高いハードルを越える仕上がり! 『サイバーパンク2077』のディテールに迫る先行プレイレポート | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

ハードコアゲーマーのためのWebメディア

高いハードルを越える仕上がり! 『サイバーパンク2077』のディテールに迫る先行プレイレポート

たっぷり4時間『サイバーパンク2077』を先行プレイ! 序盤の物語はもちろん、ナイトシティでできることを徹底的にチェックしてきました。

連載・特集 プレイレポート
高いハードルを越える仕上がり! 『サイバーパンク2077』のディテールに迫る先行プレイレポート
  • 高いハードルを越える仕上がり! 『サイバーパンク2077』のディテールに迫る先行プレイレポート
  • 高いハードルを越える仕上がり! 『サイバーパンク2077』のディテールに迫る先行プレイレポート
  • 高いハードルを越える仕上がり! 『サイバーパンク2077』のディテールに迫る先行プレイレポート
  • 高いハードルを越える仕上がり! 『サイバーパンク2077』のディテールに迫る先行プレイレポート
  • 高いハードルを越える仕上がり! 『サイバーパンク2077』のディテールに迫る先行プレイレポート
  • 高いハードルを越える仕上がり! 『サイバーパンク2077』のディテールに迫る先行プレイレポート
  • 高いハードルを越える仕上がり! 『サイバーパンク2077』のディテールに迫る先行プレイレポート
  • 高いハードルを越える仕上がり! 『サイバーパンク2077』のディテールに迫る先行プレイレポート

小説原作のゲーム『ウィッチャー』シリーズで、ゲーマーたちの度肝を抜いたポーランドのデベロッパーCD PROJEKT RED(以下CDPR)。そんな同社が贈る期待作『サイバーパンク2077(Cyberpunk 2077)』は、筆者としてもここ数年で最も楽しみにしている一作です。

今すぐにでもナイトシティに出向いてゲームの世界に没入したい気持ちに溢れていますが、残念なことに、再びの発売延期が発表。しかしながら延期報告のツイートからも分かるように、メディア向け体験会はスケジュール通りに実施されました。ということで、今回はそんな『サイバーパンク2077』の事前体験会に参加した筆者が、たっぷり4時間も遊んだ開発ビルドのプレイレポートをお届けしていきます!


多くのゲーマーにとって、海外版もしくはコンソール版/PC版の表現差異は気になるところでしょう。体験会では実際のプレイに先立って、CDPRジャパン・カントリー・マネージャーである本間覚氏から、ゲーム概要とプレビュー版の仕様、ゴア/性的表現の違いについての説明が行われました。

ゲームプレイのスクリーンショットは開発ビルド映像(英語)から撮影したものであり、
製品版とは異なる場合があります。

本間氏によると、コンソール版では欠損部位の切断面の描写や内臓の描写に規制がかかっているほか、(当然のことですが)性表現もかなりマイルドになっているとのこと。ESRBのレーティング情報が公開されるや否や一部で話題となった「性器のカスタマイズ要素」も、家庭用版ではそのまま体験することはできません(ただし、完全に消滅しているわけではなく、下着を変えるなどの要素に置き替わっているとのこと)。また、欠損行為自体は海外版同様に行われ、イベント単位でのカットはないとのことです。


また、それに付随してPC版は完全に無規制で発売される旨も明らかにされました(この説明を受けた途端、筆者は興奮のあまり席を立ち上がりそうになりました)。コンソール版での変更点は、少し残念ながらも納得できる程度。事前にそういった要素を明かしてくれるという、デベロッパーとしての誠実さも感じ取れました。

ゲーム序盤に体験したキャラクタークリエイション&ストーリー




本作にはキャラクリエイトで設定した「ライフパス」、つまり主人公「V」の出自に合わせて3種類のオープニングが用意されています。3種類のライフパスをざっと説明しますと、「ストリートキッド」は生まれも育ちもナイトシティの若者、「ノーマッド」はナイトシティの外側であるバッドランズで生活している放浪民、「コーポレイト」はナイトシティを牛耳る大企業アラサカ社のエージェント、といったところです。

