『DEATH STRANDING』Game*Spark読者レビュー…全世界35個しかない豪華プレゼントが贈られる最優秀賞を発表!(Part1) 2ページ目 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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『DEATH STRANDING』Game*Spark読者レビュー…全世界35個しかない豪華プレゼントが贈られる最優秀賞を発表!(Part1)

大変お待たせいたしました。プレゼント企画にて募集した読者レビューコンテストの結果を発表。さらに3つのパートに分けて、全レビューを一挙に公開します!

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GHOST


初めてトレイラーを見た時は謎しか無く、「これはどういったゲームなのだろう」と言う思いを消すために繰り返し見ても「?」ばかり浮かんだ。そして次々公開されるトレイラーでは少し明るみになってはまた謎が増えていた。

いざ実際にゲームをプレイしてみると、驚きの連続だ。

あれだけ謎しか生まなかったストーリーも綺麗にまとまり、むしろネタバレの宝庫だった。謎が謎を読んでいたストーリー、そして次々明るみになる真実のおかげで橋がかかる。まさしくbridge。ゲーム性は至って単純で「指定された場所に荷物を運ぶ」。単純なのになぜか中毒性がある。それはプレッパーズから「ありがとう」などのお礼を言われるからだろうか。

運び方にもいくつか種類があり、今作のマップのように好きに決められる。徒歩なのか、バイク、車なのか。そしていかに綺麗に配達できるのか。物によっては早く届けないといけないものもあるので、それにあったルートを考えるのがまた楽しい。

ただ荷物を配達するだけでは無く、敵の存在もある。荷物を奪うミュール、テロリスト、そしてBeached ThingsことBTだ。あの世のものがビーチを介してこちらの世界に迷い込んでくる。強い雨が降る(時雨)ことで彼らは現れ、彼らを避けるために進むが、同時に荷物も損傷してくる。彼らに捕まってしまうと大型のBTと相見えることになる。戦うのか逃げるのか。戦って武器がなくなっても、どこからかサムワンのサムが現れこちらを助けてくれる。これほど強力な助っ人はない。昨今のゲームであるような対戦そして協力メインのオンライン要素では無く、緩く他者と繋がれることがまた素晴らしい。彼らは呼びかけにも応えてくれる。まさしく、独りなんだけど、1人じゃない。

マップも広すぎず狭すぎずという感じでちょうどよかった。UCAに加盟してもらうために進むが、UCAに加盟してもらう、または通信を繋げてもらうまでは自力で進むしかない。それが雪山で断崖絶壁であろうと。でも、一度通信をつなげてもらえれば、サムワンが設置してくれた建設物などが出現する。自分では苦労して進んだが、それらのおかげでより楽に進めたり、新たにルートを思いついたり。

ストーリーを進めるごとにできることが増えていく。個人的には一番感動した事だ。一番初めは近くの街に荷物を運ぶだけだったのに、橋を建てられるようになったり、乗り物の存在が現れたり。拘ってゲームを作る小島監督だからこそ、為せる技なのではないだろうか。

ストーリーの合間合間に流れる曲のおかげで感動する事もあり、このゲームは素晴らしいと思う。マップを探索することが好きな人、ステルスゲームに少し興味が湧いている人、ノーマン・リーダスやマッツ・ミケルセンなどの俳優が好きな人はぜひこのゲームに触れてほしい。心からお勧めできる作品だ。

べりー


実は私はこの作品をラストまで斜に構えてプレイした。ヒドイ購買者代表だと言えるだろう。

『メタルギア』を2作品プレイした程度の、いわゆるライトユーザー。
小島監督が退社された事は知っていても、コジプロを立ち上げ、その新作を数年待ち続けていた正しいファンではない。
『デススト』が発売される事も発売の数カ月前に知り、「え?小島監督の新作出るんだ?」と驚いた位だった。

期待から予約購入したものの、プレイスタートして、どんどん置いてけぼりになる。
主人公のサムの気持ちはお構いなしに、あらゆる方面から懇願され逃げ道もなく、義理の母の遺体を運ぶなどとメチャクチャぶり。
挙げ句、一人で大陸を繋ぎ直せというサムが可愛そうという気持ちばかり募る展開。
配達自体も「どうせサムワンが何かを用意してくれているだろう」とタカをくくり大した用意もせず、荷物だけを背負い配達先に赴いた。
クリフが脱出する時も、すべてが空回りし結局逃げられず撃たれる無様な結末にガッカリした。
アメリの頭も何度も撃ち抜いた。
皆が泣くというBBとの別れも、焼却炉まで全く泣かなかった。

私は『DEATH STRANDING』を最高のゲームと思っている。ここまで斜に構えてプレイしてきた私が、何故最高と言えるのか?

