「ゲーム・オブ・スローンズ」を知らなくても楽しめる!人気ファンタジー戦略ボードゲーム『A Game of Thrones: The Board Game』デジタル版の魅力に迫る!【デジボで遊ぼ!】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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「ゲーム・オブ・スローンズ」を知らなくても楽しめる!人気ファンタジー戦略ボードゲーム『A Game of Thrones: The Board Game』デジタル版の魅力に迫る!【デジボで遊ぼ!】

海外の人気ファンタジー「ゲーム・オブ・スローンズ」を基にした戦略ボードゲーム『A Game of Thrones: The Board Game』デジタル版のプレイレポートをお届けします。

連載・特集 プレイレポート
「ゲーム・オブ・スローンズ」を知らなくても楽しめる!人気ファンタジー戦略ボードゲーム『A Game of Thrones: The Board Game』デジタル版の魅力に迫る!【デジボで遊ぼ!】
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「デジボで遊ぼ!」ではボードゲーム要素やカードゲーム要素、テーブルトークRPG(TRPG)要素のある魅力のデジタルボードゲームを特集。今回は海外の人気ファンタジー「ゲーム・オブ・スローンズ」を基にした戦略ボードゲーム『A Game of Thrones: The Board Game』デジタル版のプレイレポートをお届けします。

本作はDire Wolfが開発し、Asmodee Digitalによって2020年10月6日にSteamで配信されました。本作の基となる「ゲーム・オブ・スローンズ」ですが、今ではアメリカのHBOのドラマシリーズで大ブレイクしたことで知られています。日本でも放映され、Amazonプライムビデオでも配信されていますので、ご覧になった方もいるとは思います。

ドラマの原作となっているのは、ジョージ・R・R・マーティン氏の著したファンタジー小説シリーズ「氷と炎の歌(A Song of Ice and Fire)」です。ドラマのシーズン1が、1996年に出版されたシリーズ第1部「七王国の玉座(A Game of Thrones)」に当たります。日本では早川書房から翻訳出版されていますね。原作は第5部まで出版されているのですが、ドラマ人気が出たことでシーズン6以降もシリーズが続き、原作を追い抜いてしまいました。そのためシーズン6以降は、原作者と相談しながら内容構成を行ったそうです。


「ゲーム・オブ・スローンズ」のボードゲームですが、いくつかの種類がこれまで発売されてきました。有名ボードゲーム「カタン」や「Risk」「Clue」の「ゲーム・オブ・スローンズ」版というのもありますね。

本作は2011年に発売された「A Game of Thrones: The Board Game」第2版をデジタルゲーム化したものです。プレイ人数は2人~6人までで、プレイヤーは6つの名家から一つを選び、多くの地域を支配することが目的です。正統派戦略ボードゲームなので「ゲーム・オブ・スローンズ」をまったく知らなくても楽しめる内容になっているとのこと(もちろん知っていればさらに楽しめるでしょう)。いったいどんなゲームなのか、さっそくプレイしていきましょう。

まずはチュートリアルから



ゲームは「チュートリアル」「チャレンジ」「スカーミッシュ」「ロビー(オンライン)」があります。最初はチュートリアルからプレイするのがいいでしょう。ここではミッションに沿ってゲームを学ぶことができます。


まずはゲームで使用できる6名家の1つ、スターク家でのミッションです。「ゲーム・オブ・スローンズ」の舞台となるウェスタロス大陸の北部を支配しており、紋章はダイアウルフ。ドラマでもスターク家は最初に登場しますね。


ゲームですが、大きく分けて3つのフェーズから成っています。イベントカードを3枚引いて実行する「ウェスタロスフェーズ(イベントフェーズ)」、他のプレイヤーに分からないように行動を決める「計画フェーズ」、行動を実行する「アクションフェーズ」の3つです。

10ラウンドが経過した後に、城と砦を一番多く所有しているプレイヤーの勝ちです。また7つの城と砦を所有すれば、その時点で勝利になります。


最初のラウンドなので、「ウェスタロスフェーズ」は飛ばして「計画フェーズ」から。領土にある兵士に「進軍」を命令しましょう。領土を選択し、画面の右側に出てくるメニューで「進軍命令」を選びます(最大3つの領土に対して命令可能)。これでこのフェーズは終了。

プレイヤー同士は、互いに何を命令したかはわかりません(実際のボードゲームだと、命令の書かれたトークンを裏返しにして領土の上に置きます)。命令は次のアクションフェーズで実行しますので、画面下に出てくるフェーズ終了ボタンを押して次に進みます。


アクションフェーズ」では、「計画フェーズ」で命令した行動を実行します。「進軍命令」を出したので、兵士を選択して、隣接する領土に攻め込ませることができます。敵がいなければ、そのまま乗っ取り可能。