キャラクリエイトでは、ライフパスの他にプレイヤーの外見を詳細に設定できます。本作は主観視点で進行していくゲームなので、主人公の顔立ちを常に確認しながら「俺のVはこんな見た目なんだぜ……」などと実感しにくいのですが、その分ネイルのカラーや柄を設定できるという点が面白いところです。リロード時や運転時など、操作キャラの手元を見る機会は多いですからね。また、「操作キャラを見る機会が少ないのでは?」ということを懸念しているプレイヤーの方も多いでしょうが、ゲーム本編にはフォトモードが実装されるのでそこでフリーカメラ的にVのファッションを楽しむこともできる、とのことでした。

また、キャラクリエイト時にVの性別を決定する項目はありません。そのため、作中で「彼」と呼ばれるのか「彼女」と呼ばれるのかは「選択した声の性別で判断される」とのこと。この時点でいろいろと迷いましたが、筆者は「ストリートキッド」の「彼」と呼ばれるキャラクターをクリエイトしました。


ストリートキッドのライフパスは、ナイトシティ内の「ヘイウッド」という地区の更に一部である「ヴィスタ・デル・レイ」で始まります。名前の通りメキシコ系の装飾が目立つ地区です。

メキシコ系といっても、なにせ設定が未来であるため、今で言う「移民」というようなイメージではなく、彼らの生活はすっかり地元に根ざしたものと見受けられます。ストーリー開始時において、Vはしばらくナイトシティの外で生活していたご様子。そこでなんらかの事情で挫折し、地元に帰ってきたところからスタートです。

Vは昔ながらの知り合いの借金を帳消しするために「高級車を盗む」という汚い仕事に手を出すことに。そこで遭遇する事件を通して、相棒となる「ジャッキー・ウェルズ」と出会います。


本作の「E3 2019 公式シネマティックトレーラー」を観た方であれば、彼がどのような運命を辿ることになるのかなんとなく知っているかと思いますが、ともかくVとジャッキーは意気投合し、二人で仕事をこなしていきます。「ジャッキーと出会って意気投合する」という流れは全ライフパス共通の出来事ですが、ライフパスによって出会い方が変わってくるとのことです。

二人がコンビを組んでしばらく経ったある日、ジャッキーとVはもうひとりの仲間である「Tバグ」のツテで、ナイトシティの大物フィクサー「デクスター・デショーン」、通称「デクス」の仕事を請け負うことになります。この仕事を成功させることができれば、クソッタレな生活とおさらばして「(傭兵界の)メジャーに行く」ことも夢ではない、というわけです。嫌な予感しかないですね。


ジャッキーというキャラクターは息を吸うかのようにフラグを立てまくる「歩くフラグ製造機」なので、ミーム的な人気キャラになること間違いなしだと思います。今回の事前プレイで彼の運命を見届けることはできなかったものの、セリフから察しがつく上に彼があまりに能天気なので、不謹慎ながらも笑いが漏れてしまうことが多々ありました。

“V”として過ごす世界「ナイトシティ」のディテール



そうしてデクスに会いに行くころから、ナイトシティでのフリーロームが可能になる……つまりは本番開始ということです。ここからは、筆者が常日頃から感じていた『サイバーパンク2077』の気になるポイントとその調査結果をご紹介。シナリオ本編ではなく、ディテールのみを追求していきます。

まず触れたいのは、「マップの広さ」について。テストプレイでは「ワトソン」という一地区の中を自由に動き回れました。「一地区」というとかなり狭い印象でしょうが、テストプレイを体験できた約4時間の間では巡りきれないほどの広さでした。また、「地区」と言ってもロードを挟んで移動するわけではありません。

ナイトシティは合計6地区、その外側にはバッドランズという荒野が広がっています。また、高層ビルが多いような地区では縦方向の広さもあるため、移動できる地域は体感的にかなり広いかと思われます。


