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若い命を真っ赤に燃やし三機合体宇宙(そら)高く!『ソルクレスタ』―プラチナ製作縦STGついに登場

『ソルクレスタ』プレイレポ、STGとして新しいスタンダードを築いた作品であると感じた

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若い命を真っ赤に燃やし三機合体宇宙(そら)高く!『ソルクレスタ』―プラチナ製作縦STGついに登場
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2022年2月22日に発売されたプラチナゲームズのネオ-クラシック・アーケードシリーズ第1弾となる、ニンテンドースイッチ/PS4/PC向けの自在合体シューティングゲーム『ソルクレスタ』。発売前に本作のPC版をプレイする機会に恵まれたため、往年のシューティングゲームの面白さを現代に蘇らせた本作のプレイレポをお届けします。

本作は、日本物産(略称: ニチブツ)が開発した1980年稼働のアーケードゲーム黎明期の作品であるSTG『ムーンクレスタ』や1985年稼働の『テラクレスタ』の世界観を引き継いだ続編タイトルです。それらの過去作は、本作のオープニングにおいて「過去に起こった戦い」として語られており、『ソルクレスタ』の時代では地球を追い出され太陽系の外縁にまで追いやられた人類が太陽奪回組織「ソルクレスタ」を結成し、侵略軍「メガ・ゾファー」へ戦いを挑むものとして描かれています。なお、本作はニチブツから『ムーンクレスタ』や『テラクレスタ』といったゲームタイトルの権利を引き継いだ株式会社ハムスターから正式な許諾を得ている、クレスタシリーズの最新作です。

オープニングはフルボイスで長め。本作の世界設定がわかるためドラマティックモードへ感情を寄せるために是非とも見ておきたい

クラシックな演出と現代的なシステムが融合した『ソルクレスタ』

ゲームを起動すると、オープニングの後にタイトル画面が現れますが、そこには「INSERT COIN(S)」の文字でアーケードゲーム的な雰囲気がたっぷり(加えて、タイトルでボタンを押すとクレジットが増加する)。

よく見ると右下にクレジット表記がある

基本的なゲームモードは、アーケードモードに加え、有料DLCとしてストーリー部分が掘り下げられるドラマティックモードの2種類が用意されています。アーケードモードでは、各ステージと難易度(VERY EASY/EASY/NORMALに加え、より上の難易度もプレイ実績に応じてアンロックされる)を選択するとシンプルにゲームがスタートします。今回はPC版のためXboxコントローラーを使用してゲームプレイに挑みました。左スティックが上下左右の移動で、X/Aボタンが機体の分離/合体、Y/RBがメインショット(連射)、B/RTがメインショット(単発/長押しでチャージ)です。

本作においてパワーアップ要素は、三機合体はもちろんのこと、それとは別にソルメダルを集めソルゲージを貯めていくと、フォーメーション攻撃を使うためのエネルギーが増えたり、コマンドショットなどが使用可能に。加えて、壱號機(赤)はレーザー、弐號機(青)はミサイル、参號機(黄色)はドリルとそれぞれを先頭にして合体した際のメインショットの種類が異なることから、戦闘要素は奥深くプレイヤーの練度に応じて遊び方の広がりを見せています。

三機フォーメーションと合体が面白い、誰でも楽しめる非弾幕シューティングゲーム!!

アーケードモードでゲームを始めるとそのまま戦闘へ突入します。非弾幕シューティングだけあって敵弾は少なく、どちらかと言えば敵機の出現数のほうが多めな印象を受けました。多くの敵を倒すことに集中できるため、メインショットを切り替える分離&合体順序の変更だけでなく、フォーメーション攻撃やコマンドショットなどあらゆる手段を講じるのが面白く仕上がっています。

