「目の前にある山に登れる」「死体漁りをしてアイテムがゲットできる」「プレイヤーキャラクターの移動速度が速い」「拾えるアイテムの種類が豊富」……これらの要素が詰まっているオープンワールドゲームは、何百時間もプレイするほどハマっちゃうタイプです。
特に僕は、見えている全ての場所に行けることがオープンワールドゲームにとって重要だと思っています。目の前に山があると無理矢理にでも登ろうとしちゃうんですよね~。
今回は、THQ NordicとPiranha Bytesが贈る『ELEX II』のPlayStation 5版。本作は、文明が崩壊した惑星が舞台のオープンワールド・SFアクションRPGで、前作『ELEX』で英雄としての働きを見せたジャックスが、突如現れた侵略者に対抗するため、対立する派閥をまとめ上げながら、様々なミッションをこなしていきます。
前作は未プレイですが、僕が大好きなポストアポカリプスものとあって、プレイ前からワクワクしています!
男は再び戦いに身を投じる……英雄って大変!
隕石の衝突により文明が滅びた惑星「マガラン」が本作の舞台。前作『ELEX』では、謎の物質「エレックス」を巡り、5つの勢力が対立していたが、主人公のジャックスの活躍によって世界は一時的な平和を取り戻す。
そして本作の目的は、新たにやってきた脅威と戦うために、既存の派閥とは独立した「第六勢力」となり、各勢力に団結を呼びかけることだ。
前作で大変な目にあって偉業を成し遂げたんだから、あとの人生は順風満帆のボーナスタイムであるべきだ!とは思うんだけど……そこは続編ものの主人公の辛いところだな。
さあこれから英雄の戦いが再び始まるのだ。
……ってザコ敵みたいな初期装備!
まあ打撃武器好きの僕にとって、鉛パイプが初期装備なのは嬉しいよ!
早速敵も現れたし、鉛パイプの性能を見せてやるぜ!
通常攻撃に加え、ボタン長押しで重攻撃が繰り出せる。また、蹴り攻撃で敵の体勢を崩せるぞ。これらを上手く使い分けて戦うわけか。
ケンカキックを食らわせ、鉛パイプを振り回す……前作でどのような活躍をしたのかわからないけど、とことんチンピラムーブだな!
その後、イベントシーンで侵略者に襲われたジャックスは、闇の物質によって病気に感染し、意識を手放してしまう。
アダムと呼ばれる不思議な老人に助けられ、一命はとりとめたものの、感染した病気が治ったわけではないようだ。
そしてアダムに導かれたジャックスは、侵略者に対抗する軍事力を手に入れるため、各地に存在する派閥を説得し、同盟を結ぶことになった。
しかし……
それ、この状態でやるの……?英雄のカリスマ性なんて無いよ?
ジェットパックで空を飛べ!着地には気をつけて
とりあえずミッションをこなしていくか!
ストーリーの進行に関わるメインミッションのほかに、各地で受注可能なサブミッションが存在する。受注したものはメニュー画面で確認出来るぞ。
マップ画面でマーカーを設定すればミニマップに目的地が表示されるので、迷う心配はなさそうだ。
文明が崩壊したこの世界には車やバイクといった乗り物は無いようだ。しかし、僕にはジェットパックがある!これで空高く飛び上がれるのだ!
飛行中に燃料切れを起こすと落下し、かなりのダメージを食らってしまうので、飛ぶときは燃料に注意だな。まあ燃料が切れても数秒でチャージされるので、基本的には使い放題だ。
生身では到底登れそうにない崖でも、ジェットパックを使えばひとっ飛び……とはいかないが、途中の足場で燃料のチャージを待てば、大抵の山や谷は飛び越えられる。
そうそう、これこそがオープンワールドゲームに求める要素なんだよね!
そんなジェットパック……なんと強化できちゃうぞ。
強化することで、より長時間飛べるようになるほか、水平飛行や空中での武器攻撃が可能になる。
水平飛行なんか舞空術かってくらい早い!遠くの場所に行く時もこれで楽々だ!
