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速度と戦術を極めろ!最大6人オンライン対戦“ソリティア”『NERTS! Online』【爆速プレイレポ】

最大6人で対戦可能な無料のオンラインカードゲーム『NERTS! Online』。いわゆるオンライン対戦型のソリティアですが、非常に高い戦略性のある作品です。

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最新ゲームが毎日大量にリリースされる昨今。メーカーやストアのゲーム紹介だけでは「どんなゲームかわからない!」とお嘆きのGame*Spark読者も多いのではないでしょうか。そこで“なるべく早く”ゲームの生の内容をお届けするのが本企画「爆速プレイレポ」となります。

今回は2020年1月6日にZachtronicsよりPC向けに無料でリリースされた『NERTS! Online』について生の内容をお届けしたいと思います。


『NERTS! Online』とは

複数のトランプを使用して行うカードゲーム「NERTS」をベースにした対戦オンラインゲーム。「NERTS」は一般的に「クロンダイク」や「キャンフィールド」と「スピード」を組み合わせたようなルールと説明されます。開発を手がけたのは『Opus Magnum』『SpaceChem』『SHENZHEN I/O』など、難度の高いパズルを中心に多くのゲームを送り出してきたデベロッパーZachtronicsです。

同社作品のイラストレーションなどを手がけてきたKyle Steed氏が長年プレイしてきたというカードゲーム「NERTS」。今ではZachtronicsオフィスでの昼での定番の遊びとなり、ハウスルールなども追加されているようです。本作は、その「NERTS」をベースにいくつかのルールを加えて制作されています。

『NERTS! Online』の実内容に迫る!

まずは本作の基本的な「カードの出し方」のルールを紹介していきます。ゲームの目的は、手持ちのカードを中央にある配置エリアへAからKの順番で配置していくこと。ゲームはラウンド制で、ラウンドごとにカードの状態に応じたポイントが加算。数ラウンドプレイして先に100ポイント達成したプレイヤーが勝利となります。

プレイヤーにはまず、52枚(1デッキ)のカードが与えられ、ゲーム開始時に「NERTS!エリア」に13枚、「フリーエリア」に4枚、残りの枚数は山札へと配置されます。山札のドローは3枚ずつ行い表示された一番上のみ、「NERTSエリア」のカードは一番上の表示札のみ使用可能です。本作はこの「NERTSエリア」の存在が大きな特徴です。

プレイヤーに与えられている4ヶ所のフリーエリアでは「赤黒交互に1つずつ小さいカードを置く」ことが可能。これは『Microsoft Solitaire Collection』などでもプレイできる「クロンダイク」ルールと同様です。配置エリアに出せるカードを確保するためにも、まずはフリーエリアを有効活用して少しでもカードの種類を把握できる状態にするのが基本的な戦術です。

※そもそも「ソリティア」というのはカードゲームなどにおける一人用ゲームの総称です。しかし、Windowsに標準搭載されていた「ソリティア」がトランプの「クロンダイク」だったため、ソリティア=クロンダイクという認識が定着しました。記事の見出しや本文の一部については厳密にいえば正確ではありませんが、分かりやすさを重視するためソリティアの表現を用いています。

本作のポイント計算は「配置エリアに出したカードごとに1ポイント」「自身のNERTSエリアにカードが残っている場合は1枚ごとにマイナス2ポイント」です。ゲームはラウンド制で、プレイヤーのいずれかが「NERTSエリア」のカードをすべて無くした後に”NERTS宣言"をおこなう事でラウンド終了になり、現在ラウンドでの獲得ポイントが加算されます。

これが本作の基本的なルールとゲームの勝利条件です。ゲームを簡単に言えば自身のカードを出し切って高得点を稼げばいいのです。しかし、当然対戦ゲームである以上、ここにさまざまなルールや駆け引きが存在していきます。

最大24ヶ所の配置エリアは全員共有!

