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ライアットゲームズによる誤ったDMCA申請で無関係のオリジナル作品が一時削除される事態に

ライアットゲームズが誤りであったと認めたことで解決しています。

ゲーム文化 ホビー・グッズ

ウクライナのフリーランスアーティストKutty Sark氏の作品が身に覚えのないDMCA申請により販売サイトから削除され、申請を行ったライアットゲームズが謝罪するという事態が発生しました。

事の発端は、Kutty Sark氏がオリジナルTシャツ等の販売サイトであるTeePublic上に出品していたデザイン「Arcane Flames - Al'vis」がライアットゲームズによるDMCA申請を理由として削除されたこと。Kutty Sark氏は、問題となったデザインは2018年に公開したオリジナルの画像をもとにしており、描かれているキャラクターも自身が手掛けるオリジナルのコミック「Arcane Flames」に登場する人物でライアットゲームズの知的財産とは一切関わりがはずだと主張しました。

ところが、TeePublic側はライアットゲームズによるDMCA申請に基づいているため削除を取りやめることはできないと回答。大企業であるライアットゲームズに直訴したところで一介のフリーランスアーティストである自分は相手にされないだろうと考え、拡散されることが解決の糸口になるのではという思いから現在置かれている状況をTwitter上で説明するに至ったとしています。

このツイートは2.5万回以上リツイートされるなど大きな反響を呼び、その効果もあってかツイートからおよそ6時間後にはライアットゲームズ公式(@riotgames)が声明を発表しました。この声明でライアットゲームズは、知的財産の管理には複数のチームや第三者機関が関わっているため問題が発生した原因の調査は完了していないと説明。一方で、今回のDMCA申請が誤りであることは明らかだとし謝罪しました。

その後、ライアットゲームズとKutty Sark氏の間で話し合いが行われ「Arcane Flames - Al'vis」はTeePublic上で再び購入可能な状態に。Kutty Sark氏は大勢による援助に感謝するとともに、この一件が小規模なクリエイターが直面する問題に対する認識が広まるきっかけになることを望んでいるとしました。

なお、海外メディアPC Gamerは誤ったDMCA申請が行われた理由について、2021年11月に公開された『リーグ・オブ・レジェンド』アニメシリーズのタイトルであり、Kutty Sark氏の作品名にも含まれている「Arcane」という単語に機械的に対応したからではないかと推測しています。


《kamenoko》
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