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『DEATH STRANDING』Game*Spark読者レビュー…全世界35個しかない豪華プレゼントが贈られる最優秀賞を発表!(Part1)

大変お待たせいたしました。プレゼント企画にて募集した読者レビューコンテストの結果を発表。さらに3つのパートに分けて、全レビューを一挙に公開します!

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おばちゅう


私にとって、『DEATH STRANDING』は初めてのゲーム体験だった。学生時代はずっとゲームを禁止されていたので、友人のゲーム談義についていくことのできない学生生活を送っていた。そんな中、私の大好きな映画俳優マッツ・ミケルセンがゲームに出演することを知った。どんなゲームなのだろうと思い、YouTubeでトレイラーを見た。本当に衝撃だった。全く分からない。どんなストーリーなのか、アクションなのかRPGなのかすら分からないのだ。ただただ不気味な世界がそこには広がっていた。

しかし私はその意味不明な世界に夢中になった。紐のようなもので繋がれた兵士、いつの間にか現れているイルカの死体。空にかかる逆さ虹が「環天頂アーク」と呼ばれることも調べた。全く意味が分からないのに、それを見た者を「考察したい」と思わせる不思議な魅力があった。これこそがゲーム本編にも繋がる最大の魅力なのではないだろうか。

大学受験を終え、半年遅れで本作をプレイした私はその世界観に圧倒された。時間を奪う雨、時間経過によって爆発する死体など、全ての要素があまりに「ぶっ飛んでいる」のだ。しかし、だからと言って非現実的で突拍子もないものなのか、というとそうではない。なぜなら本作に登場する全ての要素は膨大な知識と強いメッセージ性によって裏打ちされているからである。

例えば物語終盤でアメリがこの宇宙の成り立ちを説明する際、「物質と反物質がぶつかり、物質が少し余った」と言う。これは決して都合の良いストーリー内だけでの設定ではなく、「CP対称性の破れ」という量子力学に実在する研究結果に基づいた考え方なのだ。このようにとても科学的である一方で、作中には「ハー」「カー」といった古代エジプトの死生観に基づいた話も登場する。つまり本作の世界とは「科学」と「スピリチュアル」が繋がった世界なのである。これこそこのゲームを通して描かれてきたものだと言って良いだろう。

「カイラル通信」というテクノロジーを繋げるために北米を横断したサムは、荷物を待つ人々、ブリッジズ、そしてルーとの精神的な繋がりを同時に得る。BBが「装備品」というテクノロジーとしての面と「赤ちゃん」という精神的に訴えかける面を持っていることや、科学者であるハートマンと、スピリチュアリストが協働してビーチを解明しようとしていることからも「科学」と「スピリチュアル」の繋がりを伺うことができる。

ではなぜ、小島監督は今、「科学」と「スピリチュアル」の融合を描いたのであろうか。そこには我々の現代社会に向けたメッセージがあるように思える。「宗教」というものの地位が失墜し、「科学」へと絶対的な信頼が置かれるようになった昨今、合理的で効率的な社会システムが構築され、その中で人と人との繋がりは「非合理的」「面倒」なものとして敬遠されるようになってしまった。こうした社会の中で他人とのコミュニケーションが上手く取れず、孤独な世界で生きる者(接触恐怖症で一匹狼のサムと通ずるものがある)や、生産性を重視するあまりに暴走してしまう者(テロリストのヒッグスと通ずる。彼の思想は過激であるが、広い視点で見ると効率的に生物の進化を促す方法でもある)が現れた。

この現代社会に対し、小島監督は「繋がり」の重要性をゲームを通じて説いたのである。この現代に「宗教」を復活させることは難しいが、個々が他者との繋がりを作り、ほんの少し他者を思いやって行動すれば(他ユーザーを思ってジップラインや梯子を建てるように)世界から争いを無くすことができる。こうした「科学」重視の社会のなかでいわば「スピリチュアル」な観点を持ち、両者のバランスを保つことが大事なのだ。そんなメッセージが本作には込められているように感じた。

しかし本作からのメッセージはそれだけには留まらない。先ほど「両者のバランスを保つことが大事」「現代社会は科学に偏っている」と述べたが、そのバランスが「スピリチュアルに偏り」崩壊した様をこのゲームは描いている。それこそが「ブリッジズ」である。ブリッジズはブリジット大統領の「人々を繋いでアメリカを再建する」という言葉を盲信した人々の集団である。結局、彼らはアメリ、もといブリジットの計画の片棒を知らず知らずのうちに担がされていたのであり、「人々を繋ぐ」という聞こえの良い綺麗事に踊らされていただけだったのだ。

序盤でサムは「お前らこそカルトだ」と言ってブリッジズを罵るが、皮肉にもこれは的を射ていたのである。そんな中、カイラル通信のことを「繋がり」を作る、いわば神器ように語るブリッジズのメンバーと一線を画し、サムは自分の足で人々と繋がりを作っていく。その過程を経てやっとアメリカは一つに繋がるのだった。ブリッジズのメンバーがいくらブリジットの理念に敬意を払い、「繋がり」と連呼したところで出来上がるのは「ありもしない国、アメリカ」である。サムのようにブリジットの思想の呪縛を受けることなく、「アメリを助ける」という自分なりの目標を持ち、自分なりの「繋がり」を構築していくことで「アメリカ都市連合」は完成するのだ。そう、サムこそが「知恵ある人」、ホモ・サピエンスなのである。

現実世界で強い影響を持つ「科学」、ゲーム内で人々が盲信する「スピリチュアル」。いずれも偏ると危険が待っており、その危険を防ぐためには知恵ある人となるしかない。生きる未来を掴み取れるのは自分自身だけなのだ。「Tomorrow is in your hands.」そんなメッセージも込められているように感じた。

