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天空の島々(和風)を守れ!デッキ構築型ローグライトRPG『Mahokenshi』の魅力に迫る!【デジボで遊ぼ!】

今回はヘクスマップのターン制ストラテジーと、デッキ構築カードゲームを組み合わせたローグライトRPG『Mahokenshi』をお届けします。

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天空の島々(和風)を守れ!デッキ構築型ローグライトRPG『Mahokenshi』の魅力に迫る!【デジボで遊ぼ!】
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デジボで遊ぼ!」ではボードゲーム要素やカードゲーム要素、テーブルトークRPG(TRPG)要素のある魅力のデジタルボードゲームを特集。今回はヘクスマップのターン制ストラテジーと、デッキ構築カードゲームを組み合わせた和風ローグライトRPG『Mahokenshi』をお届けします。

本作はGame Source Studioが開発し、Iceberg Interactiveによって2023年1月25日にSteam/Epic Gamesストア/GOG.comで配信されました。Game Source Studioはフランス・パリを拠点とするデベロッパー。本作は日本神話にインスパイアされた作品で、タイトルも日本語の「Mahokenshi(魔法剣士)」となっています。

本作の内容ですが、ヘクスマップを探索しつつ、様々なミッションをこなしていきます。敵との戦闘は『Slay the Spire』のようなデッキ構築型カードバトルを繰り広げます。美麗なイラストの描かれたカードは、200種類以上もあるとか。果たして一体どんなゲームなのか、早速プレイしていきましょう!

天界の異変を調査せよ!

本作は日本語サポートがありますが、デフォルト状態では英語になっています。日本語にするにはタイトル画面の「Settings」を選び、「Game」タブの「language」で「日本語」を選択、最後に「Apply」ボタンをクリックすればOK。近年はシミュレーション系のゲームでも日本語が入るようになったのは嬉しいですね。

ゲームスタート時に、ストーリーが語られます。天界の果てにある島々では戦争や反乱が絶えず、最近では邪悪な勢力によって村が破壊されているとのこと。プレイヤーは、調査のために派遣された紅玉家のアヤカを操作します。「防御よりも攻撃」という、アタッカータイプのキャラですね。

ミッションスタート。クリアすれば、新たなミッションをアンロックできます。任務失敗した場合は最初からになりますが、何度でも再挑戦可能。気軽に挑んでいきましょう。

ヘクスマップ上にいるキャラを動かし、マップを探索していきます。画面左下に「4/4」と表示されているのがエネルギー。いわゆる「行動力」で、これが尽きるまでキャラ移動やカード使用(後述)が行えます。現在、デッキカードは0枚ですので、移動しかできません。

移動ですが、目的地を右クリックすることで、地形ごとに消費するエネルギーが表示されます。森や山など、険しい地形では多くのエネルギーが必要。再度右クリックすることで、キャラが移動を始めます。エネルギーが無くなったら、画面右下の砂時計マークをクリックしてターン終了。

止まるタイルによっては、イベントの発生するものもあります。テキストベースで物語が展開され、選択を迫られる場合も。気になる日本語サポートですが、しっかりとした日本語で翻訳されています。ゲームブック風の語り口が良い味を出していますね。今回のイベントでは、闇の門を守る老人からカードを2枚頂きました。

ゲットした2枚のカードは「安全な旅」。 1エネルギーを消費(カード左上の数字が消費エネルギー)して、地形コストを無視して1タイル進める「ダッシュ」ができます。森や山など、移動コストの高い地形で使うと、ちょっとしたエネルギー節約になるでしょう。

カードバトル開始!

橋を渡ったところで、次のイベントが発生。盗賊らしき男が現れました。ここで「攻撃」カードを4枚貰い、バトル開始。戦闘はマップ上で行われます。敵への攻撃は、(攻撃範囲内に敵がいれば)手札の攻撃カードを敵のいるマスにドラッグするだけ。山など特定の地形にいる場合は、防御補正が付きます。

使用したカードは捨て札の山に送られ、ターン終了時には手札に残ったすべてのカードも捨て札に。そして次のターンで、山札から手札に4枚のカードが送られるというデッキ構築ローグライトと同じシステムになっています(山札が尽きたら、捨て札がシャッフルされて山札になります)。

エネルギーが尽きるまで攻撃を繰り返し、初戦はあっさり勝利。どうやら男は大金で雇われていただけのようで、バックに何か邪悪な存在がいるようです。真相を探るため、近くの村へ聞き込みに行きましょう。

カードの落ちているタイルに止まると、デッキ構築型ローグライトでお馴染みの、3枚のカードから1枚選べます。強いカードはどんどん取っていけば良いですが、デッキを分厚くし過ぎると、逆に欲しいカードがいつまで経っても手元に来ないという事態にも。適宜デッキの厚みをコントロールしていきましょう。

村に到着。道中の戦いに備えて、村長が刀を授けてくれるそうです。受け取ると基本ストレングス(攻撃力)が+1されますので、もらっておきましょう。ちなみに他のゲームや映画などでもそうですが、欧米のイメージする日本は、建物や服装が中華風だったりと、そもそも日本と中国の区別が付いていないことが多かったりします。ただ日本も「フランスとスウェーデンの違いは?」と言われてわかる方も少ないと思うので、お互い様かと。

