最新ゲームが毎日大量にリリースされる昨今。メーカーやストアのゲーム紹介だけでは「どんなゲームかわからない!」とお嘆きのGame*Spark読者も多いのではないでしょうか。そこで“なるべく早く”ゲームの生の内容をお届けするのが本企画「爆速プレイレポ」となります。
今回は2020年5月16日Shoujo City Developerよりリリースされた『Shoujo City』の正式版について、プレイレポートをお届けしたいと思います。
『Shoujo City』とは
本作は、現代日本の東京を舞台に学校で勉学に励んだり、アルバイトに精を出したり、オタクカルチャーに触れたりと何をするにも自由なライフシミュレーション。プレイヤーは都内で一人暮らしをする一人の少女となり、好みの女の子とイチャイチャする事が目標となります。
今回は、ストーリーモードの1週間を日記形式にてお伝えしていきたいと思います。
1日目、あこがれの東京
ゲームを開始する前に言語設定を変更しておきます。本作は現在、15言語に対応しており日本語もサポートされています。今回のプレイ時点での日本語の翻訳率は92.19%と、概ね翻訳がなされていました。
プレイモードは、引っ越してきてからの7日間の生活を体験するストーリーモードと、エンディングがなく最初から恋人をカスタマイズできるフリーモードが実装されています。ストーリーモードでゲームをスタートすると、さっそくプレイヤーキャラクターのカスタマイズがはじまります。
カスタマイズが可能な箇所は、身長、目、髪型の3箇所があります。目と髪型はそれぞれ6色から選べ、身長は大・中・小の3タイプから選択できます。
カスタマイズを終えると、どこか見覚えのある電車内からスタートします。車内アナウンスが流れ聞いていると、どうやら架空の山手線に乗っている模様。アナウンスは日本語ボイスとなっており、まるで本物かのような再現度。車内は山手線の割には空いており、女学生が何名か座っているのみ。ふと、座席に目を移すと学校調査表と書かれた冊子が落ちていたので目を通してみることに。
冊子は7ページに渡るアンケートになっており、質問に対し4つの項目から選択していきます。どうやらこれから通う予定の百合高校のアンケートのようですね。
適当に女子高生っぽいことを答えてアンケートが終了するとシーンが移り、引越し先のワンルームに到着しました。部屋は殺風景ではありますが、15畳以上はありそうな間取りに、3口のIHコンロとピカピカのシンク、ベランダに収納スペース、必要最低限の家具もついていました。しかし、お風呂場まで一通り見終わったところで重要な事実に気がついたのです。この家にはトイレがありませんでした……。
今後の生活に不安を抱きつつ、街に繰り出してみようとドアに手をかけたところ、家賃の通知書が。通知書によると家賃は毎週日曜日までの支払いとなっており、1週間で1万円となっていました。この間取りで都内ならなかなかいい物件なのではないでしょうか。トイレがない事を除けば。
まずは学校がある駅に行ってみることに。駅から出ると目の前にはすぐ学校がありました。通学路の途中には、小さな公園や学生がたむろしていそうなコンビニやカフェもあり、学生街のような雰囲気です。街中の標識や、店舗などは日本人には馴染みのある作りとなっており、実際に見覚えがあるものもいくつか。
明らかにファ〇リーマートのようなコンビニ、SHOUJO MARTに寄ってみることに。コンビニではお菓子や飲食物の他にも、キャラクターを着せ替え出来る衣類やアクセサリー、さらには家具や3万円のモニター付きデスクトップPCに至るまで売っていました。恐るべし、SHOUJO MART……。
一通り街を見て回ったので学校に向かいます。3階建てのなかなか大きな校舎に桜が咲き誇り、新生活のはじまりを感じさせます。昇降口前に1週間の時間割表が張り出されていたので確認してみると、授業時間は9時から11時までの2時間。登校日は月曜日から土曜日までとなっていました。
入学早々、遅刻するわけにはいかないので曜日を確認することに。今日は月曜日。時間は……11時56分。
学校、終わってました。
1日目、放課後
本作では時間の流れが実装されており、朝8時に目が覚めてから17時までが1日となります。しかし、17時になったとしても家に強制帰還するわけでもないので、学校さえ遅刻しなければ放課後は自由に行動できます。
入学初日から学校をサボってしまった主人公。とりあえず今日は諦めて、カフェでお昼にします。本作の主人公にはいくつかのステータスが設定されており、その中には空腹度と喉の渇きのパラメーターが存在しています。確認したところ、どちらも減っていたのであさりの味噌汁を注文。可愛いメイドさんが運んできてくれました。値段は安くはないですがメイドさんが見れたのでよしとします。