しばらく戦闘していると中ボスが登場。中ボスから発射される敵弾はそれなりに多めですが、フォーメーション攻撃や分離合体で戦法を変えつつ戦えるのが新鮮です。加えて、敵弾に当たっても回数シールド制で即1ミスにはならず(画面左上のスコア下にある「S」表示がシールドで特定のアイテムを入手すると補給できる)自機が倒されにくく、ある程度敵や敵弾に接触してもプレイを継続できます。逆に言えば敵の猛攻に敗れてパワーダウンしても復帰しやすいバランスです。本作に画面上の敵と敵弾を全て消すボム的なものはありませんが、参號機を真ん中にして合体した際に使用できる、SPゲージを消費するチャージショット「ギガドリル」は敵弾を消せるシールドとしても使えます。

中ボス戦後の道中では、通路を塞ぐビームや物体が置かれているステージギミックが存在し、それらの障害を乗り越えるとボス戦に突入。ボス戦では、砲台から多くの敵弾が発射されますが、砲台全てを破壊することで進展するわかりやすさがあり、攻略順を考えることに面白さを感じます。ボスを倒し、惑星を蝕む「ヴァイクン」を倒せばステージクリアです。

ステージギミックはそこそこ設けられている

ステージ1だけでも、これまでゼロ年代・10年代に主流だった弾幕STGとは一味違う体験を得られることが新鮮です。また、プレイヤーの練度が高くなればなるほど応えてくれるシステムにゲームプレイの腕前を向上させる楽しさを強く感じました(加えて、STGに馴染みがない人が興味を失ってしまうような暴力的な弾幕がほぼ無いのも嬉しい)。ステージの長さに関しては、アーケードSTGを基準に見てみるとそれなりに長めな印象を受けます。

DLCとして配信されている「ドラマティックモード」は、主人公のショウとその仲間だけでなく、登場するボスやステージの中ボスなどに対しても無線ボイスが設けられていることから、『ソルクレスタ』でプレイヤーが置かれている世界の状況がより理解できるものとなっていました。またセリフの掛け合いはTV/OVAを含めた70~80年代ロボアニメ的な雰囲気で展開し、状況説明も十分にされるのが嬉しいです。

ドラマティックモードのボイスは敵味方とも多め。

「シューティングゲームファンならマスト!!」と言える面白さ

本作はオプションもそれなりに充実しており、ディスプレイ設定において解像度とスキャンラインの変更、ディスプレイの向きを90度回転させて縦画面で楽しめるモードが、ゲーム設定ではプレイヤー数やエクステンド点数などに加え、ボタン設定が変更出来ます。この中で一際珍しいのはマニュアルがアーケードゲーム風味のインストとして紹介されること。閲覧できる3枚のインストには、フォーメーション攻撃やコマンドショットなどのゲームシステムが解説されています。

プレイするときには印刷して隣に置いておきたい

鳴り物入りで登場した令和最新作STGである本作。非弾幕シューティングとして初心者が入り込みやすいだけでなく、アーケードモードのゲームプレイに集中できる面白さ、ドラマティックモードで物語世界への理解を深める両方の面白さを持ち合わせた、「シューティングゲームが持つ面白さが全て詰まっている!!」と思える完成度であると感じました。

『ソルクレスタ』はニンテンドースイッチ/PS4/Steam向けに発売中。本編の価格は4,378円(税込)、「ドラマティックDLC」は1,100円(税込)、本編+追加コンテンツバンドル版は5,478円(税込)です。

また『ソルクレスタ』は後日に詳細なレビューをお届けする予定なので、そちらも楽しみに待っていてください!!


《G.Suzuki》

ミリタリーゲームファンです G.Suzuki

ミリタリー系ゲームが好きなフリーランスのライター。『エースコンバット』を中心にFPS/シムなどミリタリーを主軸に据えた作品が好みだが、『R-TYPE』シリーズや『トリガーハート エグゼリカ』などのSTGも好き。近年ではこれまで遊べてなかった話題作(クラシックタイトルを含む)に取り組んでいる。ゲーム以外では模型作り(ガンプラやスケモ等を問わない)を趣味の一つとしている。

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