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ダンジョン探索RPG初心者のあなたにもオススメ!『両手いっぱいに芋の花を』―伝説となった「芋」を探しに迷宮深く冒険しよう

初心者の方にも勧めやすいダンジョン探索RPG、細かい演出も光る『両手いっぱいに芋の花を』の紹介。

連載・特集 プレイレポート
ダンジョン探索RPG初心者のあなたにもオススメ!『両手いっぱいに芋の花を』―伝説となった「芋」を探しに迷宮深く冒険しよう
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ダンジョン探索RPGをダンジョンクロウルと書くとちょっと通っぽい、源流となる『ウィザードリィ(Wizardry)』がAppleII対応のゲームとして生まれたのも30年以上も昔。その後、『ウィザードリィ』の影響を受けた3Dダンジョン探索RPG作品として『世界樹の迷宮』や『剣と魔法と学園モノ』などがヒットしただけでなく、上記の二作品以外にも影響のある作品を挙げ出すとキリがありません。

今回のプレイレポではPlayism様より、そんな3Dダンジョン探索RPGのひとつでもある、ニンテンドースイッチ/Steam向けRPG『両手いっぱいの芋の花を』のゲームキーを頂きましたので本記事でご紹介させていただきます。

いざ探せ作物の種

本作品は土壌汚染の危機にさらされた中世ファンタジー世界を舞台にした作品となっています。世界から離れた、ひなびた島に錬金術師が持ち込んだといわれる、土壌汚染でも育つ作物の種を求めて調査隊がやってきました。彼らは遺跡群の近くの拠点をベースに各地の遺跡を探索・調査し、作物の種を探すことになります。

本作品はプレイヤーを含め、パーティーキャラクターに至るまで一切セリフがありませんが、進行役となる調査隊のチーフであるダークエルフの女性が代わりに進行や説明など全てを担っています。

8人まで作成可能な調査隊のメンバーは、3人までを同時に編成可能です。キャラクターメイクは自由に行えます。種族差はなく、クラスによる違いしかありません。スキルシステムによりキャラクターの方向性は枝分かれしていきますが、かなり自由なメンバー編成が行えます。

クラスではスキルの選択で立ち回りなどが大きく変わります。

探索に行けるダンジョンは複数の種類があり、攻略に合わせて増えたりしますが、再序盤である「広葉樹林の奥地」ですら数時間以上はかかるボリュームになっています。

3DCGで描画されたダンジョンの探索ですが、基本的な構造そのものは昔ながらのマス目式です。1マス毎に移動し、探索を進めていきます。大きな違いがあるのは3Dを活かし、上下レイヤー(階層)の概念があることでしょう。

そのためマップの確認も3Dです。画面写真のように1階でも上下移動を行える箇所が何ヵ所もあります。ある程度の段差なら飛び降りて移動できる仕様にもなっているため、行き止まりに思えても別ルートがあったりと非常にユニークです。

ダンジョンといえば危険がつきものですね

本作品ではダンジョンに潜んでいる敵を視認できます。固定配置になっているため、接敵すれば戦闘に入りますが、接敵する向きも重要になっており、横や後ろから接敵することで奇襲を行って有利を取ることも可能です。

戦闘ではHPとスキルを使用するのに使う精神力に加えて、「スタミナ」の概念があります。敵味方ともに存在するこのスタミナが本作品の戦闘における一番の要素になっており、行動によって消費量が変わります。もし、スタミナが消費されきってしまうと”構えなおし”という行動を取らなければ一切の行動が行えなくなります。敵の予定行動、ステータスは常に明示化されています。

敵の行動が明示されているため、「フロントであるナイトに対してこのターンで攻撃が来る」というように戦闘の展開が分かります。攻撃以外でも常に敵のデータを確認して他の行動も調べられるため、次のターンに備えて状態異常を後続でかけるといった戦略も考えることができます。

行動が見えるから「ヌルいのでは?」というとそうでもなく、攻撃をまともにうけると序盤の明らかな雑魚でも結構なダメージを受けることになります。防御職のようなクラスであれば軽減は可能ですが、ウィザードのような後続職だと被弾するだけで倒れるリスクを負っています。戦闘が終われば精神力以外は全回復しますが、戦闘中は回復効果も貴重なこともあって戦略的に立ち回る必要があります。

武器と距離の概念もあります、攻撃の命中率は考えましょう。

細かい演出が素敵

メニュー画面を開くとマップの現在地に応じたアクションを行ったり、拠点では作ったキャラクターたちが談笑していたりと、細かい部分の演出がプレイしていて非常に丁寧に作られていると感じました。戦闘時のテンポもよく、操作もシンプルにまとまっているためプレイしていてあまりストレスを感じません。戦闘で倒れたとしてもデスペナルティもなく、単純に拠点からやり直しとなり、プレイしやすいバランスになっているのも離脱しづらい良いゲーム設計だと思います。

反面、丁寧な作品であるからこそ気になったのが装備関連です。装備を変更することでの数値変化は分かりやすいのですが、ステータスそのものに与える変化は装備した後でしかわからないため、この点は若干不親切な印象です。

入り口にいるチーフと目が合うと手を振ってくれるなど、かわいいキャラクター造形に合った細かい演出は本当に見事です。

ここまでご紹介した本作、「ハードコアタイプのダンジョン探索ゲームは流石に難しい、合わない」といった方でも入門作品としてもオススメしやすいゲーム設計でした。「『ウィザードリィ』どころか『世界樹の迷宮で』も難しすぎた」といった方でも手を出しやすい一作です。ぜひ「芋」を探しに冒険の待つ島へ旅立ってみるのはいかがでしょうか。

両手いっぱいの芋の花を』はニンテンドースイッチ/Steamにて配信中です。


《rate-dat》

面白そうなことに頭を突っ込んで火傷してます rate-dat

本業はデザイナー。 印刷物やWeb、写真加工など色々とやっています。

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