新宿のSM女王様が『バイオハザード』の虜になった理由【ハードコアゲーマー・インタビューズ】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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新宿のSM女王様が『バイオハザード』の虜になった理由【ハードコアゲーマー・インタビューズ】

記念すべき第1弾めである今回は、新宿のSMクラブ「BURST」とフェティッシュバー「AMARCORD」で女王様として活動されているmistress hanakoさんに、“ハードコアな『バイオハザード』愛”を訊かせていただきました。

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――“ハードコア”。この単語は「中核」「核心部」「(集団などの)強硬派」、または「過激」「危険」、ときには「攻撃的」だったりするモノを指すときに使われます。Game*Spark読者の皆さまも、きっと多くが「ハードコアゲーマー」であることでしょう。“やり過ぎ”なまでにゲームを愛していたり、“過激”なくらい長時間のめり込んでしまっていたりと、人それぞれの“ハードコア”がそこにあるはずです。

新連載「ハードコアゲーマー・インタビューズ」では、「ハードコアな趣味やバックボーンを持つゲーマー」に焦点を当てた独自インタビューを不定期で実施。記念すべき第1弾めである今回は、新宿のSMクラブ「BURST」とフェティッシュバー「AMARCORD」で女王様として活動されているmistress hanakoさんに、“ハードコアな『バイオハザード』愛”を訊かせていただきました。


!注意! 以下に続くインタビューには性的サービスに関連する表現や、『バイオハザード』シリーズのネタバレを含みます。

――新連載「ハードコアゲーマー・インタビューズ」にご協力いただき、ありがとうございます。まずは、お名前やご職業など簡単な自己紹介からお願いします。

hanakoさん(以下、hanako) hanakoと申します。年齢は29歳で、新宿でSMの女王様をやってます。SM歴は5年になります。自分で言うのもなにか恥ずかしいですが……(笑)。

――やはり、他人から聞かれて「女王様やってます」と返せる機会はあまりなさそうですね。やはり、TPOに合わせて伏せることもあるのでしょうか。

hanakoそうですね。どうしても明言を避けなきゃってときは、前職がアパレルだったので「アパレル関係のお仕事をしてます」と言ってやり過ごすこともあります。

――「女王様のお仕事」について、詳しくお聞かせください。珍しい職業だと思われますので、「1日のスケジュール例」を教えていただきたいです。例えば何時に起きて、何時に出勤して、何時に何をするのか……など。

hanako女王様の一日ですか?めちゃめちゃ地味ですよ(笑)。私はSMクラブとSMバーに所属してるんですけど……SMクラブはお客さまと1対1の“プレイ”がメインで、出勤時間を自由に決められるようになってます。私は完全に夜型のスケジュールを作っていて、SMクラブでは19時から22時まで出勤。バーで働くときは、19時から24時くらいまでですね。

――当然のことながら、夜のお仕事ですから生活も昼夜逆転されますよね。

hanakoそうですね。出勤時間までは……起きたあと、モチベーションが高いときにはSM用の仕事道具を手入れしたりします。専用のクリーナーでエナメルを磨いたり。あとはSNSを見たりしつつ、「今ごろマゾ達は何をしてるんだろうか」なんて考えたり。「今日は衣装にどれを着ようかな」なんてことも考えますね。地味なんですよ。

――いやいや、とてもカッコいい生活スタイルだと思います。夜職についてあまり明るくないので、社会勉強になります。

hanakoそうですか?(笑)あと、家を出る前はご飯を食べないようにしてます。体型が変わると衣装に響くので。コルセット締められなくなっちゃうし。

――なるほど!ちょっと食べ過ぎちゃったりすると、タイトな衣装の形が変わってしまうわけですね。

hanakoそうなんです。だから、お仕事終わったあとに爆食い!って感じです。

――お客さま……いわゆる“マゾ”達との日常会話の中で、ゲームに関するお話をする機会はありますか?SNSを拝見したら、「ゲーム関連のグッズをもらった」との投稿もされていたようでしたが。

hanakoありますよ!この前は『星のカービィ』のグッズをいただきました。この前スイッチで出た新作も遊んでますしね。

――女王様が『カービィ』好きというと、なにか激しいコントラストを感じますね。

hanakoなぜ『カービィ』が好きかって聞かれるともう説明できないんですけど、とにかく見てるだけで癒されるんですよ!そんな話をいろいろなところでオープンにしてたら、『マリオ』ガチオタの女の子と仲良くなれたんです。

