『マビノギモバイル』スタジオ代表インタビュー。“スマホMMORPG”としての存在感を若い世代にもアピール【G-STAR 2022】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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『マビノギモバイル』スタジオ代表インタビュー。“スマホMMORPG”としての存在感を若い世代にもアピール【G-STAR 2022】

韓国で長らく愛されてきたMMORPG『マビノギ』は、いかにモバイル版として再構築されているのか。

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『マビノギモバイル』は若い世代にスマートフォンで遊べるMMORPGとして知られたい【G-STAR 2022】
  • 『マビノギモバイル』は若い世代にスマートフォンで遊べるMMORPGとして知られたい【G-STAR 2022】
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11月17日から20日までの4日間、韓国・釜山で「G-STAR 2022」が開催されました。4年ぶりのオフラインイベント出展したNexonは、MMORPG『マビノギモバイル』をプレイアブル出展していました。

同作は、2005年4月にNexonがサービスを開始したPC用オンラインゲーム『マビノギ』を、モバイル向けに再構築したもので、2018年開催のG-STARで初公開されたタイトル。原作最大の特徴であるダンジョン探検、採集やアルバイト、楽器演奏、キャンプファイヤーなど、ファンタジー世界での冒険と生活を本作だけのアップグレードされた世界観と新しいストーリーで楽しむことができます。

試遊では、実際にモバイル端末を使って最大15分ほどでプレイ可能でした。プレイヤーは4つの基本クラスの中からひとつを選んでゲームスタートし、ストーリーに溶け込む自然なカットシーンや生き生きとしたNPCたちとの会話を体験できました。また、複雑な道でも迷わない自動移動機能が搭載されています。

バトルも複雑な操作や熟練したテクニックは求められず、戦士・弓士・魔道士・ヒーラーなど、それぞれの個性を持つクラスで臨場感あふれるアクションを楽しめます。また、アイテムは番号とQRコードがついており、Web上で詳細を確認できる仕様が実装される予定です。

さらに縦画面と横画面どちらでもプレイできるため、カジュアルに遊ぶときは縦画面、じっくり楽しみたいときは横画面で……と選ぶことも可能。また、2つのステージで構成されるダンジョン攻略では、簡単な操作で高い打撃感とアクション性を体感できる「戦闘システム」と、ソロプレイからマルチプレイに自然に切り替わる「出会いシステム」が用意されています。

また、会期中にはDevCATスタジオのCEOであるキム・ドンゴン氏への合同インタビューも実施。ここからは、そのインタビューの様子をお届けします。

DevCATスタジオCEOのキム・ドンゴン氏

――本作で、『マビノギ』になかったクラスが追加された理由は何でしょうか?

キム:クラスを導入した背景で最大の理由は、初めてプレイする方が何をしたらいいか分かりやすくしたく、チュートリアル的な内容をはっきり見せる必要があると思ったからです。クラスは他にも用意していて、今回の試遊に含まれていない盗賊を含めて、あとから転職することもできます。

――外見に変化を与えるアイテムも別途用意されていますか?

キム:装備には2つのタイプがあります。まずはキャラクターのステータスに影響を与えるもの、その上から着込むファッション装備です。ファッション装備の装着時にはその外見が適用されます。

――『マビノギ』(前作)では転生システムが非常に重要でしたが、モバイル版はどうですか?

キム:転生システムは前作のようにタイトに扱うことはありません。本作でも入る予定ですが、新しいキャラを育てたい、外見を変えたいなど、利便性を強調したシステムにしたいと考えています。

――転生した場合、すでにストーリーを知っているプレイヤーでも楽しめるのでしょうか?

キム:現在はG3までストーリーを書きましたが、その後のストーリーはあまり把握していません。しかし、話はたくさん用意しており、分岐点もたくさん用意しています。

――前作からマップに変更が加えられ、システムや世界観も変化が現れたと感じました。どのような基準で修正したのでしょうか?

キム:私が前作のストーリーを作った中で、残念に思った部分を補うストーリーを本作で作りました。そのため、マップの再定義が必要になりまして、修正を加えました。

――戦闘シーンではスキル枠が6つありましたが、扱えるスキルは最大6つのみなのでしょうか?

キム:戦闘スキルは6つに固定しました。現在、公開されているクラスは4つしかありませんが、クラスごとにスキル操作するボタンが違います。スキルはクラスごとに効果がことなり、6つの枠を状況によってどのように操作するのか楽しめると思います。

――戦闘に関して、前作ではじゃんけん方式でしたが、今回システムを変えた理由を教えてください。

キム:前作では1ターンごとにじゃんけんをする戦闘方式でしたが、モバイル版では同じようなテンポでは難しいと判断したためです。とくに、じゃんけんはソロプレイではよくてもマルチプレイには適していません。

――レベルアップ時に3つのカードの中からひとつを選んで、その分のステータスがアップします。こちらはやり直しがきくのでしょうか?

キム:レベルアップカードは再度選択できるようにしています。あくまでもカジュアルなテイストだとお考えください。間違った選択をした場合は過去に戻ってやり直せるようにしています。

――エンドコンテンツはどのようなものになるのでしょうか?

キム:エンドコンテンツについてはレイドを準備しています。モバイルなのであまりにもストレスを与えることは避けたい。簡単なものから難しいものまで内部でテストしています。大規模な先頭の中で、プレイヤーは自分がどんな役割ができるか悩んだり、自分のせいで負けたなど大きなストレスを感じたりしないようにしたいと思っています。

――前作には服を作るといった生産スキルもありましたが、本作でもあるのでしょうか?

キム:本作でも生産のスキルを準備しています。しかし、モバイル版に持ってきた時に、そのまま同じ仕様にすることは難しいのです。なので、加工・生産といった段階を分けることを検討しています。恐らくリリースの際にもう少し詳細をお伝えできるでしょう。

――2018年の発表から4年が経ち、現在も開発中だと思いますが、2023年のリリースは間に合うのでしょうか?

キム:はい。私たちは来年リリースを目標にしています。一方で、ゲームが完成できたと手応えのある状況でリリースしたい思いがあります。しかし、ユーザーの皆さんが待ちくたびれてしまうことは避けたいので、皆様の期待に応えられるゲームにして来年リリースが目標とさせてください。

――前作は80~90年代生まれの世代にとって“思い出のゲーム”ですが、今の若い世代は『マビノギ』を知らない人達がたくさんいます。『マビノギモバイル』はその若い層にどういうゲームとして認識をされたいと思っていますか?

キム:基本的に向かうべき方向性はキャッチフレーズにある「出会いと冒険」です。多くの方々が昔遊んでいた友達との再会、新たな出会いを通してゲームを楽しんで頂きたいです。また、現状ではモバイルではPCのようなMMORPGの基本部分を完全に再現した作品は少ないと考えています。なので、『マビノギモバイル』がスマートフォンで遊べるMMORPGとして、若い世代に知られるゲームになってほしいと思っています。

撮影:乃木章(@Osefly)

提供:Nexon


《乃木章》

現場に足を運びたい 乃木章

フリーランスのライター・カメラマン。アニメ・ゲームを中心に、親和性のあるコスプレやロリータ・ファッションまで取材。主に中国市場を中心に取り上げています。

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