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吹替版の雰囲気、クオリティはどんな感じ?『Atomic Heart』主要キャラのボイスを動画で比較【特集】

ジーナ婆さんやセクシー冷蔵庫・ノラも比較!

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吹替版の雰囲気、クオリティはどんな感じ?『Atomic Heart』主要キャラのボイスを動画で比較【特集】
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4月13日に発売されたPS4/PS5版『Atomic Heart』のリリースに伴い、全プラットフォーム向けに日本語吹替が登場しました。主人公のP-3役の岩崎洋介さん、相棒のチャー・ルズ役の市橋尚史さんをはじめ、様々な豪華声優が参加し、本作の世界を彩っています。


本稿では、そんな日本語吹替版と英語音声版を動画で比較してお届け。読者の皆様はどのように感じるでしょうか?

P-3(CV.岩崎洋介)& チャー・ルズ(CV.市橋尚史)

まずは、主人公であるP-3と相棒のチャー・ルズです。P-3はシニカルかつ気性の荒い性格で、「燃えカスが!」が口癖。次々と起こる困難に辟易しながらも、この世界に隠された陰謀に立ち向かっていきます。チャー・ルズはP-3の左手から話しかけてくるおしゃべりグローブです。P-3と正反対の真面目さをもつ一方、皮肉っぽい言い回しを放ってくることもあります。

英語版のP-3はやや落ち着いて、クールな印象です。チャー・ルズはまるで感情の薄い執事キャラのような、説明的なしゃべり方が特徴です。

日本語版のP-3のボイスは常にイライラしているような、荒々しい印象を受けます。英語版とはやや異なりますが、これはこれで愛らしいです。チャー・ルズは英語版の雰囲気に概ね沿っているように感じました。

ディミトリ・サチノフ博士(CV.大塚明夫)

『Atomic Heart』世界の中核となる「コレクティヴ2.0」を開発したのが、P-3に任務を課したディミトリ・サチノフ博士であり、P-3は深く尊敬の眼差しを向けています。日本語版声優は『メタルギアソリッド』のスネーク役として馴染み深い大塚明夫さんが演じているのも注目ポイントです。

英語版もダンディなボイスでお気に入りでしたが……。

日本語版でもシブい声で耳にとても気持ち良いです。特に「そうだろう」というセリフは大塚明夫さんらしい低音ボイスが際立っており、非常に満足感のある吹替となっています。

テレシコヴァ(CV.千凛さくら)

本作の舞台となる3826番施設の案内役ガール、それが筆者の推しロボのひとりであるテレシコヴァです。初めて見たときは不気味な顔に感じるかもしれませんが、彼女との個別イベントが用意されているため、最後までプレイしたユーザーはきっと心を奪われるでしょう。

英語版では喋るたびに息を呑むかのようなわざとらしく明るい声とロボットらしい機械音が混じったボイスが印象的でした。

日本語版ではそこをしっかりと受け継いでいます。いわゆる“アニメ声”という感じの甲高い声になっていますが、彼女の可愛らしさをより引き立ててくれています。「韓国語、原子核物理学、ピアノなどなど……」というセリフでは特に彼女の明るい喋り方が確認できます。

ツイン(CV.不明)

セクシーな体型に思わず見とれてしまうツインは、サチノフ博士の護衛として作られたロボットです。目のやり場に困るほどの色気はリリース後から人気を博し、いまでは『Atomic Heart』の顔と言えるほどまでになりました。

英語版は本当に機械音声のような、冷たいボイスが特徴的でした。

日本語版でも抑揚の少ない無機質なボイスに仕上がっています。この業務的な冷たさも人気の理由かも?なお、記事執筆中にできる限り調べたのですが、ツインのみ担当している声優がわかりませんでした……!知っているよ、という方は是非コメントで教えていただけると幸いです。

ノラ(CV.伊藤あすか)

赤い冷蔵庫のようなフォルムながら、セクシーかつサイコな狂気じみた人格が備わっているのが、セーブルームでよく見かけるノラです。

英語版ではセクシーさもありつつ静かな狂気を魅せるような印象のボイスでしたが……。

日本語版ではノラが持つセクシーさを存分に引き出したボイスになっています。「押しの強い男は興奮しちゃう……」というセリフは“サイコエロ”を体現したような演技で思わず聞き惚れてしまいました。

ジーナ婆さん(CV.かとう有花)

ジーナ婆さんは、ロボットの暴走が起きた直後に出会う老人の女性です。P-3が襲われているところを助けてくれた心優しい人物……かと思いきや、AKやロケランをぶっ放すという強烈なキャラです。

英語版では老人らしくややしゃがれた声で、優しいながらもぶっきらぼうなおばあさんという印象です。 筆者は「Take that!(これでも食らいな!)」の声がお気に入りです。

日本語版ではより日本人の感覚に近い「強烈おばあさん」感が演出されていて好印象です。英語版でも人気のキャラでしたが、さらに愛すべきキャラのひとりになったのではないでしょうか。


筆者の感想としては、吹替版はまったく申し分のないクオリティであると感じました。英語版の雰囲気を踏襲しつつもより日本人に親しみやすいようなアレンジもみられるため、強烈に印象に残るキャラクターや、激しい戦闘中の会話などが繰り広げられる本作において、より魅力を引き出すような吹替版になっていると思います。

他にも数々の魅力的なキャラが登場する『Atomic Heart』は、PC(Steam)/PS4/PS5/Xbox Series X/S/Xbox One向けに発売中。Xbox/PC Game Passにも対応しているので、ぜひあなたの耳で確かめてみてはいかがでしょうか。


《みお》

超雑食の若年ゲーマー みお

2021年3月よりフリーでゲームライターをしています。現在はGame*SparkとIGN JAPANで活動し、稀にINSIDEにてニュース記事を執筆しています。お仕事募集中。ゲームの趣味は雑食で、気になったものはクラシックゲームから新しいゲームまで何でも手を出します。主食はシューター、ADV、任天堂作品など。ジャンルやフランチャイズの歴史を辿るのも好きです。ゲーム以外では日本語のロックやアメコミ映画・コメディ映画、髪の長いお兄さんが好きです。

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