近未来のイラクを舞台にしたターン制ストラテジー『Black Powder Red Earth』の魅力に迫る!【デジボで遊ぼ!】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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近未来のイラクを舞台にしたターン制ストラテジー『Black Powder Red Earth』の魅力に迫る!【デジボで遊ぼ!】

近未来のイラクを舞台に民間軍事会社が代理戦争を行う、ローグライク要素のあるターン制ストラテジー『Black Powder Red Earth』をご紹介。

連載・特集 プレイレポート
近未来のイラクを舞台にしたターン制ストラテジー『Black Powder Red Earth』の魅力に迫る!【デジボで遊ぼ!】
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「デジボで遊ぼ!」ではボードゲーム要素やカードゲーム要素、テーブルトークRPG(TRPG)要素のある魅力のデジタルボードゲームを特集。今回は近未来のイラクを舞台に、民間軍事会社(Private Military Company、PMC)が代理戦争を行うターン制ストラテジーゲーム『Black Powder Red Earth』をお届けします。

本作は_Echelon Softwareによって、2021年3月30日にSteamで配信されました。本作の元となるのは、海外Amazonで配信中の同名人気ビジュアルノベル(アメコミのようなもの)。著者はJon Chang氏とKane Smith氏で、Josh Taylor氏がイラストを手掛けています。

近未来のイラクという架空戦記的な設定ですが、現実味のある軍事描写から高い評価を得ています。ミリタリー界隈では有名な元軍人で、イラクでの戦闘経験もあり、銃器トレーニング会社「Magpul Dynamics」の元CEOでインストラクターでもあるトラヴィス・ハーレイ氏も原作を絶賛しています。

ハーレイ氏は退職後にHaley Strategic Partners(HSP)を設立。ゲームの開発元である_Echelon Softwareは、HSPとパートナー関係にもなっています。

本作の内容ですが、ゲーム自体はオーソドックスなターン制ストラテジーとなっています。プレイヤーはグリッドマップ上に配置されたPMC側の兵士たちを操作し、指定されたターン数以内にミッションをこなさなければなりません。

ただ、ほぼ毎ターン、何かしらのイベントが発生するとのこと。またプレイするたびに状況が変わるという、ローグライク的な要素があるとのことです。いったいどんなゲームなのか、さっそくプレイしていきましょう。

10ターン以内にミッションをクリアせよ!

ゲームにはステージクリア型の「キャンペーン」モード、好きなシチュエーションをプレイできる「オペレーション」モード、基礎を学べる「チュートリアル」モードがあります。まずはチュートリアルからプレイしていきましょう。

チュートリアルでは基本操作・攻撃・オペレーションのこなし方についての説明があります。本作では4人の隊員を操作し、10ターン以内にミッションを完了させなければなりません。また、隊員が死んでも復活はありません。HPや回復剤なども無く、敵の射撃がヒットした瞬間に死亡です。戦場のリアリティと言うのでしょうか、結構厳しいルールですね。『XCOM』シリーズ的な雰囲気があります。

隊員の移動についてですが、これも『XCOM』でお馴染みの、1ターン中に2アクション行えるというものです。マップ上の白色グリッドが1アクションで移動できる範囲、青色の部分は2アクションで移動できる範囲です。

画面下に並ぶアイコンをクリックすることで、隊員の向きを変えられます(行動力は消費しません)。敵を攻撃する場合は、敵の方向を向いていなくてはなりません。

それと、画面上にある「NORMAL」という表示は敵勢力の警戒状態を表しています。派手なアクションを取ると「COMPROMISED」の状態になり、敵がどんどん現れて襲ってきます。いかに敵を刺激せずに目的を達成するかが重要です。

敵への攻撃方法ですが、攻撃対象をクリックすれば銃撃してくれます。ただし、前述したように敵の方向を向かなければなりません。敵にもHPなどはありませんので、ヒットすれば即死。画面では左側にいる敵を射殺しましたが、その側にいる人物に気付かれてしまいそうです。

案の定、相手はこちらを発見。スマホで行動を録画され、仲間に送信されてしまいました。こうなると敵の警戒状態が高まります。画面上の表示は「NORMAL」から「CAUTION」に変化。最高段階の「COMPROMISED」状態になると、大量の敵が出てくるので注意が必要です。その代わり、隊員たちの行動力は3になります。

ドローンで敵を撃破せよ!

「COMPROMISED」状態になり、テロリストたちが大量に湧いてきました。敵はこちらが射程内に入ってくると自動的に射撃してきます。いわゆる「オーバーウォッチ状態」ですね。このゲーム、隊員たちはオーバーウォッチを使えないので結構不利です。幸い、敵の射撃は外れました。

大量の敵を相手に、まともに戦っていたら命がいくらあっても足りません。ここは本作の最終兵器とも言うべき「ドローン爆撃」を使いましょう。警戒状態が「NORMAL」の時にドローンを使うと一気に「COMPROMISED」状態になってしまいますが、今はすでに「COMPROMISED」状態なので、これ以上状況は悪くなりません。派手に爆撃してやりましょう。

画面下のアイコンからドローン爆撃を選び、爆撃位置を指定。しばらく待つとドローンがやってきて、敵を一掃してくれました。ちなみにゲーム中でのドローンの使用回数は2回だけです。強力な攻撃ですし、警戒レベルもMAXになるので、使いどころは考えた方がいいでしょう。

次にゲームの目的を学ぶチュートリアルですが、10ターン以内にマップ内の建物からテロリストの重要人物を探し出し、始末しなければなりません。できるだけ警戒状態を上げずにオペレーションを遂行することが重要です。

