家を追われた猫の切ない物語…完全に猫になり切るアドベンチャー『COPYCAT』を試遊【TIGS2024】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

ハードコアゲーマーのためのWebメディア

家を追われた猫の切ない物語…完全に猫になり切るアドベンチャー『COPYCAT』を試遊【TIGS2024】

猫は過酷な世界を生きています。

ニュース セール・無料配布
家を追われた猫の切ない物語…完全に猫になり切るアドベンチャー『COPYCAT』を試遊【TIGS2024】
  • 家を追われた猫の切ない物語…完全に猫になり切るアドベンチャー『COPYCAT』を試遊【TIGS2024】
  • 家を追われた猫の切ない物語…完全に猫になり切るアドベンチャー『COPYCAT』を試遊【TIGS2024】
  • 家を追われた猫の切ない物語…完全に猫になり切るアドベンチャー『COPYCAT』を試遊【TIGS2024】
  • 家を追われた猫の切ない物語…完全に猫になり切るアドベンチャー『COPYCAT』を試遊【TIGS2024】
  • 家を追われた猫の切ない物語…完全に猫になり切るアドベンチャー『COPYCAT』を試遊【TIGS2024】

猫は過酷な世界を生きています。暖かい部屋の中で身の危険を感じることなく暮らせるのは、一部の飼い猫のみ。現実問題、この世界の猫の大半は野良猫です。そして野良猫は、日々の食事の保障もなく過酷な外の世界を生きています。

もしも、飼い猫が何かしらのきっかけで野良猫になってしまったら……?

そんな猫の世界を描いた『COPYCAT』という作品が、『TOKYO INDIE GAMES SUMMIT』に出展されました。

家を追われた猫

『COPYCAT』の主人公は、飼い猫のドーンです。彼はオリーブというお婆さんに引き取られた元保護猫でもあります。

最初は飼い猫という身分を否定的に考えていたドーン。ですが、オリーブと交流するうちに飼い猫としての自分の幸福を噛み締めるようになります。

そんな矢先、オリーブが突如入院します。その帰りを待つドーン。ところが、戻ってきたオリーブと一緒にいたのは自分とそっくりの猫。哀れにもドーンは、その猫に居場所を奪われて野良猫になってしまいます。

かなり切ないストーリーの猫シミュレーターですが、実際にプレイしてみると「猫の動き」をよく再現していることが理解できます。

猫は俊敏で、恐るべきジャンプ力を誇ります。このゲームも例外ではなく、「本当にここまで飛べるのか?」と直前まで不安になるようなところを軽々飛び越えたりも。また、猫らしく部屋中の食料を勝手にくわえていったり、トイレットペーパーにイタズラする場面も出てきます。

家具の隙間に潜り込んだり、「ニャー」と鳴いたりすることももちろん可能。これ、マジで「猫になり切るゲーム」だ!

イタズラは面白い!

『COPYCAT』の舞台はオーストラリアの都市部です。

日本とオーストラリアとでは家の大きさが異なります。日本人の感覚では結構な面積の家がドーンの住まいなのですが、猫視点でこの家を見るとますます大きく感じます。シフトキーを押して走らないと、移動にかなり時間がかかってしまうほど。そう考えると、日本の集合住宅くらいの広さが猫にとってはちょうどいいのかな……?

「猫は何で目についたものをイタズラしてしまうのか?」ということも、このゲームをプレイすると何となく理解できます。いや、トイレットペーパーを回すのが面白いんですよ!人間だって「普段見かけないものをつい触ってしまう」という癖があるわけですから、猫であれば尚更ではないでしょうか。

徹頭徹尾、プレイヤーが猫としての生活を送れるように設計されている『COPYCAT』。これってシナリオ関係なく、ひたすら野良猫として過ごせるフリーモードみたいなのは実装されないのかな? と筆者はプレイしながら考えてしまいました。

ダラダラプレイもできるゲーム

このゲーム、どうもついつい長時間プレイしてしまう内容だとも感じています。シナリオを追わなくとも、ただ単に「猫の動き」を堪能するだけで十分に楽しめるので、敢えて悪い言い方をすれば「ダラダラプレイができる」ということでもあります。

ですが今の時代、ダラダラプレイが許されるゲームがどれだけあるのか? と考えると、案外多くないことにも気づかされます。

ゲームのダラダラプレイは、自宅でやる分には誰にも文句を言われることはなく、日常のストレス発散にもなります。そうした「プレイヤーの気まぐれ」をも許容する優しさが、『COPYCAT』には見受けられます。

コンソール版も!

そんな『COPYCAT』は、嬉しいことにSteamでデモ版が公開中。リリース予定日は「2024年」としか書かれておらず、具体的な続報が期待されます。

これ、コンソール向けにも出ないのかなぁ……と思ったら、何とPS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/ニンテンドースイッチ向けにも対応するとのこと。おおっ、スイッチでもできるんですか!?

『COPYCAT』配信の暁には、近所の地域猫を家に呼んでプレイする予定です。今から楽しみ!

《澤田 真一》

ゲーム×社会情勢研究家です。 澤田 真一

「ゲームから見る現代」をテーマに記事を執筆します。

+ 続きを読む
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

特集

ニュース アクセスランキング

  1. エグすぎる『The Callisto Protocol』がEpic Gamesストア年末無料配布第8弾!も、日本は対象外…クリスマスにサンタが来なかった

    エグすぎる『The Callisto Protocol』がEpic Gamesストア年末無料配布第8弾!も、日本は対象外…クリスマスにサンタが来なかった

  2. 『Clair Obscur: Expedition 33』は「すべて人間が作った」。生成AI使用で「GOTY」剥奪に関し弁明

    『Clair Obscur: Expedition 33』は「すべて人間が作った」。生成AI使用で「GOTY」剥奪に関し弁明

  3. 制作スタジオ倒産乗り越え…アニメ版『FF9』が2028年公開予定と海外報道。長らく続報なかったものの、ついに動きが

    制作スタジオ倒産乗り越え…アニメ版『FF9』が2028年公開予定と海外報道。長らく続報なかったものの、ついに動きが

  4. 『Clair Obscur: Expedition 33』GOTY剥奪後、繰り上げ受賞の『Blue Prince』パブリッシャーが「AI不使用」を明言

  5. 約30年の歴史を持つ「WebMoney」2026年3月末で「プリペイドカード」がサ終へ―事業承継のため

  6. 【PC版無料配布開始】探索型アクションRPG『ブラッドステインド: リチュアル オブ ザ ナイト』年末第7弾!ホリデーセール中のEpic Gamesストアにて。12月25日午前1時まで

  7. 東京舞台『GTA』制作予定だった。日本のスタジオが手掛ける予定もお流れに―元ロックスター社員語る

  8. エレクトロニック・アーツの株主、サウジアラビア公共投資基金による約8.6兆円での同社買収を承認。あとは政府の承認のみ

  9. 『Clair Obscur: Expedition 33』生成AI使用で「GOTY」とあるアワードで剥奪…過去インタビュー発言が要因に

  10. 【期間限定無料】他人に罪を着せ、完全犯罪を達成せよ―“非常に好評”殺人ADV『The Deed: Dynasty』Steamにて配布中!

アクセスランキングをもっと見る

page top