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「序章終わりには製品版で続けたくなっていた」ドラマティックADV『As Dusk Falls』先行プレイレポ―決して交わらない人生が交差する瞬間の物語

本来なら交わることのない人たちの運命が交差するADV作品。2022年7月19日発売予定の『As Dusk Falls』のプレイレポートになります。

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「序章終わりには製品版で続けたくなっていた」ドラマティックADV『As Dusk Falls』先行プレイレポ―決して交わらない人生が交差する瞬間の物語
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航空会社での事故の責任を押し付けられ、和解金を盾にキャリアの犠牲を迫られているヴィンス、悪癖から抜けられない不良一家で育った末っ子ジェイ。本来であれば決して交わらない二人ですが、ある出来事がキッカケで1998年のアリゾナ州の片田舎にあるモーテルで大きく関わることになります。

そんな運命の交差から始まる本作品。2022年7月19日発売予定の『As Dusk Falls』の先行プレイ機会を今回頂きましたのでプレイレポをお届けいたします。また、本記事はPC版(Microsoft Store)でのプレイとなっております。

交わることのない人たちのストーリーとは?

本作品はストーリーにもあるように決して交わることのなかったはずの人たちの行動を追う物語です。各パート毎にストーリーが分かれており、本プレイバージョンではパート2までプレイ可能となっていました。

序盤は、仕事を解雇され家族と共にセントルイスへ向かうことになったヴィンス一家と、ある目的のため保安官の自宅へ強盗に押しかけた三兄弟、この2つの異なる話が並行して展開することになります。

話の中でヴィンスはまたもや事故に巻き込まれることになり、砂漠の中であわや立往生……というところで、たまたま見つけたモーテル「デザート・ドリーム」へと立ち寄ることになります。モーテルで、ここまで別進行であったヴィンス一家と強盗犯である三兄弟は遂に邂逅。

本来何も起きなかったはずの邂逅はヴィンス一家だけでなく、三兄弟をも巻き込んで大きく運命を変えていきます。強盗事件の裏にうごめく陰謀は、知らぬうちにヴィンスも事件へと巻き込むことに。

展開を左右する選択肢は通常のものに加え、待つことや視点を向けることで現れる隠れた選択肢などのユニークなものもあります。最終的にプレイヤーの性格や行動心理なども評価されるのが本作品の面白い点ではないでしょうか。

大きく話が動く部分では必ず告知があり、選んだ答えは後に多大な影響を及ぼします。

新世代のADVの遊び方とは

本作品に限りませんが、現代ではネット配信やゲーム実況は最早避けて通れない当たり前の時代になりました。なかでもADV作品はゲームの核心部分に簡単にアクセスできてしまうため相性は最悪といっても良いでしょう。配信制限を設けるような作品も珍しくはありません。

ですが、色々な考え方のプレイヤーを作品へと巻き込みたいという観点からか、なんと本作品はTwitchでの配信や、スマートフォンでの同名アプリによるマルチプレイに対応しています。最大8人まで同時にプレイすることが可能です。本執筆中には試すことはできませんでしたが、マルチプレイでは選択肢は投票形式、多数決により話が進んでいくため、文字通り予想もつかないエンディングへと進むことになるでしょう。同様の形態のADVが増えていることを踏まえると、ジャンルとしてむしろ配信のライブ感に活を求める作品は、今後更に増えるのかも知れません。

多言語サポートも数多く、字幕/音声は日本語以外の組み合わせも豊富です。

手間をかけた独特なアートスタイル

本作品はQuantic Dreamの『HEAVY RAIN 心の軋むとき』や『Beyond: Two Souls』の制作にも関わっていたCaroline Marchal氏によって8年以上の歳月をかけて制作されています。

写真はAs Dusk Falls - Behind the Scenes | Xbox Games Showcaseより

実写取り込みにも見えるほどに写実的な本作。しかし、本当のところは実際のキャストによる演技を撮影した後に、それを元にCGを起こすことで作られています。似たような製作手法は、日本でも2017年に公開された「ゴッホ 最期の手紙」という映画でも見られます。余談ながら、該当の映画の関連した部分は、ゴッホの狂気を表現するため、似たタッチができる絵師を数千人規模で用意し実際の演技映像に合わせて油絵を1コマずつ描きあげさせた恐ろしいものです

本作品は全編アニメーションではありませんが、Caroline氏によれば、逆にカットシーン毎に印象的な部分を切り取ることでキャラクターの微妙な表情や感情のエッジが際立つため、表現としてプレイヤーに大きく訴えかけられるとのことです。この狙いは実際に成功しており、切迫感や焦燥感、悲喜といった感情がプレイヤーにも場面ごとに印象的に伝わってきます。

今回、先行プレイが行えた範囲はあくまで序章ということで、筆者の中では若干消化不良の印象が消えませんでした。ただし、これは悪い意味ではありません。続きが気になる所で「待った」をかけられてしまったのがその主たる原因なのですから。本音を言えば筆者のアンテナには引っかかっておらず、「この機会がなければ実際に筆者と交わることのなかった」本作品ですが、本当に続きが気になる所で終わってしまったので、リリース日には個人的に楽しませていただきたいと思っています。それだけのパワーをこの新作ADVは持っています。

タイトル:As Dusk Falls
対応機種:PC(Steam/Microsoft Store)/Xbox One/Xbox Series X/S
記事におけるプレイ機種:PC(Microsoft Store)
発売日:2022年7月19日(Microsoft Store)/2022年7月20日(Steam)
記事執筆時の著者プレイ時間:4時間
価格:3200円(Microsoft Store)

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《rate-dat》

面白そうなことに頭を突っ込んで火傷してます rate-dat

本業はデザイナー。 印刷物やWeb、写真加工など色々とやっています。

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