ダイスを振って敵を蹴散らせ!クラシカルダンジョンクロールRPG『Dungeoneers』の魅力に迫る【デジボで遊ぼ!】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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ダイスを振って敵を蹴散らせ!クラシカルダンジョンクロールRPG『Dungeoneers』の魅力に迫る【デジボで遊ぼ!】

今回はボードゲームやテーブルトークRPG風味のクラシカルダンジョンクロールRPG『Dungeoneers』をお届けします。

連載・特集 プレイレポート
ダイスを振って敵を蹴散らせ!クラシカルダンジョンクロールRPG『Dungeoneers』の魅力に迫る【デジボで遊ぼ!】
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デジボで遊ぼ!」ではボードゲーム要素やカードゲーム要素、テーブルトークRPG(TRPG)要素のある魅力のデジタルボードゲームを特集。今回はボードゲームやテーブルトークRPG風味のクラシカルダンジョンクロールRPG『Dungeoneers』をお届けします。

本作はRogue Sword: Strategy & Adventure Gamesによって、2021年8月20日にSteamで早期アクセス版が配信されました。itch.ioや公式サイトではフリーのブラウザ版をプレイできます(Steamは完全版)。Steamとアカウントをリンクすれば他のプラットフォームでも完全版をプレイできますが、他プラットフォームで完全版を購入してもSteam版は入手できないので注意が必要です。


本作の内容ですが、ボードゲームを意識したターン制ダンジョンクロールRPGになっています。戦闘ではダイスを振って敵と戦うシステム。「火吹き山の魔法使い」など、「ファイティング・ファンタジー」ゲームブックシリーズを思わせるような古風なグラフィックがいい味を出していますね。果たしてどんなゲームなのか、さっそくプレイしていきましょう。

いざ、ドラゴン退治へ!

本作には「キャリア」「デイリー」「トーナメント」「キャンペーン」の4つのモードがあります。「キャリア」ではクエストを受けて冒険者を育成し、名声を上げていくことが可能。「デイリー」は日替わりクエスト(名声レベル8必要)、「トーナメント」は週替わりで敵と連戦していきます(名声レベル10必要)。「キャンペーン」ではドラゴンとの連戦です(名声レベル15必要)。

「日替わり」や「週替わり」と聞くとソーシャルゲームっぽさがありますが、開発者は「ガスを放出する胞子や緑のスライムに遭遇することはあっても、ゲーム内での課金は絶対にありません」と約束しています。

本作では人間の剣士(男)、ドワーフの戦士(男)、エルフの弓手(女)の3人のヒーローが用意されています。キャラクターシートを見ることができますが、TRPGのような表記になっていますね。

それと、使用できるのは用意された3キャラのみで、自分での作成はできません。また、最初は剣士しか選べません。名声を上げると残りのキャラがアンロックされます。

「キャリア」モードからプレイしていきましょう。ホワイトドラゴンが村を襲い、休息のためにいったん巣穴へ戻りました。また村を襲うかもしれないので、その前に、巣穴にいるホワイトドラゴンを倒さなくてはなりません。

マップのグラフィックや「ドラゴンを倒す」といったわかりやすいストーリーなど、古典ファンタジーを意識した作りになっていますね。開発者は「無駄に長いストーリー説明や、ゲームの流れを止めるカットシーンは省いた、シンプルで迅速で合理的なRPG」を目指したそうです。

マップを道なりに進んでいきます。まずは「霧の絶壁」を通過しなければなりません。本作はローグライクゲームのような「部屋と通路」で構成されています。まずは右と左の「部屋」がありますが、どちらに行くかの選択。左の方が敵が多いので、右へ行ってみましょう。武器やポーションが置いていますしね。

「部屋」に入ると拡大マップになります。ここではターン制になっており、プレイヤー(剣士)は移動や攻撃をしたり、ポーションや巻物を使用できます。また部屋からの撤退も可能です。

それと部屋に入った時、プレイヤーキャラは半透明になります。これは敵に見つかっていない「ステルス状態」を意味します。プレイヤーキャラが何かアクションを起こすたびに、敵に発見される確率が増加。ステルス状態で敵を攻撃した場合は「奇襲」となり、攻撃に+3のボーナスが付きます。画面右側に盾があるので、ステルス状態でこっそり取りに行きましょう。