――『マリオ』ガチオタ女子ですか!どんなお方なんだろう……。

hanako『マリオ』ガチオタっていうか、正しく言うと“ルイージの夢女子”ですね。

――“ルイージの夢女子”!?

hanakoすごいですよね。レベルたっけーんですよ!夢女子でありつつ腐女子でもあるから「マリオ×ルイージなのか、ルイージ×マリオなのか」なんて話もしたりするんです。もう、聞いてるだけで知らない世界の新情報がザクザクですよ。

――世界の広さを痛感しました。人間交差点っぷりがすごいですね。

hanakoそういう方から、たまにゲームグッズをもらったりしてました。誕生日が近付くとお店でバースデーイベントをやることもあるんですが、そこでもお客さんから『カービィ』のぬいぐるみをいただいたり。私は基本的にPlayStationハードのゲームが大好きだったので、任天堂系タイトルの知識はさっきの『マリオ』ガチオタのような方から教えてもらってますね。

――次の質問です。どのようなお仕事をされていても、「職業病」というものはつきものだと思いますが、女王様の「職業病」が出るようなタイミングはあるでしょうか。

hanako職業病というと言い過ぎかもしれないですけど「目に入るものすべてが鞭に見える」っていうのはありました。あとは仕事と関係ないところで縄を見かけたとき、「これは“縄”なんだよな……そう、ただの“縄”なんだけど……“縄”なんだよなあ……」ってSMの方向に考えちゃうとか。

――なるほど。

hanako聞き間違えも多くなりますよね。ちょっとした言葉でも下品センサーが動いちゃって、会話の中でも「え?今アナルって言った?」って思っちゃったり。相手は全然そんなこと言ってないのに。あと、人間観察って言い方はしたくないですけど、電車に乗ってるときにも乗客を見て「この人はマゾかな、サドかな」って考えることも。

――ちょっとしたプロファイリングですね。

hanakoそうですね。立ち方、座り方を見ても若干分かるんです。「このひと、マゾっぽいな~」とか。スーツを着てるサラリーマンの方を見ても「そのスーツ下に女性用下着を着けてたりすることも、あったりなかったりするのでは……」と考えたり。さすがに「なんとなく他人に手をあげちゃう」ってことは絶対にないですけどね!

あと、エナメルのブーツを履いてる女の子とか、ハードなファッションをしてる方を見るとピクッとしますね。「ほう……」「いいねえ……」なんて、勝手に思ってます。

――先ほどの“ルイージ夢女子”はかなりビビッドな例だとは思いつつも、ここ数年で「女性ゲーマー」は珍しいものではなくなったと感じています。例えばほかに、ご同僚の方とゲームの話をするようなことはありますか?

hanakoひとりだけ、ゲーマー女王様の知り合いがいます。でも、私とは好きなゲームジャンルが違っていて。その方は『Dead by Daylight』がすごくお好きなんですけど、私はオンラインゲームって得意じゃなくて。ド陰キャだし、ひとりで遊ぶのが好きなんですよね。

――なるほど。基本的にはシングルプレイ用のゲームがメインなんですね。

hanakoでもここ最近は、スマホゲームも触ってみたりしてます。『荒野行動』とか『PUBG Mobile』とか、そのあたり。

――ゲームは1日に何時間ほどプレイされますか?やはり、日中や午前中にプレイすることになるのでしょうか。

hanako主に日中や仕事から帰ったあとに、2時間から3時間ほど遊んでます。休みの日は、おうちで一日中がっつりゲームすることもありますね。ご飯も食べずに、寝ないで無限に遊んじゃう。

――SNSなどで『バイオハザード』シリーズが大好きであると伺いました。“特に『バイオ』のここが好きなんだ!”というポイントを教えてください。

hanakoいいんですか!?

――いいんです!有り体に言えば、“早口オタク”ぐらいの勢いで熱い思いをぶつけていただきたいです。

hanakoそうですね……まず、『バイオハザード』シリーズはシナリオが大好きです。初めて遊んだときはシナリオについてよく理解できず、「ゾンビが出てきた、わ~いたのし~」くらいの感想だったんですけど、やっぱり自分が成長するにつれて難しい話も分かってくるじゃないですか。

――なるほど。登場人物が持つバックボーンだとか、シリアスで重厚な状況などにも目が向いてきたと。

hanakoそうそう。キャラクター達が持つそれぞれの物語も分かってきて、みんなが背負っているものの重さに気付き始めて。そこでも改めて「すごいゲームだ……!」って思いました。

