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恐竜化石発掘&復元シム『Dinosaur Fossil Hunter』のワクワク感がたまらない。シミュレーターらしい「ジャンル的発見」も【Steam Nextフェス】

巨大なティラノサウルスの化石は圧巻!その復元にも関われる喜び!そして、化石発掘の時にガイガーカウンターが使われるって……知ってました?

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恐竜化石発掘&復元シム『Dinosaur Fossil Hunter』のワクワク感がたまらない。シミュレーターらしい「ジャンル的発見」も【Steam Nextフェス】
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2021年10月1日から7日まで開催中の「Steam Nextフェス10月エディション」では、近日発売予定の様々なゲームの体験版の配信や、ストリーミングが行われています。

今後発売予定ゲームが一同に集まるこのイベント。特設ページの「体験版を閲覧」を見るセクションだけでも、700を超えるゲームのが試遊できるということで、いったいどのゲームに注目したらいいのか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、筆者が注目している恐竜化石発掘・復元シミュレーター『Dinosaur Fossil Hunter』体験版「Prologue」のプレイレポートをお届けします。なお、体験版は以前から配信されていますが、今回の「Steam Nextフェス」でアップグレードされて新たなコンテンツが追加されているということで、じっくりプレイしてみましょう。

『Dinosaur Fossil Hunter』はどういうゲーム?

本作は、惑星探査車整備シミュレーター『Rover Mechanic Simulator』などを手掛けるデベロッパーPyramid Gamesの最新作。『Dinosaur Fossil Hunter』のタイトル通り、プレイヤーは恐竜の化石を求めてさまざまな現場で発掘を行います。また、化石の骨格復元や展示なども行い、自分のデザインする博物館を作り上げることもできるのです。

単純なシミュレーター要素だけでなくストーリーも用意されているので、作業を進めながら主人公と化石にまつわる物語を楽しめます。今回の「Prologue」では、発掘・復元・展示までの一通りの作業と物語の導入部までプレイできました。

物語は、博物館で恐竜の展示を眺めている主人公の回想シーンから始まります。幼い頃から恐竜が好きだった主人公は、お絵かきパズルやウッドパズルなどを好んで育ち、とあるコンクールに出展したトリケラトプスの模型で受賞した経験があるようです。

時を経て、20歳の時に古生物学グループが募集していたボランティアへと参加することに……。体験版ではインターンシップとして、さまざまな作業を学ぶことになります。

いざ化石発掘!障害物など蹴散らせばいい!

主人公の最初のミッションは発掘作業。とある鉱山での作業中、恐竜の化石が見つかったということで現場に向かうことになります。発掘作業を始めるためには、調査拠点から発掘現場へと車で移動しなければなりません。本作の地図やクエスト関係の情報などは、いつでも専用のタブレット画面から確認できます。

現場に向けて車を走らせていたところ、道を倒木や落石が塞いでいます。プレイヤーはこういった障害物を見つけた際には、チェーンソーやハンマーを使用して破壊しなくてはなりません。本作の作業アクションは、基本的に適切なツールを持ってオブジェクトにアクセスするだけです。倒木をチェーンソーで切る際、とても薄く切れるのがなかなか面白いですね。

さて、障害物やタイヤを取られる砂地などを乗り越えなんとか現場に到着。まずは現場の確保とテントを設営し、いよいよ本格的な発掘作業の始まりです。まずGRP(地中レーダー)で地中の岩を探してマークし、スコップやツルハシで地面を掘リ出して岩を露出させましょう。初回はチュートリアルのせいか、化石を探し出すのはそんなに難しくありません。地面を掘って地形が変わる感覚はかなり軽快で、ほっているだけでも割と楽しく感じられました。

次は、見つけた岩の調査です。プレイヤーは対象物の放射線量を測定する「ガイガーカウンター」で石を調査したり、泥を落として石の表面をチェックすることで中に化石が入っているかを鑑定することができます。なぜガイガーカウンターを?と思ったのですが、ヒューストン自然科学博物館のブログによると、化石自体が放射性物質となっていることもしばしばあるのだとか。というのも土壌にはウラン、プルトニウム、ラジウムといった放射性物質が含まれており、もちろん通常は人体に害を及ぼすほど高濃度になることはないものの、場所によっては高濃度の放射性物質となってしまうこともあるとのことです。そうした場所の近辺の化石は、それ自体が放射性物質になってしまうのだそう。……こういったゲームにあまり関係ない知識を得られるのも、シミュレーターゲームの醍醐味です。

化石入りの岩を見つけたら、今度は石膏を使用して保護を行います。こうして完成した化石入りの石膏カプセルを貨物箱に入れ、車に積んだところで作業は終了。今回の発掘目的「オルニトミムス」の頭部を含む3ヶ所の化石を無事に調査拠点まで持ち帰ったあとは、タブレットから博物館へと移動します。

よみがえれ恐竜!復元作業は細やかに?