ピンチの時は仲間に頼れ!自分は安全圏で高みの見物
単体の敵なら、回避やパリィを駆使すれば倒されることは少なくなってきた。しかし、複数の敵を一度に相手取る時は、回避した先に敵が居たり、目の前の敵に集中している隙に背後から狙われたりと、数の暴力に圧倒されてしまう。
そんな時に助けになるのが仲間だ。
ジャックスの妻であるカジャは魔法を使いこなし、戦闘ドローンのC.R.O.N.Y.U4は遠距離攻撃を行う。他にも、各勢力には個性的な能力を有したキャラクターが存在する。一度に連れて行けるのは1人だけだが、どいつもこいつも頼もしい奴らだ!
しかし……頼もしすぎるせいで、厄介な敵を仲間に押し付けて高みの見物をするクセがついてしまった。
仲間は戦闘不能になってもすぐ復活するので、本当に頼りになるぜ……。
何から習得したら?ビルドに悩むアビリティー
基本的に各地の町は壁で覆われており、入り口には門番が立っている。話しかけてみるも、にべもなく追い返されてしまった。
「なるほど、何かのミッションをクリアすることで町に入れるようになるんだな……」と考えていたその時、ザコ敵が現れ、門番たちは戦闘態勢に入った。
門番たちは目の前の敵に集中して、部外者の僕の存在なんて忘れているようだ……って、この騒動を利用して、こっそり侵入出来るんじゃない?
おぉ!本当に通れちゃったよ!
これこれ!この自由度の高さこそオープンワールドゲームだよな!
しかし、ウキウキと買い物を楽しんでいたら、衛兵に見つかって町からつまみ出されてしまった……。
その後、正規の手段で町に入った。
町では、特定の人物からサブミッションを受注したり、武器や防具、アイテムなどを購入したり、自前では習得できない特殊なアビリティーが習得できる。
アビリティーとはジャックスの能力を向上させる要素だ。
アビリティーを習得することで戦闘力を高めたり、特定のアイテムをクラフトできるようにしたり、ピッキングやハッキングの技術を磨いたりできる。習得には、一定量のエレクシットと能力値、レベルアップ時に貰えるポイントが必要だ。
そうそう、各能力値を上げる特殊なポーションがあるぞ。
ただ、ポーションをクラフトするには化学のアビリティーが必要で、アビリティーの習得には知恵の能力値が必要で……といった具合に、どの能力値から上げていくか考えれば考えるほどパズルのような深みにハマっていく。
僕が率先して習得したアビリティーはスリだ。これがあれば良い武器やアイテムが手に入るし、何よりバレないように犯罪を行うのはスリルがあって楽しい。
ひたすら中腰でスリを働く……これ、英雄か?
40時間ほどプレイしていますが、まだクリアは出来ていません。メインミッションに加えてサブミッションも豊富に用意されているので、ボリュームはかなりあります。
僕が思う「オープンワールドでこれがあったら神ゲー!」という条件をすべて満たしていたので、当然ながらどっぷりハマりました。特にジェットパックの存在は、登山や崖登りで活躍しましたし、水平飛行による移動も便利でしたね!
本作のビジュアルを見て、「面白そうだけど、ガチガチの洋ゲーっぽくて難しそう……」と捉える人もいるかもしれませんが、ゲーム中にいつでも難易度が変更できるので、オープンワールドRPGの初心者でも楽しめると思います。
前作からの登場人物や派閥、固有名詞がかなり登場するので、序盤はなかなかストーリーの詳細が理解できませんでしたが、メニュー画面では、キャラクターのプロフィールなどの情報がわかりやすくまとめられているので、それを参考にして理解を深めていきました。
あと主人公のジャックスが英雄らしからぬ言動や行動を取るのも面白かったです。まあ……そう仕向けているのは僕なんですけどね。
『ELEX II』は、PS5/PS4/Xbox One/Xbox Series S|X/PCを対象に、2022年3月1日発売予定です。