PS4版発売から1年、『黒い砂漠』開発スタッフが感じた手応えと日本ユーザーへの思い―気になる次世代機対応や今後の展開も訊く【インタビュー】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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PS4版発売から1年、『黒い砂漠』開発スタッフが感じた手応えと日本ユーザーへの思い―気になる次世代機対応や今後の展開も訊く【インタビュー】

Pearl Abyssでプロジェクトマネージャーを務めるユン・ハンウル氏と開発プロデューサーのチャン・ジェソク氏に振り返っていただき、今後の展望をききました。

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PS4版発売から1年、『黒い砂漠』開発スタッフが感じた手応えと日本ユーザーへの思い―気になる次世代機対応や今後の展開も訊く【インタビュー】
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Pearl Abyssが開発・運営するMMORPG『黒い砂漠』のPS4版発売から8月23日で1年が経ちました。日本でのPC版サービスインは2015年と遡ること5年(20年4月24日より同社に運営移管)。Xbox One版の発売及び両コンソール間のクロスプレイが20年3月4日に行われるなど、PC、コンソール、そしてモバイル(『黒い砂漠 MOBILE』)と多くのハードで精力的な展開が続いています。

本稿では、Pearl Abyssでプロジェクトマネージャーを務めるユン・ハンウル氏と開発プロデューサーのチャン・ジェソク氏にPS4版ローンチからの1年を振り返っていただき、コンソール版の話を中心に今後の展望について伺ったメールインタビューの模様をお届けします。気になる次世代機対応や『シャドウアリーナ』のコンソール版展開などにも触れながら、PC版の展開やアップデート、PC向けに展開中の『シャドウアリーナ』についても解説いただきました。


インタビュイー


ユン・ハンウル氏(Pearl Abyss 『黒い砂漠』プロジェクトマネージャー)


チャン・ジェソク氏(Pearl Abyss 『黒い砂漠』開発プロデューサー)


※インタビュー中は敬称略。




PS4版発売から1年振り返ってみて


──コンソール版でのクロスプレイ実装後、大幅にユーザー数が増加したという発表もありましたが、この変化は想定していましたか。

ハンウル弊社はクロスプレイを心から希望する冒険者の皆様の声を聞き、それを実現するという目標を持って本格的なクロスプレイの開発に着手しました。『黒い砂漠』が持つ潜在力と地道なアップデート、クロスプレイという新しい試みに対する熱望と挑戦、その結晶が冒険者の皆様に届いたからこそ可能な結果だったと思います。

クロスプレイ以降、復帰ユーザーが350%、新規ユーザーが250%、同時接続者数が126%増加するなど、実際冒険者様の数も肯定的に示されましたが、弊社は冒険者の皆様の数が増えることに意味を置くよりも、クロスプレイで冒険を一緒にすることからくる楽しさが大きくなることにずっと大きな意味を置いています。まだお見せするものがあまりにも多い『黒い砂漠』の世界を「共に」開拓していき、その中で得る貴重な経験と感動を共有し合いながら真のクロスプレイを楽しんでほしいと思います。この場を借りてもう一度『黒い砂漠』を信じて愛してくださる冒険者の皆様に感謝いたします。冒険者の皆様ともっと積極的に話し合い、共に作っていく『黒い砂漠』になるよう努力します。

──クロスプレイ実装においてユーザーからの印象的なフィードバックはありましたか?

ハンウル弊社は、コンソール向けのサービスを行いながら、より多くの冒険者の皆様と話をするため、様々な試みをしています。特にコンソールでは、ゲーム内でGMという実際の運営者たちと出会う経験自体が非常に珍しいと思いますが、私たちはインゲームでGMキャラクターとして冒険者の皆様と直接会い、コミュニケーションをとっています。さらにGMのキャラクターたちとイベントを行い、ギルド単位でボスを討伐したり、「アルシャのチャレンジ」という名で一緒に戦ったりもしました。この過程を不思議がる方、喜ばれる方も多く、このような活力をエネルギーにして、より冒険者の皆様に近づけるように努力しています。

また、定期的にVoice of Adventures」(※)という配信を実施して、一緒にゲームをプレイしながら仲睦まじく会話を交わしています。このような場を通じて冒険者の皆様の真の悩みを聞いて、案内不足な部分について追加説明をするよう心がけています。コンソールの特性上、PCプラットフォームとは異なる意見があると予想しましたが、『黒い砂漠』そのものについて、より楽しむための意見が圧倒的でした。『黒い砂漠』を代表するコンテンツの一つである「幻想馬」を期待しながら、「ロバにも小さな翼をつけて滑降ができるようにしてほしい」といった、開発チームが驚くような面白いアイデアをたくさん送ってくださっています。コンソールであれPCプラットフォームであれ、『黒い砂漠』を楽しむ冒険者の皆様は同じ「ゲーマー」だということをしっかり知ることができ、『黒い砂漠』をより面白くするために努力しなければならないという私たちの本質的な目標と情熱に力を与えてくださっています。
編集註:北米・欧州で実施されている、本作コミュニティマネージャーの配信番組

