心が折れそうだ……ほんわかお絵かきアクション『ドローン トゥ ライフ ~ 2つの王国 ~』は可愛いタッチで人の闇に触れていた【先行プレイレポ】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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心が折れそうだ……ほんわかお絵かきアクション『ドローン トゥ ライフ ~ 2つの王国 ~』は可愛いタッチで人の闇に触れていた【先行プレイレポ】

今回は、ほんわかお絵かきRPG『ドローン トゥ ライフ ~ 2つの王国 ~』の先行プレイレポ。ドットライクに描かれる世界から隠し切れない人の心が垣間見えます……!

連載・特集 プレイレポート
心が折れそうだ……ほんわかお絵かきアクション『ドローン トゥ ライフ ~ 2つの王国 ~』は可愛いタッチで人の闇に触れていた【先行プレイレポ】
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日本時間2020年12月8日リリース予定のお絵かきアクションアドベンチャー『Drawn to Life: Two Realms - (ドローン トゥ ライフ ~ 2つの王国 ~)』。今回はありがたいことに同作の先行プレイの機会を頂きましたので、そのプレイレポを紹介していきます。

本作の特徴

本作はDigital Continueが開発を、505 Gamesがパブリッシャーを担い、Steam/ニンテンドースイッチ/iOS/Android向けに配信予定で、前作『ドローン トゥ ライフ ~神様のマリオネット~』の正式な続編です。

本作の大きな特徴は何と言っても、プレイヤーがゲーム内でオリジナルのキャラクターを描いて操作できる点。可愛らしいドットライクな2つの世界で、どんな冒険をしていくのでしょうか……これは期待が高まります。早速やってまいりましょう。

本編開始

ゲーム開始と同時にムービーが始まりました。本作の中心人物である少女マリの独白によりあらすじが説明されていきます。曰く、前作は「ラポーサ」と呼ばれる世界で、神のごとき存在であるプレイヤーが創造の力で以て、迫りくる難事を解決しました。ところが一難去ってまた一難とはこのことで、またしても大変な状況に陥ってしまったラポーサ。しかも今度は、どうやらもう一つの舞台である「人間の世界」にも危機が迫っている様子。本作はここから物語が始まります。

世界の危機に対して、マリはクリエイターことプレイヤーの力を頼りヒーローを召喚しなければならないと言います。

ヒーローとはつまるところプレイヤーが操作するキャラクターであり、画像のように自由にデザインできます。もちろんテンプレートやステッカーも用意されており、絵を描くのがちょっと大変……というプレイヤーにとっても大変親切なつくり。今回はこのテンプレートを参考にしてオリジナルのキャラクターを生み出し、マリの願いを叶えてみたいと思います。はい、できました。

みんな大好きスパ君です。

まあるい頭にエレクトロスパークした頬、焦点のあっていない視線と笑みに固定された表情が見る人を不安にさせます。

マリも言葉を選びつつ同様の感想を抱いた様子。雪風も敵だと言っています(?)。

それに対してクリエイター側からの返答がこれ。

前向きな彼女は気を取り直して、スパ君に他人の心を覗ける「想像力の書」を託します。大丈夫ですか?もっともまずい相手に渡してはいませんか?ともあれ、これを使って世界の人々が抱える心の闇を祓っていく模様です。

今回はチュートリアルということで、マリを被験者にステージ開始です。

この横スクロール型のアクションステージは彼女の心象世界のようで、目標に従って3ステージをクリアする必要があります。すべてクリアすると心の闇(?)が祓われて問題解決。ちなみに移動はWASDで、ジャンプはSpaceキー、基本的に操作はこれだけで行い、メニュークリックなどはマウスで行います。

ジャンプして敵を踏みつけるスパ君。なんとも腹立たしい顔つきです。

ステージ内にはこのように可愛らしい見た目の敵キャラが配置されており、一回踏むと気絶し、二回踏むと消滅します。敵を殲滅する目標のステージではそれぞれの敵を2回ずつ踏んで回らないといけません。

また3ステージ目は何故か敵すら自分で配置する必要があり、ここが面白いところでもあります。というのも、その配置こそがマップを踏破できるかどうかに影響を与える部分で、何も考えずに置いてしまうと、スパ君の自力ジャンプでは越えられない高さの壁にぶち当たって詰みます。

全ステージクリア。スパ君が頭部を除いて骨格むき出しになっているのは、ダメージを受けたからですね。ダメージについては、敵や特定のオブジェクトにスパ君がヒットするたび腕、脚、胴体、頭とパーツが取れて骨があらわになります。その状態でさらに被弾すると消滅し、ステージを最初からやり直すことに。最悪、骨格だけでもクリアはできるので、4回は被弾できると考えて進んだり。

とはいえ冷静に考えると……心象世界で「明確にこちらを攻撃してくる敵」と「ダメージを与えてくる茨」などが出てくることから、マリの精神状態に若干の不安を覚えます。

人間の世界へ

チュートリアルも無事にこなしたので、想像の書を通り抜けて人間の世界にやってきました。

見たところのどかな田舎町、新聞紙をカブトにして頭にかぶる少年たちが実に可愛らしいですね。

いや前言撤回。ちっとも可愛くありません。

スクーターに乗っていたマイクという別の少年にいきなり絡みだして恫喝を始めました。このマイク少年は前作と関わりがあり、本作においても中心人物であるようです。ともあれ突然の展開に虚を突かれましたが、童と言えど道を外れた行いは見過ごせません。

