世界は”発見”の喜びに満ちている―「大航海時代」テーマのオープンワールド航海ADV『Sagres』日本語試遊レポート【BitSummit Let’s Go!!】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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世界は”発見”の喜びに満ちている―「大航海時代」テーマのオープンワールド航海ADV『Sagres』日本語試遊レポート【BitSummit Let’s Go!!】

すでにSteam早期アクセスでリリース済みですが、製品版では日本語にも対応。

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世界は”発見”の喜びに満ちている―「大航海時代」テーマのオープンワールド航海ADV『Sagres』日本語試遊レポート【BitSummit Let’s Go!!】
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2023年7月14日より京都・みやこめっせにて開催されていた日本最大級のインディーゲームの祭典「BitSummit Let's GO」。会場内には所狭しと数多くの作品が展示され、多くの人々が試遊やイベントを楽しんでいました。

架け橋ゲームズのブースの展示の中には4つのゲームがあり、その中にはoozeの手がける航海シミュレーションゲーム『Sagres』の試遊台が置かれていました。『Sagres』は「BitSummit Let's Go!!」にて、架け橋ゲームズの、日本やアジアの作品を海外に広げるワールドワイドパブリッシング事業の最初の作品群のひとつとして発表されています。


本作は2023年4月3日にSteam早期アクセスでリリース済みですが、現時点では韓国語のみの実装。今回展示されていたのは今後追加される予定の日本語版でのプレイが可能なバージョンでした。本稿では、日本語版『Sagres』の試遊レポートをお届けしていきます。

青年はポルトガルから世界の旅に出る

本作の舞台となるのは、ゲームタイトルにもなっているポルトガルのサグレスという小都市。史実的にもエンリケ航海王子が居を構えて航海学校を設立したというこのサグレス地区で、航海学校を卒業した青年・フェルナンドは親交のある女性・ルシアの、航海で行方不明になった父親を探すための旅に出ることになります。

ゲームは大航海時代の世界をベースにした航海アドベンチャー。航海や探検、交易、造船、戦闘など多くの要素を持つ作品ですが、比較的冒険に重きを置かれている印象です。チュートリアルではまず、船の乗り方や探検依頼の受け方などを学びながら、付近の港まで航海することになります。

本作の大きな特徴としては、言語システムの存在です。主人公を含むすべてのキャラクターは航海術や文学などの得意分野のほか、話せる言語が設定されています。言葉がわからない・理解が浅いという地域では現地の人ともまともに会話できず、重要な手がかりを得ることもできません。ゲーム内で不明な言語の場合は文字化けのように表示されます。

港で冒険などのクエストを受けながら航海できる範囲を広げ、その地域の文化に根付いたクルーを雇ったり、現地の酒場から情報を得たり、ときには交易や遺跡の探検を行いながらお金や名声を稼ぐことで、やがて爵位を得ることも。名声が高まれば、国などから特別な依頼なども受けられるようになるのです。

今回試遊できたビルドでは、基本的なチュートリアルと序盤のクエスト後もプレイを続けることが可能でした。用語やシステムを含めた日本語の翻訳もかなりしっかりしていて、快適な航海を楽しむ事ができました。

学びと発見の冒険が楽しめる!

Steamでも大航海時代をテーマにしたゲームは比較的多いのですが、本作はその中でも「内陸の町」が多いのが非常に珍しいと思いました。港から港への航海だけでなく、ときには内陸部を探検しながら遺跡を探したり、町へとたどり着いたりする必要があります。

そのため、ゲーム内には海を航海するための食料や水だけでなく、陸地を探検するための「干し肉」という物資も存在します。今回の試遊範囲ではそこまで遠くの土地までの探検はありませんでしたが、それでもしっかりと補給しなければなりませんでした。

発見できるものは、カルナック列石のような遺跡であったり、スペインの街中にあるヒラルダの塔のような名所であったりと、ジャンルも豊富。見つけるためにミニゲームをする必要があるパターンもあり、単純に探検するだけでなく、色々なパターンや学びを楽しめます。

そのほかにも船の改造では、空いている船室を貨物室や積荷室に変更可能です。敵との戦闘ではある程度予測可能な、ジャンケンのようなシステムを採用しているなど、カジュアルながら応用の幅が広いゲームデザインで遊びやすさを実現している印象でした。

なお、ブース内でお話を聞かせていただいた架け橋ゲームズのマネージングディレクターのザック・ハントリ氏によると、本作は一人で開発を進めているプロジェクトとのこと。韓国では「大航海時代」をテーマにしたゲームが多く、この『Sagres』ではその中でも“探検”や”発見”の要素を大切にしているようです。

また、特徴的な言語システムについて、世界の旅はコミュニケーションが重要なもので、たくさんいるクルーの中から得意な言語を持つ誰を選ぶかといった選択がとても重要になってくるということでした。


「大航海時代」をテーマにした作品として、航海や冒険を楽しめる『Sagres』。操作性やシステムを含めてゲームとして丁寧なつくりでとても遊びやすく、それでいて言語や内陸の冒険といったシステムを採用することで、目指した“探検”や“発見”の楽しさをしっかりと実現している作品です。

Steam早期アクセスの現時点では韓国語のみの実装ですが、今後製品版では日本語にも対応します。架け橋ゲームズの事業ということもあり、今回プレイ可能だったバージョンでは日本語翻訳の質も高く、今後の実装が待ち遠しく思います。

『Sagres』はPC(Steam)向けに早期アクセスで配信中。配信中の体験版には日本語も入っているので、ぜひ遊んでみてください!


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《Mr.Katoh》

酒と雑学をこよなく愛するゲーマー Mr.Katoh

サイドクエストに手を染めて本編がなかなか進まない系。ゲーマー幼少時から親の蔵書の影響でオカルト・都市伝説系に強い興味を持つほか、大学で民俗学を学ぶ。ライター活動以前にはリカーショップ店長経験があり、酒にも詳しい。好きなゲームジャンルはサバイバル、経営シミュレーション、育成シミュレーション、野球ゲームなど。日々のニュース記事だけでなく、ゲームのレビューや趣味や経歴を活かした特集記事なども掲載中。

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