博物館では、発掘した岩から化石を取り出し、洗浄しなければなりません。まずは化石を作業室へ運び込み、グラインダーを用いて石膏を切り出しましょう。石膏を取り除いたらハンマーで岩を砕き、化石部分を露出させます。

しかし、ハンマーでは大雑把にしか砕けないため、その後はワークベンチで細かく岩を削り出して化石を部分単位で取り出します。さらに化石の洗浄作業などを行い、きれいになった化石を組み立てなければなりません。この洗浄作業はなかなか面倒なのですが、作業員に空きがあれば「PREPARATION ROOM」に依頼してオート作業も依頼できます。

洗浄された化石のパーツは、ワークベンチにて組立作業を行いましょう。組み立て作業は導入部のウッドパズル同様、必要な部分へパーツを選択すれば自動的に組み上がります。子供の頃の経験がこんなところで活きるとは!となるやつですね。完成したパーツを化石本体に組み込むことで無事に「オルニトミムス」の全身骨格化石が完成。次は展示室での作業です。

ちなみに、Steamストアページでは「化石は壊れやすいデリケートなもの」と書かれているのですが、体験版ではある程度乱暴に扱っても特に怒られませんでした。作業現場で化石入りの岩を放り投げたり、作業室でハンマーを思い切り振ったりしたんですが問題ありません。何やってるんだこのインターンは……。

自分だけのディスプレイを作り出せ!

続いての工程は化石の展示です。インターンシップで参加している博物館が大幅にリニューアルするということで、運良く洗浄を行った「オルニトミムス」の展示を任されることになった主人公。2体の骨格標本を使用して自由に展示室を作り出しましょう。まずは完成した骨格標本をフォークリフトで搬入する作業からです。

展示室は与えられたスペースを自由に使い、さまざまなパターンの展示を作成可能。化石の配置やポーズの変更はもちろん、木や岩を使ったジオラマ作りもできます。また、部屋の床や壁の色やベンチの配置なども自由で、実際にプレイヤーの一人称視点で完成した展示を見てさらに細かく調整することも可能です。

体験版だけかもしれませんが、予算などの項目がなく配置の自由度は高めですが、今回はごく一部のオブジェクトのみしか使えませんでした。また、完成した展示に対する評価などもありません。

展示完成後、おまけとして「ティラノサウルス」の骨格復元作業(組み立てのみ)を行ってインターンシップ作業は終了。主人公は今回の経験に感動し、古生物学の道を志すも大学卒業後1年経っても就職できません。仕方なく祖父の仕事を引き継いだのですが、そこで再び化石への情熱が蘇る「とある出来事」によって何かを決意する……といったところで体験版は終了しました。


ここまで紹介してきた『Dinosaur Fossil Hunter』。「恐竜の化石の発掘と復元」というなんともワクワクしてしまうテーマを取り扱うだけでも嬉しいのですが、さまざまな作業で勉強になるような発見も多く、シミュレーターとしても面白い作品であると感じます。

体験版ではひとつしか発掘現場を体験できませんでしたが、Steamストアページのスクリーンショットでは「タイヤ幅ギリギリの木の板を渡る」など難易度の高そうなシーンも確認できます。さまざまな作業自体はどうしても単純になりがちですが、それを凌駕する巨大な化石を自分で復元するという楽しみを味わえるのが本作の魅力といっていいでしょう。

『Dinosaur Fossil Hunter』はPC(Steam)向けに配信予定。発売日は未定です。


《Mr.Katoh》

酒と雑学をこよなく愛するゲーマー Mr.Katoh

サイドクエストに手を染めて本編がなかなか進まない系。ゲーマー幼少時から親の蔵書の影響でオカルト・都市伝説系に強い興味を持つほか、大学で民俗学を学ぶ。ライター活動以前にはリカーショップ店長経験があり、酒にも詳しい。好きなゲームジャンルはサバイバル、経営シミュレーション、育成シミュレーション、野球ゲームなど。日々のニュース記事だけでなく、ゲームのレビューや趣味や経歴を活かした特集記事なども掲載中。

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