場を収めるべく、スパ君が笑顔のまま割って入ります。ここから想像の書を使って、子どもの心象世界を塗り替えましょう。

ステージクリア。子どもたちを落ち着かせることに成功しました。

……落ち着くというより感情が消失したような感じの反応が怖い。大丈夫ですかこの書物。悪童どもは興味をさっぱり無くして去っていきました。

マイクから至極当然の質問をぶつけられるスパ君。改めて自己紹介をします。

妹と待ち合わせがあるといって会話を切り上げ去っていくマイク。この短い会話の中でも、こんな終始笑顔で「話が通じない怪異」にしか見えないスパ君に対して礼節を欠かさない、見上げた少年であることが窺い知れます。

マイクは待ち合わせ場所である「何でも屋」に向かっていきました。スパ君の足元に表示されるアイコンも彼についていけというものだったので、町を散策しつつ後をついていきましょう。

世の中が乱れ、人心が荒んでいる

さて散策中においても、町の人とはコミュニケーションを欠かしません。新参者は一挙手一投足に気をつけないとすぐぼっちに……まずは爽やかに挨拶をします。こんにちはお爺さん。

そうですか……お大事に……。

こちらの少年は昼夜問わず「見えない何か」と会話を続けています。

そして悲嘆に暮れるレストランのシェフ。

全体的にこの町は荒んでませんか!?

ポップでポジティブな様子は表面的な部分だけで、吐き出される台詞はどれもこれも心にささくれを感じる陰惨なモノばかり。これはもしかすると、冒頭のムービーでもあった世界の危機による影響なのでしょうか?

怒れる妹ヘザー

何でも屋の前では、妹のヘザーが約束の時間に遅刻したマイクを怒鳴りつけていました。事情を知っているプレイヤーとしては「そんな怒らんでも……」という気持ちになりますし、マイク自身も同じだったようでなんとか宥めようとしています。

遅刻以外にも2年前の失敗など、ありとあらゆる理由をあげつらい責め続けるヘザー。挙句の果てには遠巻きに見守っていたスパ君にも「見世物じゃねーぞ」的な強い圧で詰めてきました。落ち着いてもらうためにも、想像の書によるステージ攻略の出番です。

もしかしたら、マイクがいままで無意識に怒りポイントを稼いでいたのかもしれません。そういった我慢に我慢を重ねて、ついに爆発してしまったのかも。しかしそれをただ怒鳴りつけるだけではお互いが傷つくだけで前進しません。スパ君で心象世界を蹂躙し、歪んだ心を消去してステージクリア。依然、解決法にはいささかの疑問が残りますが、先に進みましょう。

取り乱してしまったことを謝るヘザー。そうです、素直にごめんなさいできるのは素晴らしいことです。

一件落着……じゃなかった。

仲直りも済んでさあ次に行こうか……というところへ、さらなる怒声が。今度はミスター・エソウなる店長が、マイクに対して盗みの疑いをぶつけて詰め寄ります。なんのことだかさっぱりわからないマイクは弁明しますが、ミスターは聞く耳持たずで声を荒げ続けています。

もうやだこの世界……。憎しみが憎しみを生むインターネットのやり取りを見た気分に近いものがあります。

とりあえず絶えず笑みを振りまいて世界の狂気を加速させているスパ君で仲裁。

言いがかりをつけたことを詫びて、マイクに対して自身の店の商品割引を申し出るミスター・エソウ。ハッキリ言って、彼の心象は底を打ったまま全く回復しません。

スパ君ニューボディ

どいつもこいつもガンをつけてはメンチビームを撃ってくる人心荒れ果てた町において、これまでのひょろっとしたスパ君ボディだと良いカモにされてしまいます。そこで、想像の書を使い用意したアップデートボディがこちら。

マッチョスパ君です。

ご覧ください。画像左上での「服装1」においてはボケーッと立っているだけだった優男が、「服装2」では浅黒く焼けた肌にがっしりとした肉体に改造されています。これでもうどんな奴に絡まれても怖くない。自慢の二の腕で、心象世界に潜るよりも手っ取り早く黙らせてやりますよ。

深夜、とりあえずの試し打ちで銅像を粉砕しようとにじり寄るスパ君。

そこへ突然現れたるは闇の存在!

からのバケモノ!

恐ろしい異形の妖怪(あやかし)が迫ってきました。しかしこっちだって天下無敵の筋肉があります。さっそくやっつけてまいりましょう。

敵を殲滅しながら全ステージクリア。

なんとこの妖怪たちは言葉を話すようで、スパ君を解放しようとしてくれているようです。

しかし事情が全く呑み込めないままこんな怪しい誘いに乗る訳がありません。想像の書でラポールの世界へ緊急帰還します。

おわりに

ラポールの世界では打って変わって住人たちがポジティブな様子を見せていたので、やはり人間の世界はよりひっ迫していたのではないかと予想します。実際、アルダークなる怪人が化物を操っていたようですし……。ほんわかしたタッチで世界が描かれているものの、台詞から滲み出る闇の重さに、終始胃の痛みを感じていました。ここから物語はさらに動いていくようですが、とりあえず今はこの穏やかで平和なラポール世界で、胃と心をゆっくり休めたいところであります。

デベロッパー:DIGITAL Continue
パブリッシャー:505 Games
発売日:日本時間2020年12月8日(火)
対応機種:Steam/ニンテンドースイッチ/iOS/Android
ジャンル:パズル・プラットフォーマー
プレイヤー数:1 人
価格:Steam/ニンテンドースイッチ:1,050円(税込)、iOS/Android:610円(税込)
ウェブサイト:http://www.drawntolifegame.com/

《麦秋》

お空の人。 麦秋

仕事であちこち渡り歩いては飛んでます。自分が提供するものが誰かのお役に立てれば幸い。編集部および他ライターさん達のこくまろなキャラに並べるよう頑張ります。

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