追い込まれ、一人で大陸を繋ぐという大役を果たす事となるサムに過度な感情移入をした。
一方的な願いばかり押し付けてくる登場人物達の事情も分かってくる。
配達にも慣れた時にはヒッグスとの戦いが待っていた。
何も持たないで出かけた自分へ、無償のサムワン達の形跡がどれだけ有り難かったか。
それは、助けてもらったから誰かにもしてあげたい!という気持ちに変わった。
クリフのした事がすべて空回りした無様ともいえる結果。
子供がいる私にはその無様な姿にこそ、妻への愛、息子への愛を感じざるを得なかった。
キャピタルノットを出かけた時にまっすぐに焼却炉が見えた時も、イゴールの名前のハシゴが見えた時も、自分が迷わずルートを覚えたいた時も涙腺は崩壊仕掛けていた。

すべてが誰かの為で、すべてが思いやりに溢れていたこの作品を、どうしても「最高のゲーム」以外の言葉で表せない。

いつかこの想いと、この不出来なファンの監督への陳謝を、どこかに綴りたいと思っていた。

どなたかお一人にでも読んでいただけたら幸いです。

この機会に心より感謝いたします。

ガイ先生


約4年前。コジマプロダクションの記念すべき初作品が発表され、迷いなく予約準備に取り掛かった興奮を今でも覚えています。

小島監督ならきっと素晴らしい作品を生み出してくれるだろうという期待と、独立して1本目だし、未知数だなという不安が入り交じりつつ発売日を待っていましたが、案の定、良い意味で裏切られることになりました。

まずソフトを起動すると、オープニングからその世界観に圧倒されました。最早実写を越した幻想的な景色と映像、LOW ROARの穏やかだが確かに耳に残る音楽。独特のカメラワークで映し出されるノーマン・リーダスの一挙手一投足が、自分自身とサムを一体にさせる。

これぞ「小島ワールド」。オープニングから操作パートに移るまでの一連の流れで、小島監督自身から「待たせたな」と言われているようでした。

いざ自分でサムを動かせるようになると、また新たな感動と懐かしさがありました。『MGSV:TPP』と似た、人間らしい動作とゲーム性を損なわないためのスムーズな動作の融合です。歩いて届けるゲームなのに、サムが人間離れした猛ダッシュや跳躍を行ってしまうと(2段ジャンプは置いといて)自分自身が歩いているという没入感が削がれますが、かと言って現実の登山のように膝丈程の小さな段差もよっこいしょ、と移動していたら逆にストレスになります。上記の2点を良い塩梅で融合させるのが、他のゲームにはあまり無い特徴的な操作性で感動しました。

ストーリーに関しては、詳細は伏せますが序盤は専門用語が多く、とっつきにくいところがあるかもしれません。途中、話が複雑になりなんとなく言われるままに配達していた時期もありましたが、薬や物資から爆弾や生身の人間まで、たくさんの荷物を運び、その荷物ひとつひとつに物語があることに気付いてからは、目の前の霧が晴れたように物語に引き込まれていった感覚を覚えています。

ゲーム内容については世の中に素晴らしいレビューがたくさんありますので、ここからは私自身の考えに影響したことを書かせて頂きます。

ストーリー全体のテーマとして私が受け取ったのは、「人は愛を原動力に生き、愛は人との繋がりでしか生まれない」というメッセージです。サムにはアメリやルーに。アメリはサムに。ダイハードマンはクリフや大統領に。クリフはBBに。というように、各々が誰かを愛し、誰かに愛されることで生きていけるし、行動できる。愛を受けずに育ち、愛の表現を知らない人は、その行動で他の人を傷付けることになってしまうこともあります。ヒッグスのように。でも『デススト』をプレイして、その事実に気付けたことが収穫でした。

配達の道中で他の人のために看板を立てておくのも、乗り捨ててあったトラックにいいね!を付けるのも、ゲーム内ではなく、SNS等で「いつもお世話になっている配達員の人に優しくしようと思った」とつぶやいてる人も、すべて繋がりであり、愛です。そこには、小島監督の過去作品で言っていた「言葉ではなく、言葉の持つ意味を信じる」という台詞の、「言葉」を「行動」に置き換えたものに近いニュアンスが込められている気がします。

昨今のコロナウイルス感染拡大により、残念ながら世界はまるで「デス・ストランディング」のように分断されてしまいました。そんな中でも、サムのように必死にモノを届けてくれる方々や、病院や公共交通機関など、人と接せざるを得ない現場で働く方々に、少しでも感謝の気持ちを持つことができれば、それは大きな愛への小さな一歩になるのではないでしょうか。

たかがゲームにこんな大層な影響を受けている私は、もしかしたら変人なのかもしれません。

しかし、少なくとも私という人間がこれほどのメッセージを受け取っているゲームでもあることも事実です。

まだ未プレイの方は、是非とも本作を手に取って、愛を繋げていって欲しいです。

明日は君達の掌の中に!!

《Game*Spark》
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