GameSparkで日々紹介されるSteamのゲームたち。その中で、このゲームあのゲームの内容が知りたい、そう思う方は少なくないのではないのでしょうか?
そこで本記事ではそんなゲームの中から1本をピックアップ。実際の内容をスッキリスピーディにお届けしたいと思います。こってりなプレイレポ類が見たいなら爆速プレイレポもお忘れなく。
今回取り上げるのは、「雪崩をうって襲い掛かる敵の群れを協力プレイでなぎ倒す爽快感」「無数の戦争で荒廃した血と鋼鉄のダークな世界観」などが魅力の、Co-opアクション『Warhammer 40,000: Darktide』(以下、Darktide)です。2022年10月14日~16日に実施されたクローズドβテストの様子はコチラでお伝えしましたが、基本的なゲームの進行やコアとなる部分の楽しさの構造自体はその時から変わらないため、正式版でどこまでブラッシュアップされたのか?を焦点に、本作の魅力ポイントを見ていきましょう。
『Warhammer 40,000: Darktide』とは

本作は戦禍に引き裂かれ、荒廃した銀河系が舞台のミニチュアゲーム「ウォーハンマー40,000」をベースとしています。プレイヤーは有罪判決を受けた帝国の囚人であり、異端者として移送されるさなかの突然の襲撃と混乱を生き延び、舞台となる多層都市テルティウムに到着。凶悪な異端者やミュータント、エイリアンといった脅威に包囲され、崩壊の危機に瀕した都市の奪回を目指す、というストーリーに沿ったミッションに挑戦していきます。


ステキポインツその1! 「喉どころか胃から手が出るほど望んでいた日本語化で、Darktide世界の多彩な陣営・種族・物語をきちんと理解できる」
Fatsharkが開発を手掛け、2018年に発売された前作『Warhammer: Vermintide 2』は、現在も高い人気を維持していますが、惜しむらくは日本語をサポートしていませんでした。背景ストーリーだけでなく、スキルや武器・アクセサリの性能の説明にも“剣と魔法”の世界観にあわせたちょっぴり文学的な表現が使われることも。ただでさえ長きにわたり続く『ウォーハンマー:ファンタジーバトル』の世界観を原作とするため、翻訳ソフトでは意味が掴み切れず「雰囲気だけで遊んでいた」人も少なくないでしょう。

『Darktide』は、原作こそ同じく長き歴史を誇る『ウォーハンマー40,000』に変わっていますが、正式版から日本語対応となっており、各種族の特徴やアビリティはもちろんのこと、ミッションとサイドクエストの目的、武器の詳細な性能値まですべて日本語化されています。CBTは英語版のみでしたので、Co-opものは大好きだけど英語は苦手で「日本語対応するまで待とう」「日本語の攻略Wikiが充実したらやってもいい」と考えていた人も、安心して購入できます。


デフォルト設定ではフォントサイズが大きすぎて肝心のUIに干渉していたり、シリアスなムービーの雰囲気を少しそこなっている感もありますが、オプション設定で「レターボックス透過率」「テキストサイズ」を調整すれば、映画のような自然な字幕に。個人的にはかすかに老眼の気配を感じる筆者にとって、テキストサイズを大きくできるのはとてもありがたいですが……。


ステキポインツその2!「CBTで感じたあったらいいな、の多くは正式版で解消され、Steamの評価もうなぎ上りに」
何度もアップデートを重ねDLCを販売してきた『Vermintide 2』と比較するのは本来好ましくないのですが、Fatshark開発の『Warhammer』シリーズ作品としてそこは避けて通れない道。CBTレポートでもいくつかの不満点をお伝えしていましたが、その多くは正式版で解消されました。


ネットワークエラーやクライアントクラッシュは現時点ではほとんど見られませんし、ショップに並ぶ武器と装備中の武器の性能比較もキー1つで可能に。また、NPC相手に新武器の試し撃ちができるエリアも実装されています。もちろん申し分ない完成度とは言いませんが、CBTでは「賛否両論」だったSteamの評価が12月2日の時点では「やや好評」まで持ち直したところを見ても、ユーザーの多くが正式版でのブラッシュアップぶりに満足していると思われます。
ステキポインツその3!「時には(撃たれながらも)上を見上げてほしい。工場萌え・工場夜景マニアにもたまらないグラフィック」
分かりやすい導線、直感で操作しやすいUI、戦闘周りの優れたバランス調整など、1つのタイトルが“名作”と評価されるための要素は複数ありますが、「とにかくグラフィックがめちゃくちゃカッコよくて好き!」というのも、ユーザーを魅了する重要なポイントではないでしょうか?


ボンヤリしているとチームメイトとはぐれ、危険度が一気にあがるゲームですので強くお勧めできないのが悩みですが、時には上を見上げたり建物の細かいデザインを眺めてほしいところ。『ウォーハンマー40,000』の血と鋼鉄と錆に満ちた世界は、“工場萌え”なユーザーには刺さるところがきっとあるはずです。


対応機種:PC(Steam)
発売日:2022年12月1日
記事執筆時の著者プレイ時間:27時間
価格:5,200円