本作の特徴として、イベントが頻繁に起こるというものがあります。こちらにとって有利なイベントもあれば、不利な(場合によっては致命的な)イベントも発生。これらはプレイするたびに変化するので、リプレイ性の高い内容になっているとも言えます。

建物に近づくことによって、その詳細を確認できます。ここは家電店のようで、携帯電話の通信基地にもなっています。妨害電波を仕掛けて敵の通信を封じれば、こちらの動きを見られた時に情報を共有される心配はありません。

暗殺ターゲットとなる敵の重要人物のいる建物を発見しました。建物の中に突入して任務を達成しましょう。そのためには、すべての仲間たちを建物のそばへ移動させる必要があります。ちなみにドローンで建物ごと爆撃というのも可能です(警戒度はMAXになりますが)。

全員が建物の側に揃ったら突入開始。フラッシュバンを使って派手に侵入するか、それともこっそり侵入するかを選びます。騒ぎを起こしたくない場合は、こっそり侵入するのがいいでしょう。フラッシュバンを使うと敵の警戒度が一気に上がります。

キャンペーンに挑戦!

だいたいのルールが分かったのでキャンペーンモードに突入。1ターン目に「行動力+1」のイベントを引き当てました。通常は行動力2ですが、これで3になります。幸先が良さそうですね。

とりあえず、すぐ側の建物から探索を開始。どうやらターゲットとなる人物はいないようです。このまま周辺の探索を続けていきましょう。

武装した敵を発見。ドンパチやると警戒度が上がるので、いったん引き返して間合いを取ります。行動力がある限りは動き続けられますので、偵察のために前進した後、後退することも可能です。

さらに別の仲間を移動させたところ、ターゲットとなる重要人物がいる建物をあっさりと発見。やけに引きが良すぎますね。これが吉と出るか、凶と出るか……。

ドローンによる建物ごとの爆撃も可能ですが、ここは穏便に(?)突入作戦でいきましょう。そのためには建物の周辺に残りの仲間を集める必要があります。今回のターンでは揃いそうもないので、行動終了して次のターンに回します。

敵のターン。近くにいた兵士に、こちらの隊員を発見されてしまいました。発砲してきましたが、運良く攻撃は当たらず。警戒度も上がっていません。ザコを相手していてもしようがないので、さっさとこの場から去り、突入作戦に参加します。

4人の隊員が建物の外に揃ったので、突入開始。警戒度を上げたくないので、フラッシュバンを使わずに侵入します。ターゲットとなる人物は画面下部の部屋にいますね。それ以外には、敵兵は一人しかいません。まずは敵兵を片付けてしまいましょう。

敵兵を倒して部屋を占領しつつ、ターゲットに見つからない距離に隊員たちを配置。安全を考慮して、ターゲットを仕留めるのは次のターンにします。

敵のターン。突然、背後のドアから飛び込んできた敵兵が自爆攻撃を仕掛けてきました。「……えっ?」と思う間もなく、後方にいた仲間2人が爆発に巻き込まれ、跡形もなく四散。いきなりすぎる展開に、思考がついてきません。

さらにターゲットの人物が突っ込んできて、またもや自爆攻撃。残った2人の隊員を巻き込んで、誰もいなくなってしまいました。もはや動かせるコマ(隊員)はいません。えっ、これで終わり?

ゲームオーバー画面。どうやら終わりのようです。まさか自爆テロが来るとは思いませんでした。隊員を一カ所に固めたのも問題だったようですね。次回からは隊員の配置位置を考えた方が良さそうです。

しかしゲーム開始時の引きが良かっただけに、唐突なゲームオーバーです。自爆テロの怖さを思い知ったオペレーションでした。

ローグライク要素のあるミリタリーゲーム

本作をプレイする前はよくあるターン制のストラテジーゲームだと思っていたのですが、毎ターン何かしらランダムイベントが起こったりするし、隊員はあっさり死ぬしで、ローグライク系の即死ゲームをプレイしているような感覚でした。ランダムイベントのためリプレイ性も高いですし、10ターン以内に任務を遂行するという縛りがあるので、空き時間にサクッとプレイすることも可能です。ボードゲーム的な気楽さがあっていいですね(よく死にますけど)。

オペレーションモードの方では、マップと任務を選択できます。自分の好きなシチュエーションでプレイしたい方はこちらのモードの方がいいかと(筆者的にはこちらのモードの方が好きです)。隙間時間に遊べるゲームなので、モバイルゲームにも向いているかと思います。

ゲームをやっていて気になった点は、ユニットの移動が遅いことですね。何度も遊ぶことになると、敵ターン時のユニット移動で結構な時間を取られることになります。この辺りをオプションで早送りできるようにしていただけると、プレイしやすくなるかと思います。

何はともあれ、短時間でプレイできるターン制ゲームとしては楽しめる作品となっていますので、興味のある方はぜひプレイしてみてください(自爆攻撃が本当にきついですね)。

製品情報

『Black Powder Red Earth』
開発・販売:_Echelon Software
対象OS:Windows、MacOS、Linux
通常価格:2,050円
サポート言語:英語
ストアページ:https://store.steampowered.com/app/988490/Black_Powder_Red_Earth/



■筆者紹介:渡辺仙州 主に中国ものを書いている作家。人生の理念は「知られていない面白いもの」を発掘・提供すること。歴史・シミュレーションゲーム・ボードゲーム好きで、「マイナーゲーム.com」「マイナーゲームTV」を運営中。著書に「三国志」「封神演義」「西遊記」「封魔鬼譚」(偕成社)、「文学少年と運命の書」「天邪鬼な皇子と唐の黒猫」(ポプラ社)、「三国志博奕伝」(文春文庫)など。著者Twitter「マイナーゲーム.com」Twitter
《渡辺仙州》

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