ロックスター・ゲームスが開発・運営を手掛ける『レッド・デッド・オンライン』(PC/PS4/Xbox One/Stadia)について、チーターがストリーマーになりすまし、濡れ衣を着せてBAN処分を狙うケースがあったことが明らかになりました。海外メディアPCGamesNが報じています。
記事では、『レッド・デッド・オンライン』関連の情報発信を積極的に行っているストリーマーのHazardさん(HazardousHDTV)が受けた被害について語られています。
現地時間の7月31日、Hazardさんがフォロワーと新しいアップデートを試そうとログインし、フリーモードイベントに勤しんでいたところ、一人のチーターによって強制的に新しいロビーに召喚されました。プレイヤーはチーターの近くに集められ、(不正な手段で)爆殺されたとのこと。Hazardさんは一度ロビーを退出し、数分後に別のロビーに入室しようとしましたが、先のチーターのロビーに誘引されてしまいます。しかも、そのチーターはHazardさんの名前を騙って不正行為を行うようになっていました。チーターのプレイヤーキルによる経験値が本物のHazardさんの元へ流れ込む異常な事態となり、Hazardさんはすぐさま『レッド・デッド・オンライン』を強制終了したとのことです。
別のストリーマーSwolさん(SwolTV)も、同様の被害を受けたとPCGamesNに語っています。ストリーマーThatDevilJamesさん(ThatDevilJames)の名前を騙るチーターがロビー中のプレイヤーを集め爆殺、『レッド・デッド・オンライン』内の表示ではSwolさんが殺害したことになっていたそうです。
Swolさんはチーター被害から逃れるため、PS4版『レッド・デッド・オンライン』に切り替えてストリーミングを続行しようと試みますが、今度は配信用ソフトウェアの送受信データ量が0に低下。Swolさんはこれについて「『RDO』内で攻撃できなくなったので、入手していた僕のIPアドレスを使って僕のインターネットそのものに攻撃し始めたんだろう」と語っています。Hazardさんも後日、繰り返し何度もDDoS攻撃を受けたとのことです。
Hazardさんはこれらのチート行為について、有料のチートソフトがあれば可能であると語りました。他人のロビーへの侵入や自分のロビーへの強制召喚といったゲーム内機能だけでなく、グローバルIPアドレスやインターネットサービスプロバイダー(ISP)、郵便番号(zip code)、国籍、リージョンといった個人情報まで盗み見ることさえ可能と言われています。
Swolさんは「僕たちストリーマーにとって、『RDO』はただのゲームでなく、生計を立てるための手段なのです」「チーターによる攻撃のせいで、実際の収入にも悪影響が出ます」とコメント。Hazardさんも「YouTubeビデオを作ったり、ストリーミングを行ったりするという仕事が十分に出来なくなりました」と語っています。
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