以前のようにはいきませんし、たくさんの変化がありました。私自身も何かできることがないかと思い、本作をNHS(イギリスの国営医療サービス)に無償で提供しています。このような困難な時期には、皆で助け合うことがとても重要でしょう。
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
Shrikumar氏近日中に本作を日本向けにリリースできることに、とてもワクワクしています。映画制作に携わるものとして、最も尊敬する監督の一人が黒澤明監督です。日本の映画やゲームは私の人生においてとても大きな部分を占めているので、日本で自分のゲームをリリースできるというのは信じられないようなことです。
――ありがとうございました。
◆「注目インディーミニ問答」について
本連載は、リリース直後のインディーデベロッパーにメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に250を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。
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