血の池に隠された出入り口に狭い裏道…探索意欲を刺激するオープンワールドRPG『Tainted Grail: The Fall of Avalon』「AAA級の作り込みは目指してない」なんて謙虚すぎ!【プレイレポ】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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血の池に隠された出入り口に狭い裏道…探索意欲を刺激するオープンワールドRPG『Tainted Grail: The Fall of Avalon』「AAA級の作り込みは目指してない」なんて謙虚すぎ!【プレイレポ】

本日ご紹介するのは、人気ボードゲームを原作とするオープンワールドRPG『Tainted Grail: The Fall of Avalon』。作品全体に満ちるダークな雰囲気が魅力ですよ!

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血の池に隠された出入り口に狭い裏道…探索意欲を刺激するオープンワールドRPG『Tainted Grail: The Fall of Avalon』「AAA級の作り込みは目指してない」なんて謙虚すぎ!【プレイレポ】
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皆さん、オープンワールドはお好きですか?私は大好きです。

あれは忘れもしません。『The Elder Scrolls IV: Oblivion』で初めてオープンワールドに触れた時の衝撃を。以来、すっかりオープンワールドの虜になってしまいました。

本日ご紹介するのは、QuestlineとAwaken Realmsによる『Tainted Grail: The Fall of Avalon』です。

同名のボードゲームを原作とするオープンワールドRPGで、かの有名なアーサー王伝説を下地としつつも「汚染された聖杯」をキーワードに、主人公は荒廃しモンスターと悪党が闊歩するアヴァロンを旅することとなります。

本作の一番の特徴は、何と言っても全体に広がるダークな雰囲気でしょう。怪しげな宗教組織にネクロマンサーなどの闇魔術の使い手。あるいは捧げ物として一心不乱に自らの手足をノコギリで切り落としている坑夫の姿などは、見るだけで背筋がゾクゾクします。

また、プレイヤーの探索意欲を刺激するオープンワールド要素も本作の魅力です。血の池の中に隠された出入り口に、伏せないと通れない狭い裏道。怪しいところには大抵何かあるというのは、この手の要素が好きな人にはもう堪りません。

ストアページには「AAA級のグラフィックと作り込みなんて目指していないよ」なんて謙虚なメッセージこそありますが、その実、オープンワールドファンでも納得できる作品だと思います。

そろそろ内容が気になってきた頃合いでしょうから、さっそく本題へと参りましょう。

「刺さる人には必ず刺さる!作品全体ににじみ出るダークな雰囲気」

本作の一番の特徴、それは作品全体に広がるダークな雰囲気でしょう。

いきなり始まる看守からの尋問。不自由な身上から始まるのは、オープンワールドでのお約束ですね。

オープンワールドRPGの定番ともいうべき牢獄での捕囚という状況から始まる本作ですが、この時点で早くも不穏で怪しい空気がこれでもかと漂っています。

眼球に矢。ARPGではたびたび見る光景ですが、冷静に考えるとエグいことしてるなぁ…。
異なるサイズの2体の骸骨。親子でしょうか?プレイヤーの想像を掻き立てるゲームは、いいゲームの特徴です!
自分の足を切り落とそうとしている鉱夫。…いい剣持っているから、よかったら手伝うよ?

足元を流れる血に、血の跡が生々しく残る拷問器具。プレイヤーの想像をかきたてる二体の骸骨に瓶詰めの脳や心臓など、好きな人にはたまらない、そんな危険でダークな雰囲気が辺り一面にあふれています。

暗い古代遺跡や地下墓地もそうですが、地上のキレイながらも霧がかって荒涼とした風景描写もまたいい感じです。

「怪しいところには何かある!プレイヤーの探索意欲を刺激するオープンワールド要素」

本作はオープンワールドRPGということで、荒廃しモンスターと悪党が闊歩するアヴァロンを自由に旅することができます。

岩場の隙間をくぐった先には、誰かが住んでいた形跡が。マップ上には探索し甲斐があるPOIがいっぱいあります。

片っ端から見える山に登ってみたり、シカなどの獣狩りに勤しんでみたり、あるいは賞金目当てに悪党を倒し続けたり。広い世界で気ままに振る舞うことこそ、やはりオープンワールドの醍醐味です。

何の変哲もない池ですが…
水中には謎の入り口が!ちょっと覗いてみましょうか。

でも、それだけではありませんよ。本作はプレイヤーの探索意欲を刺激するマップデザインも非常に秀逸です。赤く染まった血の池のなかに隠された坑道を見つけた時は、思わず唸ってしまいました。もちろん、ダンジョン内にもしゃがまないと通れない隠し通路なんてのが山ほどあります。

気になるところにはなにか居て、隠された場所にはなにかある。苦労を惜しまず訪れた先で、見つけたものに一喜一憂する。これぞオープンワールドの魅力です。

大剣を持った骸骨なんて禍々しいロゴ画像の本作。その内容もいい感じにダークです。筆者としては、雰囲気やグラフィク面では『ウィッチャー』シリーズの、アクション面では少し古い『The Elder Scrolls』シリーズのような感覚を覚えました。そういえば『ウィッチャー』も本作もポーランド産なんですよね。本当にいいゲームを度々出してくる国なんだなぁと感心します。

ヒゲの描写がちょっとおかしいですね。
髪の描写もちょっと気になります。
その剣おくれと切りかかったところ、NPCが突然フリーズ。意地でもくれないのね…。
色々登山をしていたところ、突然死しました。ちらほらバグが目立ちます。

確かにストアページにあるように、キャラクリエイト時のヒゲや髪の描写異常、また戦闘中における敵AIの停止といったバグも散見されましたが、そこはまだまだアーリーアクセスですからね。それに筆者のように訓練されたゲーマーにとっては、ちょっとしたバグなんてものはむしろ楽しむものです。

あと感動したのがファストトラベルのロード時間の短さ。とにかく短くて快適なのです。ただ、逆に場面によってはちょっとしたロードが頻繁に発生したり、全体的に重めの動作などは少し気になるところではありますが、ゆくゆくは改善されるものと思います。

ゲームシステムとしてはオーソドックスなスキルと能力値の組み合わせで、比較的わかりやすくとっつきやすいものとなっているのも評価点です。

アーリーアクセスということで色々磨き上げという点においてまだまだな部分も多々ありますが、それを抜きにしてもオープンワールドRPGファンにはオススメできる1作かと思います。

広い世界にダークな雰囲気。こういうのが好きなオープンワールドRPGファンにはオススメの1作スパ!…え?最近青白くて不気味なモンスターが出没してるスパ?どこスパ?スパくんが成敗するスパって、どうしてみんなこっち見てるスパァ~

  • タイトル:Tainted Grail: The Fall of Avalon

  • 対応機種:PC(Steam

  • 記事におけるプレイ機種:PC

  • 発売日:2023年3月31日

  • 記事執筆時の著者プレイ時間:4時間

  • 価格:3,400円




《K.K.》

SFとオープンワールドとミリタリー系が主食です K.K.

1990年3月の京都府生まれ。ゲーム好きのパソコン好き。ついでに言えば動物も好き。心理学部卒ゆえに人の心がわかると豪語するも、他人の心にはわりと鈍感で、乙女心となるとからっきし。むしろ動物の気持ちのほうがよくわかるが、本人は「尻尾と耳がないからだ」と弁解中。 2022年から「ゲームスパーク」で執筆中。パソコン代の足しにと始めるも、賃金はほとんど課金ガチャに消えている模様。

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