本作は2人から最大6人までのオンラインマルチプレイ(フレンド対戦のみ)に対応。配置エリアはプレイヤー1人ごとに4ヶ所増え、最大24ヶ所のエリアすべてを全プレイヤーが共有しています。各ラウンドはいずれかのプレイヤーが”NERTS宣言"するまで継続され、100ポイント先取を目指して争います。

NERTSのゲームルールは「ソリティア(クロンダイクorキャンフィールド)&スピード」と表現されます。スピードは簡単に言えば「場で繋がるカードを相手より先に出していく」ゲーム。本作も同じようなルールが採用されています。なお、スピードは2人対戦のゲームですが、本作ではそれ以上の人数プレイが可能なほか手札のルールも複雑なため、速度だけでなく戦略性が大切なゲームです。

なお、全プレイヤーが一定時間以上カードを出せなかった場合はそれぞれの山札でシャッフルが発生。ドローで表示されるカードが変わるためゲームが手詰まりになることはほとんどなく、常に新たな展開が待ち受けています。

6人プレイに挑戦!面白いが情報に溺れる

今回プレイレポのため友人誘って対戦を行いました。馴染みのないカードゲームに最初は筆者を含め混乱してきましたが、ゲーム内マニュアルを参照しながら何度かプレイすることでルールを習得。「NERTSエリア」の説明と「フリーエリアは赤黒交互に置き札を作れる」という部分さえ理解できれば、ゲームを遊ぶには問題ないと思います。

本作では全プレイヤーの札が見えるようになっています。そのため、ゲームに慣れてくると相手の手札と配置エリアを見比べて「あいつはあのカード出すチャンスを狙ってるな」などと推移することも可能。そのため「出せるけど自分が有利になるまであえて出さない」といった戦略も生まれてくるのです。もちろん相手が同じように観察していることも意識しなくてはなりません。

もちろんこのゲームは、相手を観察して妨害するだけでは決して勝負には勝てません。ルールの項でも説明しましたが、本作にはラウンドを終了させる"NERTS宣言"が存在しています。100ポイント先取することが勝利条件の本作では、単純に妨害を優先しているだけでは他の点を稼いでいるプレイヤーには絶対に追いつかないのです。

"NERTS宣言"は気持ちいい!

何度かプレイして有効に感じたのは、誰よりも早く"NERTS宣言"を狙う速攻戦術。早めの宣言は自身のポイントが少ないデメリットもあるのですが、他のプレイヤーが「NERTSエリア」にカードを残していればラウンドでマイナス点を与えることができます。もちろん手札の運もありますが、なるべく早めにNERTSエリアのカードは減らすことを意識するのが勝利の近道です。

全部の盤面を把握するのは筆者には不可能!

今回の何試合かプレイして、遊べば遊ぶほど戦略や情報に溺れてしまいそうな深みを感じます。特に6人プレイの場合は24ヶ所の配置エリアと自身の手札、ポイントが上のプレイヤーの手札確認などを同時に行わなければなりません。数試合で全員「疲れた!」となったのですが、その後の感想戦も含めて非常に盛り上がりました。

3度の"NERTS宣言"でも敗北。
アベレージで点を取るのがやはり強いか。


ここまで紹介してきた『NERTS! Online』。速度と得点のバランスを考えて他のプレイヤーに先んじる必要がある戦略性の高さは、遊べば遊ぶほどにその深みを増していきます。手札の配置場所など多少複雑ですが、何度かプレイすればゲームルールは問題なく理解できるようになっています。一応シングルで基本的なゲームプレイも可能なため、基本的なルールはいつでも学習可能です。

なお、本作は無料でプレイできます。『Opus Magnum』『SpaceChem』などのZachtronics作品を所有している場合、トランプの柄をそのゲームのロゴに変更できるという特典はありますが、基本的にはインストールすれば誰でも気軽に楽しめるのも魅力です。オンラインロビーなどはないため、フレンドを誘ってプレイする必要はあるのでご注意ください。

非常に面白いゲームながら、とにかく集中力の消耗が激しい本作。これを毎日のように遊んでいるというZachtronicsの人たちはすごい……。

タイトル:NERTS! Online
対応機種:PC(Steam)
記事におけるプレイ機種:PC(Steam)
発売日:2020年1月6日
記事執筆時の著者プレイ時間:5時間
価格:無料


《Mr.Katoh》

酒と雑学をこよなく愛するゲーマー Mr.Katoh

サイドクエストに手を染めて本編がなかなか進まない系。ゲーマー幼少時から親の蔵書の影響でオカルト・都市伝説系に強い興味を持つほか、大学で民俗学を学ぶ。ライター活動以前にはリカーショップ店長経験があり、酒にも詳しい。好きなゲームジャンルはサバイバル、経営シミュレーション、育成シミュレーション、野球ゲームなど。日々のニュース記事だけでなく、ゲームのレビューや趣味や経歴を活かした特集記事なども掲載中。

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