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NFT市場への参入表明で批判殺到、Team17経営陣の対応に社員は失望し溝は深刻化するばかり

Team17社員はスタジオの改善を切に望んでいるようです。

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NFT市場への参入表明で批判殺到、Team17経営陣の対応に社員は失望し溝は深刻化するばかり
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2月1日に『Worms』のIPを利用したNFT市場参入に関して、社内外から強い批判の声があがっているとお伝えしたパブリッシャーTeam17ですが、経営陣と社員の間に生まれた溝は深刻な状況だとEurogamerが報じています。

『Worms』は擬人化されたミミズを操作し戦うストラテジーアクションゲームで、1995年から続く人気タイトル。既報のとおり本作のNFTアート/グッズ販売を発表したTeam17にはネット上でファンやパートナー企業から批判が殺到しました。これを受けTeam17はわずか数日で発表を撤回したものの、非難の矢面にさらされた社員に対して謝罪の言葉もなく、同社の姿勢に多くの社員が失望を感じているようです。

匿名を条件に社員がEurogamerに語ったところによると、一部のチームはNFT計画が公表される直前まで知らされず、業務上の理由で知っていた他のチームは同社のブランドを守るためNFTに猛反対の声を上げたが無視されたといいます。会社のトップダウンで昨年末から静かにプロジェクトが進行し、公式発表の際には社員に対し「個人的見解は胸の内にしまい、発言しないこと」と指示がくだされたとのこと。「社員がSNSや他の公的なチャンネルで公開する内容を会社側がコントロールすることはできませんが、Team17の従業員として会社とその評判を代表する存在であることを意識してください。公共の場でTeam17、その契約パートナー、または仲間を批判したり困らせることは、懲戒処分の原因になる可能性があります」とも指示された模様です。

さらにここ最近、低賃金と長時間労働がメンバーの離職を招き、すでに疲弊している社員にさらなるプレッシャーを与えていると述べています。大学卒業後にTeam17に就職し勤続10年以上のスタッフもおり、同僚を第二の家族と思い、ゲーム制作に携わるという人生の夢と理想を維持し続けていますが、このままでは離職者が続出しかねず「職を失うかもしれないとか、会社が傾きかけているとかいうことでなく、経営者が実際にその矢面に立つ人たちのことを考えずにとんでもなく愚かなことをやっている」という点に憤慨していると同社員はEurogamerに語っています。

同社の広報担当は公式に「スタッフに対する責任を極めて真剣に受け止めています。チームメンバーがつながりを感じ、評価され、帰属意識と目的意識を持ち、Team17と私たちが開発・販売する製品を誇りに思い続けてくれるようにするため社内の方針と慣習を見直しました。チームメンバーの給与と報酬に関する新たな改善策を発表しています」と声明を出す一方で、社内向けにはEurogamerの報道が「広範かつネガティブ」な記事が掲載され「スタジオやオフィス全体のチームに影響を与えている」と警告しているとのことです。


《稲川ゆき》

プレイのお供は柿の種派 稲川ゆき

ゲームの楽しさに目覚めたのは25歳過ぎてからの超遅咲き。人やら都市やら、何でも育て上げるシミュレーション系をこよなく愛する、のんびりゲーマーです。

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