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死者の世界が舞台のアクションパズルADV『DE-EXIT - Eternal Matters』プレイレポ―美麗なボクセル世界は必見!丁寧に作られた世界の冒険やパズルも魅力十分

ボクセルで描かれた死者の世界を冒険して平和を取り戻せ。

連載・特集 プレイレポート
死者の世界が舞台のアクションパズルADV『DE-EXIT - Eternal Matters』プレイレポ―美麗なボクセル世界は必見!丁寧に作られた世界の冒険やパズルも魅力十分
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HandyGamesは、PC(Steam)/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けアドベンチャーパズルゲーム『DE-EXIT - Eternal Matters』を、2023年4月14日に配信開始しました(PC版は4月15日)。開発は『EMMA: Lost in Memories』などで知られるスペインのデベロッパーSandBloom Studioが担当しています。

本作は、ボクセルで描かれる死後の世界を舞台にした、シネマティックアドベンチャーゲーム。プレイヤーは荒廃した世界の修復とその真実を解き明かすため、不思議な“アーティファクト”の力を使用して冒険を行います。パズルやステルス、プラットフォームアクションなど、さまざまなゲーム要素が登場し、物語を盛り上げます。

本稿では『DE-EXIT - Eternal Matters』のプレイレポートをお届けします。なお、プレイおよびスクリーンショット撮影は、PC(Steam)版を使用しています。

死者の世界をいざ大冒険!

本作の舞台となるのは、骸骨姿の死者たちが辿り着く「記憶の飛行船」と呼ばれる死者の世界です。主人公はこの世界で目覚めたばかりの存在で、まずは右も左も分からない状態で周囲を探索することに。ここではまず基本操作のチュートリアルとして、移動や地面にある箱の移動などの操作を覚えていきます。

ジャンプアクションやパズル、泳ぎなどの基本を覚えて進んでいく内にやがて主人公は巨大な神殿に到着し、そこでこの世界の守護者のひとり・アセムに出会います。彼の持つ“アーティファクト”の力を借りて数々のピンチを切り抜け、主人公は死者の世界で唯一安全な町・ネクサスへと到着します。

ネクサスの代表であるグレイボーンズの話によると、元々この死者の世界は9人の守護者と4つの柱によって守られ、平和な場所だったとのこと。しかし、守護者のバランスが崩れたことで世界の様子が大きく変わって柱の力が失われ、現在では世界の各所で破壊や穢れが進行している状態のようです。

そして、主人公は守護者の役目を受け継ぐ“ルクス”という特別な存在であることが明らかに。その力をもって死者の世界にある、4本の柱の力を再び取り戻すことを依頼され、主人公は大冒険を行うことになるのです。

“アーティファクト”の力を使いこなせ

世界のバランスが崩れているこの世界には、姿が見えない恐るべき怪物やさまざまなギミックが待ち受けています。ただし、本作の主人公は怪物を相手に戦う力を持ち合わせていません。

そのため、基本的に本作はステルス状態で敵を避けながら、障害物やギミックを突破していくことになります。その冒険の鍵を握るのが、守護者のみが使える“アーティファクト”の力です。“アーティファクト”にはいくつかの能力があり、ゲーム進行とともにアンロックされていきます。

例えば最初に使用できる「灯火」は、ターゲットに光を当てることでさまざまな変化を発生させる能力。カクレの姿を浮き上がらせたり、閉ざされた扉を開けたり、キューブに光を宿して浄化させたり、ステージギミックを攻略するためには欠かせません。他にも一部のオブジェクトを破壊する能力なども用意され、瞬時に能力を切り替えて発動できるようになっています。

本作の良い部分としてパズルのデザインの丁寧さがあります。主人公が挑むことになる各ステージは、入手した“アーティファクト”の能力を最大限活かせるようなギミックが数多く用意されています。各ステージには探索アイテムや書類なども隠されているので、それらを探す楽しみも用意されています。

なお、各パズルにはあまりヒントがないのですが、試行錯誤を重ねていけば必ず答えを見つけられるようなバランスです。また、一部イベントを除けば時間制限で急がせることもなく、細やかなオートセーブでリトライも快適なのも嬉しいところです。

高いところから落ちるとバラバラになるので要注意。

魅力的すぎる世界の作り込みは必見!

本作は、タブーな話題になりがちな「死」というテーマを、決して後ろ向きにならず、前向きな視点で描くことを題材としています。そのせいか、主人公をはじめ、登場人物は骸骨の姿なのですが、どこかコミカルで、印象的なキャラクターとして描かれています。

登場する各キャラクターは模様や装飾品、服装によってそれぞれの姿が異なり、一見してどのようなキャラクターなのかがわかるような見た目です。また、それぞれが個性的な性格で、主人公との会話や町でのちょっとした雑談などでも、非常に印象に残ります。英語音声ですが会話はボイス付きで、イメージに合った雰囲気なのも好印象です。

また、何と言っても一番注目してもらいたいのが、その優れたシーン演出です。海や森などをモチーフにした美しい風景の深みのある色彩やスケール感、骸骨なのにキャラクターの表情が見えるようなリアクションなど、まるで映画を思わせるような壮大なイベントやカットシーンが登場します。

特に巨大な敵や存在に追いかけられる際などの、スケール感の表現は非常に印象的。絶体絶命な状態で障害物を飛び越えたり、見つからないように影に隠れてステルスしたり、その多くが実際に自分で操作しながらイベントシーンを組み立てているような、そんな雰囲気です。

もちろん、その世界観を支える音楽も素晴らしいもの。ゲームプレイの快適さ、色彩とスケール感に優れたグラフィック、シンプルな「骸骨」という見た目なのに生きている躍動感を感じる演出など、さまざまな点で『DE-EXIT - Eternal Matters』というゲームの魅力を光らせています。


ここまで紹介してきた『DE-EXIT - Eternal Matters』。プレイしていてまず思うのは、本作は非常に緻密で丁寧に制作されたパズルアドベンチャーとして、非常に完成度が高いと言う点。アクションや“アーティファクト”を使用したパズルなど、多彩に用意された謎解きは適度な難易度で操作も快適、プレイしていてストレスを感じさせません。

ボクセルで表現された死者の世界は非常に美しく、世界観やキャラクターを鮮やかに映し出す優れた映像表現も素晴らしいもの。ゲームをす進めることで次々と冒険の舞台は変わり、変化していく死者の世界はまた新たな魅力を見せてくれるのです。

「死」という不変的なテーマを取り扱い、主人公の壮大な冒険の物語と解き明かされていく世界の謎は不思議と神秘に満ちあふれています。それをときにコミカルに、ときにヒロイックに、ときに不気味に描き出されるストーリーも本作の大きな魅力。日本語の翻訳内容も良く、ストーリー部分もしっかり楽しめます。



あまりにも魅力的すぎる世界観は必見!丁寧に作られた死者の世界の冒険を楽しんで欲しいスパ!


《Mr.Katoh》

酒と雑学をこよなく愛するゲーマー Mr.Katoh

サイドクエストに手を染めて本編がなかなか進まない系。ゲーマー幼少時から親の蔵書の影響でオカルト・都市伝説系に強い興味を持つほか、大学で民俗学を学ぶ。ライター活動以前にはリカーショップ店長経験があり、酒にも詳しい。好きなゲームジャンルはサバイバル、経営シミュレーション、育成シミュレーション、野球ゲームなど。日々のニュース記事だけでなく、ゲームのレビューや趣味や経歴を活かした特集記事なども掲載中。

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