――特に好きなシリーズ作品はどれですか?

hanako『バイオハザード2』です!PlayStation版だと、ディスク2枚組でしたよね。当時は他のゲームでもちらほら見られたと思うんですけど、あの豪華さが好きで。

――たしかに!パッケージも分厚くて、見た目から「他のゲームとは違うぞ」という印象を受けました。

hanako『バイオ2』は4種のメインシナリオが遊べたじゃないですか。それぞれの物語の噛み合いがすごく面白くて、大好きです。初代『バイオ』は……初プレイのとき、本当に怖過ぎて大変でした。グラフィックの素朴さが、逆に恐ろしいっていうか。

――今見ても、あのローポリゴンからは独特の怖さを感じますね。

hanakoそうそう。全体的に画面も暗いし。そのせいで、初代をクリアするのはなんだかんだ後回しになっちゃって。あとは……『バイオ3』も『2』と同じくらい好きです。アクションも増えていて感動しましたし、とにかく“追跡者”が大好き。

――ネメシスがお好きなんですか?

hanakoあのビジュアルが本当に好きで! キモくて怖くて、めっちゃ走ってくるし!ロケットランチャーまで撃ってきて……感動ですよ。もう。

――感動……!

hanako他の敵と違ってしっかり賢いじゃないですか、彼って。もともとああいうクリーチャーが好きで、攻略本でアートワークを眺めるのも楽しかったです。ネメシスはほんとにもう、性癖に刺さる。触手みたいなのもあるし「コイツ、えっちな生き物だな~」って思いましたよ。粘着質だし。

――「粘着質でえっちな生き物」と言うと、また違った印象になりますね。

hanakoあと私、『バイオハザード』の“足音フェチ”なんですよ。建物の中の床から聞こえる「コツコツ……」って音とか、そういうのが好きで。あれを聴きたいがために、マップのコーナーを上手く攻めたりして。

――『バイオハザード』シリーズは音の怖さもありますよね。特に最近の作品は、録音手法にも強くこだわられていますし。

hanakoそうなんですよね。大理石っぽい床での足音も良いし、金属とコンクリートで足音が変わるのもすごい好き。『バイオ3』は、ネメシスと足音、気持ちいい~!!って思いながら遊んでました。

――凄まじい効果音フェチっぷりですね……。

hanakoショットガンをリロードするときのガシャッ!っていう音も好きです。他の武器でも、マガジンを入れ替えたり落としたりするときの音とか……たまらないです。あと私、『サイレントヒル』シリーズも好きなんですよ。

――同じく、『バイオ』級に日本を代表するホラーゲームですね。

hanakoあれも、音が重要になってくるゲームじゃないですか。音から判断して、この先には絶対なにかいるな~……って感じたりして。そういうゲームばっかり遊んでたから、効果音が好きなのかも。

――『バイオハザード4』から作品の雰囲気が大きく変わりましたが、シリーズファンとしてはどう感じていますか?

hanakoたしかに、だいぶ変わったなとは思いましたね。『4』からは……レオン・スコット・ケネディが、もう激推しになりまして。作中で一番の推し。こんなにかわいく成長して……しかも大統領のSPなんて、ドキっとしちゃいますよ。ただ、敵がゾンビじゃなくなるところだけは、ちょっと寂しいな~って思いました。

――なるほど。先ほど「シナリオが好き」とおっしゃってましたが、ストーリー面ではいかがでしょうか。

hanako『4』以降のシナリオは、“良い意味で難解になった”と思っています。登場人物の背景も複雑になって、それぞれが絡み合うし。過去作のキャラクターと関連するエピソードでも、「あのキャラの息子……!」とか「こんなにボンキュッボンな身体に成長して……唇もぷるぷるだし……!」って感動しました。

――もはや、ちょっとした「親目線」ですね。

hanakoそうそう、ほんとに親目線。でも、時間軸が進むと同時にみんな老いていくじゃないですか。レオンもクリスもやさぐれたおじさんになっちゃったりして。引退しないでほしいな~って思ってますよ。あーあ、ピカピカの新人警官だった彼はもういないんだな……とかって考えながら、ニコニコしてます。

――実は、個別の質問として“『バイオハザード』シリーズで特に好きなキャラクターについて教えてください”というものを用意していたのですが……もう少し詳しくお聞きしていいですか?『バイオハザード』のレオンの好きなところって言うのは……。

hanakoまずはふつうに顔が好き!顔と、その精神力が好きです。それで、作中では色恋沙汰の匂わせもあったりして。「感情がすれ違ってんね~、お互いのことが気になってんだね~」とか勝手に思って、ニヤニヤしちゃいます。さっきも少し触れましたけど、正義の心を持った青年からやさぐれていくところも好きです。あと、身体能力がすごいところもシンプルに好き。ゲームの主人公だからってのもありますけどね。

