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洗濯、入浴、排泄…リアルを追求したオープンワールドゾンビサバイバル『Undawn』で感じた“ワクワク終末世界生活”【プレイレポ】

2023年内のローンチを控え、4月6日からCBTが予定されているソンビ世界のオープンワールドサバイバルRPG『Undawn』。今回はその期待作を、一足早く体験する貴重な機会を得ることができました。

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2023年内のローンチを控え、4月6日からCBTが予定されているソンビ世界のオープンワールドサバイバルRPG『Undawn』。今回はその期待作を、一足早く体験する貴重な機会を得ることができました。

ゾンビほど、様々なフィクション作品を生んできた存在はないかもしれません。「ゾンビは感染する」という仕組みを確立した映画「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」の公開が1968年、それから現代に至るまでゾンビは常にホラーコンテンツを力強く牽引しました。

その中で『Undawn』は、「ゾンビが蔓延した世界の生活」を事細かに表現しているゲームでもあります。本稿ではPC版でのプレイの模様をベースに本作の特徴を掘り下げて紹介していきます。

洗濯、入浴、排泄…… リアルを追求したゾンビサバイバル

本作は、ゾンビに埋め尽くされた世界が舞台となっており、人間はシェルターの中で逞しく生き長らえています。

その中でもレイヴン・シェルターは生存者を救出するための戦闘力を持ち、各地で取り残された人々の最後の希望となっている――主人公(プレイヤー)はこのレイヴン・シェルターの小隊に所属することになりますが、その任務は過酷なもの。ゾンビの駆逐だけでなく、シェルターに属さない独立した組織とも戦わなければなりません。ヘリコプターで颯爽と飛翔し、現場へ向かいます。レイヴン小隊は「終末世界の警察」とでもいえるでしょうか。

そして彼らは、当然ですが生身の人間です。攻撃されれば傷つき、血を流し、その血が服に付着し、そこから強烈な悪臭を発し、さらには空腹を覚え、その後は便意を催し……。それらの「人間の行動」を、『Undawn』は極めて几帳面に実装しています。

シェルターの外でゾンビ相手に戦う時はオーソドックスなTPSで、「ゾンビの弱点は頭」という点もこのジャンルではスタンダードな設定です。問題は戦闘後、汚れた身体と服をどのように綺麗にするかという点です。みなさんもプレイヤーになった気分で考えてみてください。

まずは服を脱いで、それを洗濯機に入れるはず。そして人間は風呂に入って身体を洗うでしょう。『Undawn』では、そのような行動ができるようになっています。そうしないと臭いをゾンビに察知されて、無駄な戦闘をしなければならなくなります。というわけで、服はこまめに洗濯しましょう。

また、このゲームには「代謝」というフィジカルバロメータが存在します。これが悪化すると動きが鈍くなってしまいますが、トイレに腰掛けてふんばることで代謝を改善できます。さすがに大腸の中のものを捻り出すシーンはありませんから、お食事中の方でも安心してプレイできます。親切設計ですね!

シェルターの中では経済活動も行われている

そうした要素があるため、『Undawn』は単なる「ゾンビサバイバルゲーム」というだけでなく、「終末世界生活シム」という側面も強く感じられます。

レイヴン・シェルターの中には、もちろん必要物資を売っている商人も存在しますし、シェルターの中で多くの人が生活している以上、そこで何もかも供給しなければなりません。言い換えれば、シェルターの中では現実的な経済行為が行われているということ。そのあたりを垣間見ることのできるゾンビゲームは、モバイルでも展開するタイトルとしては非常に珍しいのではないでしょうか。

さらに、レイヴン・シェルターの人からもらった土地に自分の家を建設するという要素も準備されています。建材を作って、終末世界に大豪邸を建てることも夢ではありません。てか、念願のマイホームが持てるなら終末世界も悪くねぇな! そのあたりのクラフト要素を駆使して、奇想天外奇天烈な建造物を作ってしまうユーザーも現れるかもしれませんね。

ヒャッハーなゾンビサバイバルだけではないワクワク終末生活

『Undawn』は単に銃火器をぶっ放してゾンビを殲滅しながら生きながらえるような、単調なサバイバルアクションではない、と筆者は感じています。

蛇口からこぼれ落ちる水滴の音だけが鳴り響く暗い部屋で、突如ゾンビに襲われる……という鳥肌展開ももちろんありませんし、むしろポストアポカリプスの中でも、生き残ることに希望を見出した人々との「ワクワク終末世界生活」が待っているといったほうが正しいでしょう。100年に一度のパンデミックを経験した我々現代人から見ると、「シェルターに退避してみんなで隔離生活」というのは特段深刻な状況ではありません。むしろ、隔離生活の中で何かしらの楽しみを見つけて明るく生きよう! と思案してしまいます。

そう考えると、『Undawn』は「アフターコロナ時代の考え方」が反映されたゲームとも言えるかもしれません。

体調管理が何よりも重要

このゲームには、メリハリがあります。

戦う、食べる、排泄する、洗濯する、寝る、家を建てる等がそれぞれゲームのメカニクスとして丁寧に設計されていて、特に生活面で不摂生をすると体調不良に見舞われるという要素も実装されています。なんと、食べ過ぎで肥満になってしまうことも。「ゾンビに噛まれたら、初期症状を抑えるために薬を注射する」ということに留まらない体調管理が要求されるというわけです。

そして常に万全のコンディションでいるには、1日のスケジュールにメリハリを持たせる必要があります。PCゲーマーならば『SCUM』や『Project Zomboid』を連想する方もいるかもしれませんが、『Undawn』は、モバイル版も展開するゲームであってもそれを徹底して考慮した珍しい部類のゾンビゲームです。

そんな『Undawn』ですが、プラットフォームはPCの他、AndroidとiOSにも対応しています。今年夏頃に正式配信が予定されています。

※UPDATE(2023/04/02 16:41):本文の誤字を修正しました。コメント欄でのご指摘ありがとうございました。

《澤田 真一》

ゲーム×社会情勢研究家です。 澤田 真一

「ゲームから見る現代」をテーマに記事を執筆します。

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