側まで歩み寄って盾をクリックすると、ルーレットが始まりました。出た数字によって盾の性能が決定。結果、「盾+3」を手に入れました。装備品には「剣・弓・盾」の3種類があり、能力値が高い物が自動装備されます。それと、ダンジョンで拾った武器やアイテムは次のクエストに持ち越すことはできません。

盾を手に入れたはいいものの、敵に発見されてしまいました。敵をクリックすれば、隣接状態なら剣で、遠距離なら弓で攻撃を仕掛けてくれます。

戦闘の解決ですが、双方ダイスを振り、それに修正値を加えて、数値の大きい方が勝ちというわかりやすいシステムです。攻撃側が勝つと敵ライフに-1、防御側が勝つとノーダメージ。敵(防御側)は防御+3の修正があるのでちょっと厳しいですね。ダイスロールの結果、こちらは3、向こうは7+3=10なので、攻撃ミスとなりました。

敵のターン。こちらに隣接してきました。プレイヤーは剣士なので、隣接攻撃の場合は12面ダイス(d12)を使えます。プレイヤー(攻撃側)はd12に修正値+1、敵(防御側)はd10に修正値+3。結果12の目が出たので、敵はダイスを振るまでもなく敗北。ライフは1なので即死です。

残りの敵もサクサク……というわけにもいかず、ダメージを1もらってしまいましたが(ライフの最大値は3)全員倒すことができました。敵が全滅すると、室内に残っているアイテムを自動回収してくれるのが楽ですね。

利用できる物はすべて利用しろ!

次の部屋に突入。ステルス状態で左側の剣を取りに向かおうとしたところ、途中で見つかってしまいました。目の前にいた敵を撃破するも、残りの3体がこちらに向かってきます。

ここで背後の穴からパープルワーム登場!周囲の者をランダムに攻撃します(ドワーフ以外)。さっさと離れたいところですが、いまはパープルワームのターン。果たして誰を攻撃するか……。

運良く、パープルワームはオークを攻撃してくれました。ダイスロールで勝利し、オークダウン。敵を減らしてくれたので助かりましたね。さっさと距離を取って残りの敵を倒してしまいましょう。

パープルワームから離れました。こうなると、隣接しているのはオークだけになります。パープルワームの攻撃によりもう1匹のオークもダウン。うまく使えばトラップとして利用できますね。

残り1匹ですが、ダイス運が悪くなかなか攻撃が当たりません。その間に敵の攻撃を2度食らってしまい、ライフが0に!ポーションを持っていたので自動的に最大値まで回復してくれました。

何とか最後のオークを倒して部屋の敵を殲滅完了!左にあった剣を取りましたが、ルーレットで+1の性能でした。先程から引きが悪いですね。

ドラゴンの巣穴を目指せ!

次の部屋に入りました。ステルス状態からの一撃で仕留めよう……と思ったら、またもやミス。ダイス運がとことん悪い。敵はこちらに気付いて一斉に向かってきました。

囲まれた状態になったので、ここは画面左に並ぶ巻物の中から「ヘイスト」を使いましょう。1ターンに2回行動可能。これで数の不利を補って……と思ったのですが、やはりダイス運が悪く、敵になかなか攻撃が当たらず。「TRPGあるある」状態ですね。ヘイストを使いまくって何とか突破しました。

「霧の絶壁」を抜けると、今度は「凍結の森」です。先程に比べて部屋数が一気に増えました。敵の少ない方を進んでいきましょう。

敵が少ないと言っても、ライフ2あるオーガです。気付かれないようステルス状態で盾を取ろうとしましたが、途中で発見されて戦闘に。そしてまたビックリするぐらい攻撃が当たらない。ヘイストからのゴリ押しで何とか倒しました。

もう一方の部屋は敵が多すぎる上に、遠距離攻撃が可能な弓手もいますね。まともに戦うと袋叩きにされるので、ステルス状態で宝箱を取ってからさっさと退散。宝箱の中身は「盾+4」でした。

必ず通らなければならない部屋ではワーウルフ達が待ち構えています。ステルスからの奇襲を仕掛けようと思ったら失敗。先程から奇襲が一度も成功していません。囲まれてボコられて、ついにポーションを切らしてしまいました。

しかし追い詰められた状態になると、アドレナリンが一時的に発動し、攻撃修正値の合計が+7に!これで一気に逆転です。

ポーションを集めながら奥へと進んでいきます。敵との戦闘を避けるため「リープ」の巻物を使用。通常移動は1マスですが、リープは2マスジャンプできます。しばらくアイテム集めにだけ集中しておきましょう。