――『バイオハザード』と言えば、映画シリーズも人気です。ミラ・ジョヴォヴィッチ主演作を始めとして様々な作品が世に出ていますが、hanakoさんにとって「お気に入りの映画版」はありますか?

hanakoミラジョヴォさんの作品も好きですけど、『バイオハザード ディジェネレーション』などのCG映画のほうが好みです。ストーリーが原作に沿ってますし、レオンが活躍するシーンも多くて。ゲームじゃない作品で、CGとして動き回ってる推しを観ると……良い気持ちになっちゃいますよね。かっこいいんですよ。

――なるほど。

hanakoレオンって、すごく頭が良いのに女性関係になるとポンコツ気味じゃないですか。そこがまた理想的というか……『バイオ』の話とちょっとズレますけど、私って実は“ゴルゴ夢女子”でもあるんですよ。

――ゴルゴ!?漫画「ゴルゴ13」のゴルゴですか?

hanakoそうです。ああいう男じゃないと、私としては認められないっていうか。そう考えると、ゴルゴじゃなかったらレオンくらいしかいないですよ。

――ゴルゴは相当なタフガイですからね……!その次元まで行くと、たしかにレオンくらいしか他に候補が挙がらなさそうです。

hanakoそういう意味で言うと、レオンは「ちょっとポップなゴルゴ」って感じですね。見た目でいったらピカイチです。『バイオ』は女の子もみんなかわいいですよねー。おっぱいデカいし。

――ナンバリング最新作であるところの『バイオハザード ヴィレッジ』はプレイされましたか? あの作品も魅力的なキャラクターが多数登場しますよね。

hanako遊びました。もう、感動しましたよ。アンブレラについても触れられて、「そこと繋がるんだ!」って驚いちゃって……思わず泣きました。一番スゴイと思ったのは、ベネヴィエント邸の赤ちゃんでしたね。

――どのようなところにスゴさを感じたのでしょうか?

hanako昔の作品とは異なるタッチの恐怖感で、驚かせ方も変わっていると思って。とあるシーンで、「どうしても真っ暗なマップを進まなければいけない」というところがあるんですけど、突然クリーチャーみたいな赤ちゃんが出てきて。お口のかたちがマ■■みたいで……あ。なんかすみません!

――記事内では念のため伏せさせていただきます!

hanakoその赤ちゃんが、本当に怖いんです。声も不気味だし、最初に見たときは絶叫しました。私は高校のときの同級生の女の子とルームシェアをしてるんですけど、その同居人からめちゃめちゃ怒られてしまって。「なに!?」って聞かれたので、その赤ちゃんを見せてみたら、その子も絶叫してました。

――ひと目で分かるヤバさ、というのはありますよね。

hanakoプレイしながら「あ、もう終わった」って思いましたよ。ベッドの下に隠れるときなんか、自分も息を殺して、コントローラーをその場に置いてみちゃったりして。そもそも私は「逃げゲー」っていうのが苦手なんですよね。電脳映像製作所っていうところが開発した『ダークメサイア』を遊んだ頃から、逃げるタイプのゲームがトラウマです。

――最後の質問です。Game*Sparkは「ハードコアゲーマーのためのWebメディア」として運営しているのですが……Hanakoさまにとって「“ハードコア”であるために大切にしていること、特に意識していること」があれば、お聞かせください。ぜひ、参考にさせていただきたいと思います。

hanako私ってそんなにハードコアですか?(笑)まずは……「他人に感謝することを忘れない」ということですね。ここまで熱く語らせてもらった『バイオハザード』シリーズを世に出してくれている方々にも感謝してますし。「女王様」というものを選んだ自分を受け入れてくれている方々にも、感謝です。

私は常にフルパワーで素直でいるようにしていますし、そうした振る舞いをそのまま行えるのが、自分にとって“SM”だったんです。そんなわけで……「ウソをついたり、誤魔化したりしない」、そして「周りに感謝をすること」。そういったものを、私はとにかく大切にしています。

――「常に素直で、嘘をついたり誤魔化したりせず、感謝を忘れない」ですね。Game*Spark編集部でも、徹底してまいります!本日はありがとうございました!

《キーボード打海》
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