ここでは、領土内にある2ユニットの兵士を、それぞれ隣接する城付きの領土に攻め込ませました。敵がいないので、そのまま城を2つゲット。本拠地の砦と合わせて3つです。終わったらフェーズ終了ボタンを押して、1ラウンド目は終了。


2ラウンド目開始。このターンから「ウェスタロスフェーズ(イベントフェーズ)」が、「計画フェーズ」の前に入ってきます。イベントカードを3枚引き、そこに書いてある内容に全プレイヤーが従わなければなりません

今回は「招集(Mustering)」カード1枚と、「夏の最後の日(Last Days of Summe)」カード(何も行らない)2枚を引きました。「招集」カードのイベントは、城・砦のある領土にユニットを追加するというものです。城・砦を多く持っていると、恩恵は大きいですね。


先程占領した2つの城に、それぞれ歩兵を配置します。領土を選択後に、画面右から歩兵を選択すればOK。城は招集ポイントが1しかもらえないので歩兵(コスト1)しか配置できませんが、本拠地は砦(Strongholds)なので、招集ポイントは2。騎士(コスト2)を招集することが可能です。騎士は歩兵の2倍の強さ(戦闘力2)があります。

敵の領土に攻め込もう!



「計画フェーズ」になりました。進軍以外に、「パワー強化」命令でパワー(画面左下の王冠マーク)を獲得する命令が出せます(領土ごとに1得られる)。ゲーム開始時に、各国は5パワー持っています。パワーは本作の通貨のような役割を果たしており、プレイヤーの順番を決めるための入札を行ったり、ユニットのいない土地維持のためのコストになったりするので、結構重要です。


次のアクションフェイズで、画像の青色の領土にある歩兵3ユニットをすべて、隣接する敵の領土に送り込みました。こうなると、青色の領土にはユニットがいなくなることになります。この領土を維持したい場合、先程述べたパワーを1支払います。


攻めた先には、敵の歩兵が2ユニットいました。戦闘開始です。こちらは歩兵3ユニットなので、戦闘力は3。相手は戦闘力2なので、このままだと勝利できます。


戦闘を始める前に、それぞれのプレイヤーは手札の「ハウスカード」を1枚出し、それを戦闘力にプラスすることができます。これによって戦闘がひっくり返されたりすることもあるので注意。「攻撃力+2」の「グレートジョン・アンバー」カードを出しておきましょう。ジョン・アンバー公は、スターク家に忠誠を誓うアンバー家当主です。

ハウスカードは名家ごとに7枚あり、ゲーム開始時に各プレイヤーに7枚とも配られます。名家ごとに違ったカードになっており、それぞれの名家の主要人物が描かれています。カードは0~4までの強さがあります。


カードオープン。相手は1のカードを出してきましたね。こちらは2なので、戦闘力は合計5になります。戦闘はこちらの勝利です。

戦闘後の処理ですが、勝った方はカード下部にある剣マーク1つにつき、敵のユニットを1つ除去することができます。ただし敵のカードに要塞マークがあった場合、マーク1つに付き1ユニットが守られます。今回は相殺されて、敵ユニットは減りません。


敵の歩兵ユニットは西の自領土へと敗走しました。敗走ユニットは、ラウンド終了前にもう1回戦闘があった場合、戦力にすることはできません。またその戦闘で負けた場合、除去されてしまいます。


3ラウンド目、「ウェスタロスフェーズ」で「補給(Supply)」カードが出てきました。本作では補給数(画面右下の樽マーク)に応じて、一つの領土に滞在できるユニット数が決められています。騎士は1ユニットで戦闘力2(=歩兵2人分)なので、補給の面から考えると有用なユニットです。

補給を増やすには、樽マークのある地域を占領する必要があります。現在の補給では、3ユニットの部隊が1つ、2ユニットの部隊が2つまでとなっています。多くのユニットを抱えるには補給が重要なので、樽マークのある地域も取っていくのがいいでしょう。

戦いを彩る様々な要素



「ウェスタロスフェーズ」に登場するイベントカードは、他にも様々な種類があります。「ゲーム・オブ・スローンズ」カードは、王冠マークのある自領土1つに付き、1パワーが得られます。


クラッシュ・オブ・キングス」カードは、3つの影響力トラックに対して、パワーで入札を行うことができます。ビッドしたパワーに応じて、プレイヤー間に順位が付きます。

影響力トラックには、プレイヤーの順番を決める「鉄の王座トラック」、戦闘で同点時に勝敗を決める「領地トラック」、アクショントークンの使用数を決める「宮廷トラック」の3つがあります。