──クロスプレイ実装時の開発で苦労した点があれば教えてください。

ジェソクPC版『黒い砂漠』が最高のグラフィックと膨大なコンテンツを持っているだけに、すべてのPC機種に作動させるように最適化することは決して簡単な過程ではありませんでした。特に、私たちが考える最適化の目標は、『黒い砂漠』が目指すゲーム性は必ず維持しなければならないという点が含まれ、項目一つ一つをより細かく検討する過程が必要でした。最も大きなポイントとしては、生きる世界を具現化するために数万のソーシャルNPCがそれぞれ人生を送り、冒険者を歓迎しますが、コンソールでは最適化のためにこの数を減らさなければなりませんでした。代わりに相対的に冒険者の皆様が集まる大都市などの個体数を減らして目的は達成し、代わりに一般地域にはその数を維持するか追加配置することで、『黒い砂漠』が持つ本来のゲーム性を維持できたと思います。

──PS4版リリース後の日本ユーザーからの反応はいかがでしたか?

ハンウルおかげさまで、PS4版『黒い砂漠』発売から数週間、ダウンロードストアで1位を維持するほど日本の冒険者の皆様に愛されました。PCがなくて『黒い砂漠』を楽しむことができなかったけど、コンソールにリリースされたおかげでプレイできてよかったというフィードバックをくださった冒険者様もいましたし、オープン後に行ったアンケート調査で「友達に『黒い砂漠』をおすすめするのか?」という質問に85%以上がおすすめできると答えてくれて、感謝の念に堪えません。このような関心と愛を基に、冒険者の皆様と共に『黒い砂漠』を発展させていきたいと思います。

──開発陣から見て、日本のユーザーは他国のユーザーと違うと思うところはありますか。

ハンウルPC版を世界中でサービスしながら感じたことですが、コンソールでの展開を通じてさらに確信が持てるようになったのは日本だけでなく『黒い砂漠』を楽しんで下さる世界中の冒険者の皆様は究極的に、もしくは本質的に同じだということでした。ただ、違いを見せる部分を一つ挙げるとすれば、クラスに対する好みですね。先ほど申し上げたアンケート調査のクラス選好度統計を分析すると、全体サービスエリアで女性キャラクターを好む冒険者様が多いことが確認できました。北米、ヨーロッパの冒険者様は神秘的な雰囲気の「ソーサラー」と「ダークナイト」、または魔法を駆使する「ウィザード」と「ウィッチ」を好んだ反面、日本の冒険者の皆様は全体クラスの中でも「シャイ」に対する関心が圧倒的に高かったです。可愛くて可愛らしいものが好きな日本の冒険者の皆様の気持ちを知ることができた大事な機会だったと思います。

日本のプレイヤー人気が高い「シャイ」

今後の『黒い砂漠』はどうなる!?新クラスや新機能、気になる次世代機対応などについても訊く


──コンソール版は新クラスの「ハサシン」が7月22日に実装されましたが、特徴や開発のこだわりについて教えてください。

ジェソクハサシンは、『黒い砂漠』の20番目の新規クラスで、三日月のように曲がった砂曲刀と砂呪術の力を秘めた禁戒を使う砂漠の戦士です。決められた位置にいつでも戻ってこられる砂呪術を使用でき、瞬間的に砂旋風に変わって敵を撹乱させたり、旋風に乗って敵を空中で急襲して致命的なダメージを与えることができます。ハサシンは、このようなスキルを利用して、自分の領域内で様々な変則的な攻撃を駆使するのが特徴です。


また、『黒い砂漠』の全キャラクターは56レベル以降、覚醒を通じて全く新しい力を与えられ、まるで他のキャラクターのような感覚でプレイが可能になります。覚醒したハサシンは、巨大な両刃の誅殺刀を扱い、スピーディーでスタイリッシュな攻撃を続けることができます。また、砂の権勢で吸収して作り出した巨大な砂蛇を瞬間的に召喚して、敵を攻撃できます。



ジェソクまた、『黒い砂漠』は過去6年間のサービス期間中、絶えず新規クラスを実装してきました。発売当時は4つのクラスからスタートしましたが、ハサシンの登場でその数は20になり、今この時間にも新しいキャラクターは制作されていますし、これからも拡張していきます。次の新規クラスについての情報はまだ申し上げることができませんが、『黒い砂漠』はより多くの方が想像してきたロマンを満たすために努力いたします。