剣士なのにいつまで経っても+1の貧弱な剣しか持っていません。代わりに「弓+4」を手に入れたので、これで遠くからチクチク攻撃。経験値が貯まり、レベル2にアップして新スキル「フルスイング」を覚えました。攻撃に+2の修正と、10%の確率で2ダメージを与えます

蜘蛛だらけの部屋。奇襲を仕掛けるも、やはり当たらず。もはや呪われているのではないかと言うぐらいダイス運が悪いです。弓を上手く使って敵を殲滅し、「剣+4」をゲット。やっと剣士らしい装備になりました。

とうとう「ドラゴンの巣穴」に到着。ドラゴンは下の方でグーグー寝ていますね。先にアイテム回収をしておきましょう。宝箱の中からは、「弓+6」が出ました。

ドラゴンとの戦力比較。向こうは近接攻撃+11、遠距離攻撃(ブレス)+9、防御+10と、かなりの高補正値です。勝てるでしょうか。

ドラゴンが目を覚まし、盛り上がるBGMとともに戦闘が始まりました。向こうはブレスの態勢に入ります。通常移動ではよけきれないので、リープを使って範囲外に逃げつつ、隙を伺って攻撃を仕掛けていきます。

ドラゴンとの殴り合い。向こうの修正値が高すぎて、まともにやりあったら勝つことはできません。ここは自分をクリックすることで、「防御」態勢を取りましょう。防御すると、次のターンに「怒り」付与で修正値が底上げされます。

ポーションがすべて尽きるも、何とかドラゴンを撃破!村人たちから感謝され、トリンケット「節だらけの根っこ」をもらいました。防御時にダイス目が1で敵の攻撃がヒットした場合、トリンケットが代わりに攻撃を引き受けてくれます。1が出やすい筆者としてはちょうどいいアイテムです。

次のクエストはブラックドラゴン退治。アイテムは引き継げませんがレベルは引き継げますので、経験値はできるだけ稼いでおいた方がいいでしょう。果たして次のクエストは成功するのか、続きはぜひ自身の手でプレイしてみてください。

ボードゲームやTPRGの面白さを追求したRPG

本作はダイスロールなど、戦闘処理をしっかり表現しており、ボードゲームやTRPGをプレイしているようなテイストが味わえます。複雑なまでに多い武器・アイテムの種類や、ストーリー中の長い会話など、ゲーム進行を止めるような無駄を極力省き、プレイに集中できる「効率的なRPG」になっているのがいいですね。プレイしやすいゲームです。

今回は剣士のみをプレイしましたが、名声が上がるとドワーフやエルフをアンロックできます。キャラごとに違うプレイ体験ができるでしょう。日本語はサポートされていませんが、簡単な英文と数字が読めればプレイに支障は無いはず。ボードゲームやTRPG好きの方は、ぜひ本作をプレイしてみてください。

製品情報

『Dungeoneers』
開発・販売:Rogue Sword: Strategy & Adventure Games
対象OS:Windows
通常価格:1,520円
サポート言語:英語
ストアページ:Steamitch.io

■筆者紹介:渡辺仙州 主に中国ものを書いている作家。人生の理念は「知られていない面白いもの」を発掘・提供すること。歴史・シミュレーションゲーム・ボードゲーム好きで、「マイナーゲーム.com」「マイナーゲームTV」を運営中。著書に「三国志」「封神演義」「西遊記」「封魔鬼譚」(偕成社)、「文学少年と運命の書」「天邪鬼な皇子と唐の黒猫」(ポプラ社)、「三国志博奕伝」(文春文庫)など。著者Twitter「マイナーゲーム.com」Twitter
《渡辺仙州》

歴史・シミュ・ボドゲ好き 渡辺仙州

主に中国ものを書いている作家。人生の理念は「知られていない面白いもの」を発掘・提供すること。歴史・シミュレーションゲーム・ボードゲーム好きで、「マイナーゲーム.com」「マイナーゲームTV」を運営中。著書に「三国志」「封神演義」「西遊記」「封魔鬼譚」(偕成社)、「文学少年と運命の書」「天邪鬼な皇子と唐の黒猫」(ポプラ社)、「三国志博奕伝」(文春文庫)など。

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