マップ上にある村に止まると、ゴールドを使ってカードを購入できます。ゴールドは敵を倒したり、マップ上に落ちている宝箱を拾ったりすることでゲット可能。レアカード「激しい一撃」(9ダメージ+ストレングス補正ダメージ)があるので、これを購入しておきましょう。

マップの奥まで行くと、「カルトの教信者」が登場。プレイヤーデッキに「体力の呪い」カード(引いた時にHP-2)を入れてくるという、地味にうざい攻撃を仕掛けてきます。HPは低いので、さっさと倒してしまいましょう。

本ミッションの目的である「廃墟の村」にたどり着いたとき、3体の敵に囲まれてしまいました。ちょうどレアカード「重武装」(手札を1枚捨てるごとに防御+10)があったので、このターンはこれで凌いでしまいましょう。本作の防御力は、他のデッキ構築ローグライトと同じく、攻撃を受けるとまず防御が減り、その後でHPが減る仕様になっています。

敵をすべて倒してミッションクリア!経験値を取得し、レベルが2に上がりました。レベルアップすると、新たなカードやアイテム、プレイヤーキャラクターなどがアンロックされていきます。

さらなる冒険の旅へ!

最初のミッションをクリアしたので、新たなミッションが解放されました。ミッションには、特定の条件を満たすことで「水晶」(後述)を獲得できる「チャレンジ」もいくつか用意されています。

アップグレードツリー「魔法剣の道」。ミッション中に取得した「水晶」を消費して、アップグレードをアンロックできます。初期デッキの攻撃カード1枚を強化してくれる「高度攻撃」が良さそうなので、これを取得しておきましょう。

キャラクタープロフィール。アヤカは天狗の精霊の能力(飛行。すべての地形を1エネルギーで進める)を使えますが、先程のミッションでは、まだそのカードは登場しませんでした。他にも3人のプレイアブルキャラがいますが、現在はロックされていますね。

次のミッション「闇の穴」をスタート!最初にプレイヤーキャラを選べますが、前述したように現在はアヤカしか使えません。キャラはそれぞれ違った特徴を持っていますので、同じミッションでもプレイ感覚が異なってくるでしょう。

今回のミッションの勝利条件は、敵が湧き出てくる穴を塞ぐこと。ただし「22ターン以内」に穴にたどり着かなくてはならないという時間制限付きです。チャレンジには「小鬼を8匹倒す」「カルトが召喚した鬼を倒す」などがあるので、全部こなしていると時間切れになりそう。

マップ上の敵は、ずっと同じタイルに留まっているわけではなく、プレイヤーキャラを発見すると接近や攻撃を仕掛けてきます。敵を無視してガンガン進んで行くと、いつの間にか周囲が敵だらけになって身動きが取れなくなることも。遠距離攻撃を仕掛けてくる敵もいますので、適宜対処していきましょう。

森や山など、移動コストの多い地形がてんこ盛りなので、「飛行」付与カードを優先的にゲットしていきます。それでも22ターンしかないため、結構ギリギリな気も。「ダッシュ」能力のあるカードも上手く使っていきましょう。

神社のあるタイルでは、ゴールドを支払ってカードを破壊できます。何も考えずにカードを取っていくと、いつの間にかデッキが分厚くなってしまうため、いらないカードを処理してデッキの回転を良くしましょう。

城のあるタイルでは、ミッション中で永続効果のある「お守り」が1つだけ手に入ります。強力な効果のあるものが多いので、ゲットしておいた方が良いでしょう。プレイヤーキャラのレベルが上がると、より強力なお守りが出るようになります。

チャレンジをこなしながらマップを進んでいくも、結局22ターン過ぎてしまい、ゲームオーバーに。ただクリアしたチャレンジについては報酬の水晶が貰えます。次回は寄り道を減らしてゴールを目指しましょう。続きはぜひ自身の手でプレイしてみてください。

遊びやすいボドゲライクなローグライト

本作は『For The King』のようなヘクスマップ上の探索と、『Slay the Spire』的なデッキ構築ローグライトを上手く組み合わせた作品になっています。戦闘と移動、どちらもエネルギーを消費するため、「時間制限に間に合わせるために戦闘を避ける」などのように、マップ全体でどういう戦略を取るのかを考えなければなりません。

キャラレベルを上げていくと、他のプレイアブルキャラもアンロックされていきます。画像は青玉家のカイト。デッキカードも変わるので、一度クリアしたミッションも、他のキャラで挑むとまた違った楽しさがありますね。日本語サポートもしっかりしていますので、ボドゲライクなデッキ構築ローグライトをプレイしたい方は、本作を試してみると良いでしょう。

製品情報

『Mahokenshi』
開発・販売:Game Source Studio、Iceberg Interactive
対象OS:Windows
リリース日::2023年1月25日
通常価格:2,800円
サポート言語:日本語、英語、中国語(簡体字、繁体字)など14言語
ストアページ:SteamGOG.comEpic Gamesストア

《渡辺仙州》

歴史・シミュ・ボドゲ好き 渡辺仙州

主に中国ものを書いている作家。人生の理念は「知られていない面白いもの」を発掘・提供すること。歴史・シミュレーションゲーム・ボードゲーム好きで、「マイナーゲーム.com」「マイナーゲームTV」を運営中。著書に「三国志」「封神演義」「西遊記」「封魔鬼譚」(偕成社)、「文学少年と運命の書」「天邪鬼な皇子と唐の黒猫」(ポプラ社)、「三国志博奕伝」(文春文庫)など。

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