──以前アナウンスされた新規エリアについて既に名称は決定したのでしょうか?雪の多い高山地帯ということですが、どのような特徴がありますか。

ジェソク新規高山地帯の正式名称は“終わりのない冬の山”です。関連コンテンツについて少しヒントをお伝えすると、『黒い砂漠』の19番目のキャラクターだった「ガーディアン」の誕生と起源に関する新しい物語を聞くことができ、また「雪獣人」と呼ばれる巨大で恐ろしい生命体が皆様の挑戦を待っているはずです。楽しみにしていてください。


──同じく追加がアナウンスされている「いばらの砦」についてそのシステムや特徴を教えてください。

ジェソク「いばらの砦」は、PvEとPvPが融合したルールで、両チームが勝負を競う方式の新しい戦闘コンテンツです。冒険者様は、ガネル/ベディルのどちらかの陣営に所属し、同等の条件の下でモンスターを討伐し、最終ボスのセペル・オウダー討伐を勝利目標にして対決します。この過程で、ガネルとベディルが持つ様々な装置を利用して、相手エリアに侵入して妨害工作を繰り広げることができます。PvEが好きな方とPvPに関心が多い方が調和できる特徴があるだけに、コンソール冒険者の皆様にもご期待いただき、たくさんプレイしていただけると嬉しいです。


──そのほか、下半期のロードマップで具体的に予定されているアップデートがあれば教えてください。

ジェソクまず、コンソール冒険者の皆様が待ちに待ったアップデートの一つである第8世代馬と幻想馬がアップデートされます。その始まりを知らせる幻想馬アドゥアナートの場合、滑降が可能な非常に特別な乗り物の一つであるだけに、より多くの方に楽しい経験をしてもらえたらと思います。また、冬には新規クラス「ガーディアン」の実装が予定されています。その他にも、生活強化、海底ダンジョン(狩り場)などのコンテンツアップデートも検討していますので、ぜひご期待ください。ロードマップについての詳しい情報は、今後コンソール公式サイトを通じて公開する予定です。

──まだまだ盛りだくさんといった内容ですが、ロードマップに組み込むほどではないものの、ユーザーからの要望に応えたい機能や改善点はありますか?

ジェソク最初私たちがコンソール版をアップデートした時、PC版になかった全く新しい専用UIを別途製作しました。こうして作られたUIもやはり、多くの方々がこれを見てくださり、楽しくプレイしてくださっていますが、より良い経験を提供するために、新しいUIを準備しています。まだ改善すべき部分があって時間が必要ですが、できるだけ熱心に準備してお披露目したいと思います。

また、『黒い砂漠』は多様なアクション演出が得意なゲームです。この部分は冒険者の皆様も満足できる評価をたくさんしてくださったのですが、一方でパッド操作に対する改善点や苦情をたくさんお寄せいただいています。この部分をしっかり受け入れ、改善していきたいと思います。

──PlayStation 5、Xbox Series X両次世代機の発売が年末に予定されています、対応予定はありますか?

ジェソクまだ、次世代機がユーザーさんの手元に届くには時間がかかりそうですが、内部では可能性についてすでに研究を始めており、機器の性能が上がるにつれ、従来よりもはるかに楽しく『黒い砂漠』を楽しめるものと期待しています。私たちは限界を設けず、絶えず挑戦することを楽しみ、変化を恐れません。PSとXboxのクロスプレイも最初から念頭に置いたものではありませんでしたが、『黒い砂漠』の冒険者の皆様からのリクエストで有意義な結果を生むことができました。次世代機対応もまた『黒い砂漠』を愛してくださる冒険者の皆様が本当に願うなら、私たちが挑戦しない理由はないと思います。

──Game*SparkはPCでゲームをプレイするユーザーも多いので、PC版のロードマップについても教えてください。

ジェソクコンソール版の『黒い砂漠』は、現在冒険者の皆様と一緒に成長しながらアップデートされています。時宜を得た上で、今回のハサシンのような果敢なアップデートを、できるだけ早期にPC版と同一のコンテンツバージョンを合わせることが目標ですが、性急には進めないようにします。慎重に一歩ずつアップデートしていくと、もっと面白いゲームになると思います。コンソール版では実装済のハサシンは、9月2日に実装予定です。

PC版のロードマップは開発中のものが多いので、具体的なコンテンツを簡単に申し上げますと、まずは先ほどお話した「いばらの砦」があり、次は馬レースのコンテンツである「終末の月グランプリ」があります。また、拠点戦と占領戦もより楽しく、熾烈な戦闘になるために様々な試みを準備しています。

──最後に、PCで展開中の『シャドウアリーナ』ですが、『黒い砂漠』同様にコンソール版は予定されているのでしょうか?

ジェソク具体的な時期や詳しい情報はまだお答えできませんが、『黒い砂漠』コンソール化の経験を踏まえてご用意しています。



──ありがとうございました!

※UPDATE(2020/8/24 22:11):「いばらの砦」最終ボスの名称に誤りがあったため修正しました。
《宮崎紘輔》

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