試しに「領地トラック」で入札を行ってみましょう。自国のパワーは5なので、全額ビッドします(勝っても負けてもビッドしたパワーは戻ってきません)。結果は1位。1位ボーナスとして、1ラウンドに一度だけ、戦闘力+1できます。


計画フェーズで「支援」命令を出した領地では、隣接する領地で戦闘が起こったときに、味方の戦闘力をプラスすることが可能。補給限界で大勢攻め込めない場合、サポート命令を上手く使って戦闘力を底上げできます。

他にも領土への命令には、攻め込まれた時に戦闘力+1になる「防御」命令、隣接する敵領土での「支援」「襲撃」「パワー強化」をキャンセルさせる「襲撃」命令を出すことができます。


港のある領土では、船を招集することができます(コストは歩兵と同じ1)。船の存在する海域では、歩兵・騎士は船を経由して海域内の他の陸地に移動することが可能。これを利用して、ガラ空きになった敵の領土を奇襲するといった戦術も取れます。

また船の存在する海域は領土扱いなので、「襲撃」「支援」命令を出すこともできます。海域は隣接する領土が多いので、大きな効果を発揮するでしょう(逆に陸地から海域を支援することはできません)。


攻城ユニット(コスト2)も招集できます。敵の城・砦を攻撃する時に、戦闘力+4としてカウントされます。ただし、それ以外の場所では戦闘力0という、攻城戦特化型ユニットになっています。


ウェスタロス大陸の北部には「壁」があり、その向こうには野人(Wildlings)が住んでいます。中国で言うところの万里の長城と、その向こうにいる遊牧民のような存在でしょうか。壁では「冥夜の守人(Night's Watch)」と呼ばれる守備隊が、野人らの侵入を防いでいます。

本作では野人のパワーメーター的なものがあり、12に達すると攻め込んできます(カードイベントで攻め込んで来ることも)。このとき全プレイヤーがパワーを支払って、これに対抗しなければなりません。撃退に成功(全プレイヤーのパワー合計値が野人のパワーを越える)した場合、もっとも貢献したプレイヤーはボーナスが得られます。逆に撃退失敗した場合、もっとも貢献しなかったプレイヤーにペナルティが付きます。


基本的なプレイ方法が分かったら、さっそくスカーミッシュでCPU相手に戦ってみましょう。2~6人まで遊べますが、ゲームバランス的に6人プレイでやった方がいいですね。6名家ですが、スターク家、マーテル家、グレイジョイ家、ラニスター家、タイレル家、バラシオン家です。最初は最北部のスターク家がプレイしやすいとは思います。


デジタル版のオリジナルモードとも言うべき「チャレンジ」モード。4つの名家でのチャレンジシナリオを楽しむことができます。シナリオでは、与えられたクリア条件(「〇〇家の領土を取れ」「戦闘で〇〇家に〇回勝利せよ」など)をこなしていきます。ターン制限があるので結構難しいですね。これをクリアできるようになれば、それなりの腕前になっているでしょう。ぜひチャレンジしてみてください。

プレイしやすい戦略ボードゲーム


本作は大型ボードゲームの部類に入りますが、ゲームシステム自体は非常に分かりやすく作られています。戦闘についても、ダイスによるランダム要素は入ってこないので、勝てそうかどうかはある程度見当が付けられるでしょう。

ドラゴンなどは登場せず、ファンタジー要素は低めですが、周辺領土からの支援攻撃や補給限界など、戦略ボードゲームとしては良くできた作品になっています。デジタル版なので準備や処理に時間が掛からないのもいいですね。


スターク家のハウスカード。カードのイラストを見ているだけでも結構楽しいですね。

オンライン対戦の方ですが、現在の所、野良でも一応対戦は可能です(部屋はそれほど多くありませんが)。ゲームバランス上、できれば6人でプレイしたいところですね。パワーをどれだけビッドするかの読み合いなど、フレンドと遊ぶと盛り上がるかと思います。

本作は現在のところ日本語はありませんが、カードに書かれている文章も短いものばかりですし、ルールが分かればプレイに問題はないかと思います。運要素より読み合い重視の戦略ゲームを遊びたい方にはオススメのボードゲームです。

製品情報




■筆者紹介:渡辺仙州 主に中国ものを書いている作家。人生の理念は「知られていない面白いもの」を発掘・提供すること。歴史・シミュレーションゲーム・ボードゲーム好きで、「マイナーゲーム.com」「マイナーゲームTV」を運営中。著書に「三国志」「封神演義」「西遊記」「封魔鬼譚」(偕成社)、「文学少年と運命の書」「天邪鬼な皇子と唐の黒猫」(ポプラ社)、「三国志博奕伝」(文春文庫)など。著者Twitter「マイナーゲーム.com」Twitter
《渡辺仙州》

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