気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Tequilabyte Studio開発、PC/Mac/Linux向けに5月7日リリースされた2足歩行メカアクション『BE-A Walker』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、2速歩行の戦闘メカを操りエイリアンを殲滅する横スクロールアクション。「ニュートラル」「ターボ」「エコノミー」という3つのモードの切り替えが重要になってきます。Game*Sparkではプレイレポも掲載中。記事執筆時点では日本語未対応です。
『BE-A Walker』は、1,010円で配信中。
――まずは自己紹介をお願いします。
Stanislav Zagniy氏(以下Zagniy氏)皆さん、こんにちは!Stanislav Zagniyです。Tequilabyte Studioという小さなインディーゲーム開発スタジオのCEOをしています(すべてのアートとゲームデザインも担当しています)。私たちはロシアのシベリアの奥深くを拠点としています。3年前、Alexeyと私の兄弟二人で『Sumoman』というゲームをリリースしました。ちなみに今、セール中です(注:2020年5月22日まで)!
――本作の開発はいつどのようにして始まったのでしょうか?
Zagniy氏『Sumoman』のリリース後、私たちはLudum Dareというゲームジャムに参加しました。そこでこんなバカバカしいゲームを二日間で作ったのです。
私たちはこのアイデアが気に入り、開発を続けることとしました。そのうちバーバリアンがBE-A Walker(Bipedal Enhanced Assault Walker=2足強化攻撃ウォーカー)に変わっていったのです。なぜかというと、『Sumoman』には本作にも使えそうな良いアニメーションがあったのです。私たちは主人公のSumomanをイウォークのようなクリーチャーに変更しました。こうして敵の群れを作ることができたのです。昔のリソースを再利用するというのは、予算の少ない小さなインディーチームにはとても大事なことです。そしてこんな感じになりました。
このように、Sumomanは野蛮なエイリアンとなり、バーバリアンはウォーカーとなり、新しいゲームとして本作の開発がスタートしたのです。
――本作の特徴を教えてください。
Zagniy氏一番の特徴は歩行システムです。歩くために、プレイヤーはそれぞれの足を操作しなくてはいけません。このシステムにより、敵を踏みつけたり飛んでくるものを避けたりできるのです。簡単に聞こえるかもしれませんが、実際にプレイしてみるとそう簡単じゃないことがわかるかと思います。
――本作が影響を受けた作品はありますか?
Zagniy氏私たちは「スター・ウォーズ」が大好きで、子供の頃一番大好きだったのが惑星エンドアの戦闘シーンでした。なので、ここから影響を受けない戦闘シーンを作るなど、私たちにはある意味難しすぎたのです。影響を受けた映画の二つ目は「アバター」です。本作に登場するエイリアンはイウォークとナヴィのミックスなのです。
本作のことを、昔Amigaで発売された『Walker』というゲームのリメイクだと言う人も多くいますが、このゲームについては本作を発表するまでまったく知りませんでした。
――本作の日本語対応予定はありますか?
Zagniy氏当初は予定していたのですが、リソースが限られていたことから断念しました。将来的にいつか日本語に対応できればとは思っています。
――新型コロナウイルスによる開発への影響はありましたか?インディーゲーム開発者への支援はどのようにして行えばいいでしょうか?
Zagniy氏影響はありませんでした。もちろん、この状況にはイライラしています。しかし私たちは元々自宅から仕事をしていたことがありますし、こうなる前から孤立モードで生活していました。ちなみに、本作のストーリーは伝染病をテーマにしています。プレイヤーの皆さんには、ウイルスやバクテリアの生物実験は危険だよということを知ってもらいたいのです。
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
Zagniy氏日本にはいつか行ってみたいと夢見ています。『Sumoman』の開発のために調べ物をしている時、日本が大好きになってしまいました。日本は美しく、人々も素敵で、独特の文化と素晴らしい食文化を持っています。日本に行くことができる日が待ち遠しいです!インタビューを読んでいただき、ありがとうございました!
――ありがとうございました。
◆「注目インディーミニ問答」について
本連載は、リリース直後のインディーデベロッパーにメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に250を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。
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