お腹も膨れたので他のエリアにも行ってみましょう。駅からマップにアクセスし行きたいエリアを選択します。まずは神社に行ってみると大きな鳥居と立派な拝殿がお出迎え。神社には手水舎や巫女さんのいる社務所などもあり、しっかりと日本情緒を感じさせます。
先ほど寄ったカフェや神社では、プレイヤーはスタミナを消費してアルバイトをすることができます。必要な衣服と道具を準備してミニゲームをクリアするとお金がもらえる仕組みです。お金を稼ぐ方法は確認できただけでも、アルバイトをして稼ぐ、松ぼっくり・貝をコンビニで換金する、脱走したリスを学校の飼育小屋に返すといった方法がありました。個人的にはリスの捕獲が空いた時間にできスタミナも消費しないためおすすめです。
次に訪れたのは、オタクカルチャーが集まる秋葉原です。駅から出ると、複合型オフィスのU〇Xやビック〇メラが立ち並び、現実の秋葉原電気街口がなかなか忠実に再現されています。
プール施設と遊園地が併設したサマータウンにも寄ってみました。プールには3本の巨大なウォータースライダーや流れるプール、25mプールなどが揃い、遊園地にはメリーゴーランドやジェットコースター、観覧車などがありました。
ひとしきり一人で遊んだところで、ふと我に返り思いました。恋愛がしたい……。
2日目、初登校そして出会い
天気はあいにくの雨。しかし、今日こそは遅刻せずに早めに家を出ます。恋をするため。
学校に着くと、百合高校の生徒が登校してきます。活発そうなスポーツ少女や気の強そうな生徒会長(たぶん)、中二病文学少女に喪女と属性もりもりです。
本日火曜日は言語学の授業の日。どうやら漢字のテストをやるようです。勉強はスタミナを消費して行った後、テストの結果などによってステータスが上昇します。ステータスは恋人を作るためには非常に重要です。恋人を作る際には女の子毎に要求ステータスがあり、その目標を突破できれば正式に恋人となります。
主にステータスは勉強をすることで上げることができるので、ストーリーモードでは基本的に毎日授業には出席したほうがいいでしょう。
3日目
勉強とバイトに明け暮れる日々。恋愛がしたい。
4日目
恋愛がしたい……。
5日目、告白
恋愛シミュレーションとは何かを考える毎日。今日こそはと、中二病文学少女のリリカちゃんに告白するため、スタミナ全てをつぎ込み漢字のテストに臨みます。告白の流れは、好みの女の子と会話をし「今日は暇?」となんとなしに誘い、いい返事が返ってくると晴れて恋人になります。
思い切ってリリカちゃんをデートに誘ってみると了承してくれました。これでリア充の仲間入りです。
恋人ができると、パーティメンバーのように後ろを付いてくるようになり、好みの服装にカスタマイズしたりアイテムを与えられるようになります。まだ授業時間ではありますが、お腹が空いたようなので、学校を抜け出しカフェに行きます。
恋人にはそれぞれ、好みの食べ物や飲み物が設定されており、それらを与えると好感度が上がります。逆に嫌いな食べ物を与えると好感度が下がるのですが、嫌いなものはUI上ではわからないので、基本的には好きな物以外は与えないほうがいいでしょう。
街には様々なデートスポットやイベントスポットが存在し、恋人と一緒にいるときにアクセスすることによって会話などが発生します。会話イベントでは上手く選択肢を選べば好感度が上がり、ステータスの「社交的」も上昇します。
6日目、遊園地デート
学校をサボり遊園地へ。楽しい時間はあっという間に過ぎ……。
7日目
振られました。
今回のプレイでは残念ながらボッチエンドとなってしまいましたが、ストーリーモードでは上手く好感度を上げることによって、それぞれの女の子のエンディングを見ることが可能です。現時点では7つのエンディングが実装されています。
日本愛の溢れる箱庭世界で少女と少女の甘い時間を体験できる本作『Shoujo City』ですが、チュートリアルがほとんどなく序盤の進行に迷ったりと不親切な点も。加えて登場NPCも数人のみで、広いマップを活かしきれていない印象でした。しかし、それらを考慮しても恋愛主体のライフシミュレーション、さらには女の子同士という点が本作の何よりの魅力となるでしょう。
本稿では紹介しきれなかったミニゲームなども驚くほどに拘った作り。また、本作はPCの他にモバイル向けアプリでの配信も行われているので、気になった紳士諸君はプレイしてみてはいかがでしょうか。
タイトル:Shoujo City
対応機種:PC(Steam)、Android、iOS
記事におけるプレイ機種:PC
発売日:2020年5月16日
記事執筆時の著者プレイ時間:3時間
価格:1,010円