ナイトシティには多くの通行者が歩いていますし、車道/歩道の区別があって、信号機もきちんと設置されています。もちろんオープンワールドアクションらしく、車道の途中でいきなり車を降りることも可能でした。また、通行者を車で撥ねてしまうこともありましたし、いわゆる「指名手配度」のようなものも用意されていました。


自動車には「所有」の概念があり、持っている車はいつでも呼び出し可能。『ウィッチャー3 ワイルドハント』のローチのように、どこからともなく自動運転で現れます。また、車両が壊れても再度呼び出せば完全に復活する、という仕様でした。

『グランド・セフト・オート』シリーズのように民間人の自動車を奪えるようですが、成功するかどうかはパラメーターに依存しているようでしたし、仮に奪えたとしても「所有」まではできないそうです。お金を払って購入したり、クエストの報酬としてゲットしたりすれば、自分の車両として呼び出せるようになるとのこと。車両をカラーリングしたりカスタマイズするような要素はないのですが、車両のバリエーションは豊富で、カスタムモデルが存在する車種も登場します。


また、車両を保管しておくための「ガレージ」はデモの範囲内では確認できませんでした。そもそもハウジングの自由度はそう高くなく、この点においてはストーリーがメインであるという印象を感じました。ちなみに、自動車の運転は運転席からの一人称視点と、車を後方から見る三人称視点(近い/遠い)から選ぶことができます。


ナイトシティで立ち寄れる商店のバリエーションも探してみましたが、「屋台でホットドッグを買って食べる」というような街ぶら要素はほぼ無く、一見マーケットに見える場所でも買い物ができるスポットは限られています。マップの密度は凄まじいのですが、インタラクト(プレイヤーが行動をしたり、働きかけたりすること)できるモノはそう多くないようです。

テストプレイ中に筆者がアクセスできた店舗は武器店と、サイバーウェアのアップグレード施術を行ってくれるリパードク、回復アイテムを売ってくれる自動販売機(かなり多く配置されていたので、きっと頻繁にお世話になるのでしょう)の三種類でした。「ラーメン」の看板があるのにラーメンが食べられないのは残念でしたが、食べ物や飲み物が存在しないわけではありません。食べ物アイテムの扱いも『ウィッチャー3』のそれにかなり近いです。


次に触れていくのは武器について。銃には実弾系の「パワー」武器、相手を追尾する弾丸を放つ「スマート」武器、壁などを貫通する性能の高い「テック」系の武器があり、レアリティやパラメーターの差によって多様な種類があります。

同名の武器であってもレアリティが違ったり、スコープの有無があったりなど、性能差を確認できました。体験会では触れられなかったものの、そのあたりは「クラフト」要素で更にいじれるようになるのだと予測できます。ちなみに、今回のプレイではハンドガンやアサルトライフルを主な武器として使う機会が多かったのですが、刀剣類も確認できました。近接メインでのプレイはさすがに難しいと言えど、この世界観の中で扱える日本刀のような武器は、嬉しい選択肢のひとつです。

また、キャラクター育成要素についても様々な要素が明らかになりました。能力値は、物理的な力を表す「肉体」、敏捷さを表す「反応」、ハッキングなどに関係する「知力」、クラフトに必要になる「技術」、ステルス能力や耐性に関係する「意志」という5つの要素に分かれています。


レベルが上がると能力値ポイントを獲得できるので、そこで割り振りし、好きなようにVを育成できます。また、能力値とは別に「スキル」という概念も設けられていて、例えば銃で敵を倒し続ければ「ガンスリンガー」のスキルを上昇させられます。

Vの戦闘やアクションを強化する「パーク」を覚えるためには、能力値同様にレベルアップ時に獲得するパークポイントを必要とします。インベントリ増加など、戦闘/探索どちらにも役立つパークは恐ろしく強力でしたが、製品版では調整されている可能性があります。

