『ファントムローズ2 サファイア』遊びやすくやりこみやすくなった“正統進化”な続編!新ジョブ「メイジ」で別戦略も楽しめる【プレイレポ】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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『ファントムローズ2 サファイア』遊びやすくやりこみやすくなった“正統進化”な続編!新ジョブ「メイジ」で別戦略も楽しめる【プレイレポ】

先行プレイにあたってのもうひとつの感想は「めっちゃみんなかわいい」です。

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『ファントムローズ2 サファイア』
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PLAYISMおよび個人開発者makaroll氏が手がけるPC(Steam)向けカードアドベンチャー『ファントムローズ2 サファイア』が10月30日にリリースされました。

本作は可愛らしい少女アリアを操作して学園からの脱出を目指すローグライトデッキ構築カードゲームです。ダークな世界で美少女が戦うというストーリーはもちろん、「ランダム性を排除したカードバトル」としての戦略性が特徴となっています。

本記事ではそんな『ファントムローズ2 サファイア』を先行プレイしたインプレッションをお伝えしていきます!

◆やりこみやすくなった新ジョブ「メイジ」では更なる頭脳戦も!

本作は『ファントムローズ』および『ファントムローズ スカーレット』の続編となっており、先行して遊んだかぎりでは「正統進化」という印象でした。続編で起こりえる“プレイヤーが期待していない変更”などはなく、期待に応えながらさらに遊びやすく、やりこみやすくブラッシュアップされています。

ナンバリングタイトルと言えどストーリー的に独立して遊べるものとなっており、前作を遊んだことが無くても楽しめる内容なので『ファントムローズ2 サファイア』から遊ぶという選択も大いにありでしょう。

ストーリーは、ファントムというモンスターが跋扈するようになった学園で目覚めた「アリア」が謎の喋る猫「シルフィ」とともに脱出を目指すというもの。「喋る猫と一緒に少女がファントムと戦う」と書くと、なんだかほんわかポップな感じに聞こえてしまいますが、どちらかというと死と退廃の影がつきまといます。

『ファントムローズ2 サファイア』は周回プレイしていくことが前提となるローグライトデッキ構築カードゲームです。プレイスタイルとしてはゆっくりやりこんでいくタイプで、「NPCとの会話」新ジョブ「メイジ」などの要素が1周目クリア後に開放されます。

本作の最大の特徴は「デッキ構築カードゲームであるものの、手札の概念がない」というもの。戦闘で選べるカードは“デッキの中にあるものすべて”です。もちろんクールタイムなどは存在していますが、必要な時に必要なカードが出ないというあるあるな詰みはありません。むしろクールタイムを意識して、強敵との戦闘まで温存していくことが大事ですね。

バフやデバフの種類は多岐にわたるのですが、敵味方ともにバフ・デバフひとつずつしかかけられないのが面白いところ。別種の重ね掛けができないため「デッキのすべてを使えるから」と欲張って構築するよりも、「このデバフを押し付けていく!」と厳選したデッキで殴り合う戦いが繰り広げられます。

ボスとなるクラウンファントムは強力なバフ・デバフを持っているため強敵となりますが、少なくともこちらの戦術にランダム性は関わらないため、事前に構築したコンボを炸裂させて戦っていきましょう。

と、ここまでは前作をプレイしていた人なら「『ファントムローズ』ってこういうのだよな!」と感じられるゲームシステムです。もちろん前作とは比べ物にならないほどNPCや選択肢が増えているので“さらに深くやりこめるようになった続編”ではあるのですが、『ファントムローズ2 サファイア』として注目したいのは新ジョブ「メイジ」です。

本作では、アリアが選べるジョブに「ブレード」「メイジ」の2種類が用意されています。前作では「ブレード」のみでしたので、こちらをスタンダードなものととらえると「メイジ」はピーキーな印象です。

「メイジ」では前述のシステムに「アルカナ」という要素が追加されています。攻撃時にはこのアルカナを消費してアタック、魔法カードなどのガード系カードなどで回復していきます。アイコンは「銃」なので、アリアが撃てる弾数ととらえた方がわかりやすいかもしれません。

こちらは猛攻で相手を削りきるということが難しくなったため、プレイ感は「ブレード」とは全く異なります。「アルカナ」という要素にかかわってピーキーな効果を発動するカードも多く、最悪高火力でのごり押しが可能だった「ブレード」とは全く操作感が変わってきます。

筆者の感覚だけで言うなら、カードの種類も大幅に違う上に必要とされる思考も変わるため、続編としての“新しい『ファントムローズ』”が用意されているといった印象でした。

正直に言うと、前作やそれを踏襲した「ブレード」では「あんまり考えなくても高火力で押し切れる!」という脳筋な瞬間が発生していたため、今までの『ファントムローズ』に慣れていた方にこそ「メイジ」はやりごたえがあるはずです。


先行プレイの範疇で感じた総評としては「ユーザーフレンドリーになり、さらに深く楽しめるようになった『ファントムローズ』」でしょう。ピーキーな「メイジ」の登場も含め、ストーリーや難易度、やりこみ要素の面において様々な点で世界観やバトルを楽しめるようになっていました。忌憚なく言うと、筆者が前作に感じた「面白いけど単調になるんだよな……」という欠点が奥深さによって解消された印象です。

もちろん「スキン」やシステムの開放などのやりこみ要素も盛りだくさん! ぶっちゃけ「アリアに新衣装着せたい……!」というモチベーションだけでも遊べる「女の子の可愛らしさ」は健在で、これを期待しているファンは(可愛らしいNPCの増加も含め)満足できるはずでしょう! 先行プレイにあたってのもうひとつの感想は「めっちゃみんなかわいい」です。


『ファントムローズ2 サファイア』は10月30日よりPC(Steam)向けにリリース中です。可愛らしいローグライトデッキ構築カードゲームをお好みの方は、チェックする価値ありのインディータイトルです!



《高村 響》

ゲームライター(難易度カジュアル) 高村 響

最近、ゲームをしながら「なんか近頃ゲームしてないな」と思うようになってきた。文学研究で博士課程まで進んだものの諸事情(ゲームのしすぎなど)でドロップアウト。中島らもとか安部公房を調べていた。近頃は「かしこそうな記事書かせてください!」と知性ない発言をよくしている。しかしアホであることは賢いことの次に良い状態かもしれない……。

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