ここまで、『DEATH STRANDING』をプレイして自己の中で浮かんだ解釈を記述したものの、この解釈が小島監督が想定したメッセージや世間一般の人々の解釈と一致するかと言われれば自信が無い。しかしこれだけは自信を持って言うことができる。これまで多くの映画や小説など様々なコンテンツに触れてきたが、ここまで物語の解釈や考察に思案を巡らせたのは『DEATH STRANDING』が初めてである。このゲームには我々を「考察したい」と思わせる魅力がある。それは初めてトレイラーを見た時から何も変わっていない。私たちの好奇心を刺激し、私たちを考えさせ、私たちを「ホモ・サピエンス」にする。

それこそが、『DEATH STRANDING』なのである。

いのがぶ


コナミを退社した小島秀夫氏がコジマプロダクションを立ち上げたのは2015年12月16日のことだ。それかからわずか4年で同社処女作となるデスストランディングの発売に至った。本ゲームが評価される点は、FPSシューターでもなく、これまでのアクションゲームでもない、ソーシャルストランドゲームとして新たなゲームジャンルを開拓したことだ。

小島秀夫氏と言えば、1987年に隠れることに機軸を置いたアクションゲーム『メタルギア』を発売したことでも有名だ。『メタルギア』が発売されるまでの経緯は長いので省略するが、彼の作品すべてに映画や文学作品といった影響が垣間見える。

映画好きなら『メタルギアソリッド』の主人公の一人、ソリッドスネークの姿を映画「ニューヨーク1997」で見たことがあるだろう。映画の舞台、主人公スネーク・プリスキンは小島秀夫氏が影響を受けた物ばかりである。

彼のゲーム作品は「A HIDEO KOJIMA GAME」として認知されている。それはコナミに在籍していた2015年にコジマプロダクションが解散させられた際、海外のゲーム販売店に無断で「A HIDEO KOJIMA GAME」の自作パネルが張られる現象が起きる程だ。

結果として2015年12月にコジマプロダクションが独立。当時はゲームエンジンもなく、4畳半のレンタルオフィスからスタートした。それから4年後にデスストランディングを発売するに至った。

主人公サム・ポーター・ブリッジズは、謎の現象「デス・ストランディング」により崩壊した世界で物資を配達する仕事をしていた。ある日、サムの育ての親でもあるアメリカ最後の大統領ブリジットが危篤状態という情報を受け、病棟へ向かう。彼女の果たせなかった望みを聞き、単身で北米大陸を横断する任務に就く。

過去に起きた「デス・ストランディング」により、現世は死者の世界とつながってしまった。時雨が降っている場所に現れるBTに見つからないようにブリッジベイビーBBを活用しながら横断していく。途中、配達依存症のミュール、分離破壊主義者ディメンス、BBを奪おうとする謎の人物達から身を守る必要もある。

ストーリーは映画を観るかのように進む。アクションゲームが苦手な人でも楽しめるようVERY EASYが用意されているのは良心的だ。ただ、ゲームシステムについて気になる点もある。良い作品は周回プレイをして何度もストーリーを確認したいものである。

『DEATH STRANDING』には、本編以外にも指名なし依頼というサブミッションがある。やりこみ要素だ。このやりこみ要素の多さのせいで周回プレイができない弊害もある。さらには本編の数よりもサブミッションの方が多い。あー、周回したい。

ヴォイドルーデンス


世界的に大ヒットしたゲーム!TGSからファン感謝際まで追った者ですが、まず、購入前に「どんなゲームだろ」「内容が分からない」と言った初見の言葉が出てきますが、まずその通りです!自分も全然分からず購入しました。

PVだけではもの足りずプレイしましたが、まず、景色が綺麗!ちょっと歩いただけでフォトモード起動!サムのポージング変えてネタ写真を撮る日々、ストーリーそっちのけで走り回ってはフォトモード! ストーリーを先にしたいが景色が綺麗!

ストーリーですが、まず主人公は配達人で目的地まで荷物を運ぶ。ここまでまだなんのゲームか分かりませんが、とりあえず荷物をしっかりと調整しないとバランス崩れてミッション失敗するゲームです!特に他のゲームとは違い、頻度高い敵との撃ち合いや、難しいキャラクター説明はありません!ちょっとした専門用語がありますが、濃厚なキャラクター達がしっかりと説明してくれます!

個人的に好きなキャラクターは各点々とした拠点にいる人物。有名人やゲームクリエイターやゲームキャラクター達が配達先にいること。特にミュージシャンと言うキャラクターは皆さんが知っている人物!誰かは皆さんでプレイしていただければ分かりますが、そう言った実際に存在する人物がいるゲームなんです!

プレイ中にある特定の場所を歩く際に、有名な音楽が流れます。僕自身が一番感動したのは、鳥居が建つとある場所に向かった際に音楽が流れて、その時の景色と音楽に涙が流れてしまいコントローラーを一度床に置いて「あぁ、長い道のりだったがここまで来て良かったなぁまだまだ頑張ろう!」と、また配達するやる気が出てクリアまでやる意欲を味わえました。ネタバレになるかもしれませんが個人的にラスト付近のミッションで、今まで繋がってきた機能がとある事で使えなくなる事があり、今まで通ってきた道を歩いて最初のスタート地点まで向かう所でこのゲームの最大の難所だと感じてしまいました。プレイヤーに凄いメッセージを伝えてきて、クリアするときには「今まで主人公はこういう生き方をしてきてこういう事を思っていたんだなぁ」と共感できてしまう、そんなゲームです。

最後になりますが、このデスストランディングを制作されたコジマプロダクション、ソニーの方々には本当に感謝しかありません。今後も色々なゲーム制作に多大な労力と企画がありますが、一ファンとして応援しています!

《Game*Spark》
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