プレイヤーの肉体にはスロットがあり、各部位にサイバーウェアをインストールできます。サイバーウェアはそれぞれ「アクティブ(使用することで効果を発揮するもの)」、「トリガー(HPが一定以下になったときなど、特定のタイミングで効果が発揮されるもの)」、「パッシブ(効果が常に発動しているもの)」とカテゴライズされています。

スキルとパークの関係性は、同じくオープンワールドRPGの有名作である『The Elder Scrolls V: Skyrim』に似ている印象もありました。ちなみに今回のビルドでは序盤に使えるデーモン(ハッキングの種類のようなもの)がそれほど多くなく、「ネットランナー」として遊ぶと難易度は高め。筆者も最終的にガンファイトを強いられる場面によく出くわしました。発売時には序盤から使用可能なデーモンの種類が増えるそうです。


最後に、街や自動車、武器、プレイスタイル以外のディテールについて見つけたポイントをいくつか挙げていきます。本作にはインターネットをできる端末が登場し、メールボックスに入っているスパムメールをチェックすることも可能。思わずクスリと笑ってしまうようなサイバーパンクジョークが光るテキストを楽しむことができます。また、好きなキャラクターに電話をかけたりすることもできるようです。ちなみにこの世界の“電話”は、視界に映るインターフェイスで脳から直接会話するようなことも当然できるのですが、スマートフォンのようにフィジカルの電話を使うキャラクターも登場します。

Vが装着する衣類は、帽子、マスク、靴、ズボン、インナー、ジャケット、そして全身と7種類に分けられていました。そのバリエーションは相当な数になる模様。また、いわゆる「かっこよさ値」である「ストリートクレド」の効果は、筆者がプレイした序盤4時間程度ではあまり実感できませんでした。CDPRによると、クエストをクリアしたり、賞金首を倒したりすることによってクレドの値が上がり、お店で買えるものの選択肢が増えるといった恩恵を受けられるとのことです。


ナイトシティを練り歩いていると、ランダム発生のミッションに出くわすこともありました。これが完全なランダム仕様なのか、用意されていたサイドミッションに偶然遭遇したのかは定かではありませんが、そこからナイトシティ観を汲み取ることもできるでしょう。もちろん、『ウィッチャー3』の図鑑よろしく、ジャーナルなどの豊富な読み物で認識を深められます。

仕込み武器などのアクティブ系サイバーウェアは非常に高額なので、テストプレイではほとんど要素を触ることができませんでした。説明によれば、例えば二段ジャンプができるようになるサイバーウェアを装備すれば、およそ行けそうもないところにまでアクセスできるようになるとのこと。ステルスプレイや探索においても効果を発揮してくれそうです。



高いハードルは既に飛び越えている



このように『サイバーパンク2077』開発ビルドで、その中身をじっくりと確かめてみましたが、単刀直入に言うとものすごく面白く、「期待通りのものができている」と感じました。もちろん、4時間程度ではまったく遊び足りません。現状でも完成度は高いと思いますが、あくまで開発段階のものということで、顕著にフレームレートが落ちたり、前触れなくシャットダウンするケースもちらほら見られました。この点については、発売までに改善されることを期待します。

また、ゲームプレイの手触りとしては、事前に思っていたよりもかなり『ウィッチャー3』に近いという感想を抱きました。同型のオープンワールドとして『グランド・セフト・オート』シリーズのような自由度を期待するプレイヤーもいるかと思われますが、本作はあくまで「シナリオ重視のRPG」です。ハチャメチャなことをして遊ぶというより、「ナイトシティで生きる“V”」をクールに作り込んで、演じるようにプレイしていく楽しみ方がメインでしょう。


本記事執筆時から数えると、発売まで半年近く待つことになる『サイバーパンク2077』ですから、読者のみなさんの脳内プレイが捗るようにできる限り情報を集めてみました。リリースを待ち望むゲーマーは、本稿のみでなく「NIGHT CITY WIRE」の中身もしっかり復習しておきましょう!
《文章書く彦》

編集部おすすめの記事

特集

連載・特集 アクセスランキング

アクセスランキングをもっと見る

page top