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『ドラゴンズドグマ 2』先行プレイレポート。説明は最低限だが“こだわり”を感じられる、リアルな不便さの先にある強烈な魅力

じっくり遊ぶことで面白さが分かってくる、スルメのような作品。

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『ドラゴンズドグマ 2』事前プレイレポート。説明は最低限だが“こだわり”を感じられる、リアルな不便さの先にある強烈な魅力
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いよいよ3月22日に発売となる『ドラゴンズドグマ 2』。前作『ドラゴンズドグマ』(と、その拡張版『ダークアリズン』)から数えると約10年ぶり、『ドラゴンズドグマオンライン』サービス終了からは約4年ということで、シリーズファンにとっては胸が高鳴るような待望の続編です。

これだけ期間が空くと、前作のことを知らないプレイヤーの方も多いでしょう。かくいう筆者も前作は名前だけ知っているという程度でほとんど触ったことがなく、今作の予告をみて「なにやら面白そうな国産RPGが発売される……!」と期待を膨らませていました。今回の記事はそんなシリーズ未経験者である筆者の立場からの『ドラゴンズドグマ 2』事前プレイレポートとなっております。シリーズ未経験で本作が気になっている方、また前作(やオンライン版)プレイヤーで『2』がどんな感じになっているのか知りたい方などは、読んでみてください!


今回の事前プレイでは筆者は16時間ほど、つまり序盤部分をプレイしました。まずは発売前から単体で『Dragon's Dogma 2 Character Creator & Storage』としても配信していた「キャラクターエディット」を進めていきます。

SNS上などでさまざまなキャラクターをクリエイトしたスクリーンショットがアップロードされ、盛り上がりを見せていたことからもわかるように、かなり自由度の高いキャラクリが可能です。もちろん「詳細なキャラクリは大変」という人のために簡易的にプリセットを選んでいくような作り方もできます。

プレイを開始してすぐ、本作は敷居が高く勘所を掴むまでがかなり大変なゲームだという印象を受けました。さまざまな仕様がおそらく意図的に不便に作られており、世界のルールに慣れないうちはちょっと冒険することすらおぼつきません。チュートリアルやシステムが分かりづらいというわけではありませんが、説明は最低限であり、ゲームプレイ初期段階から自由に動けるようになります。

そんな過酷な世界を生き抜くために必要となるのがシリーズの最大の特徴である味方NPC「ポーン」です。ポーンは各地に設置されたリムストーンで探し、仲間に加えることができます。

設定で許可していれば、自分のポーンが他のプレイヤーに表示されたり、他のプレイヤーのポーンを雇用したりといった「貸し借り」ができるゆるやかなオンライン共闘要素もあり、これがなかなか面白いです。

ポーンは最大3人まで雇用できるので、特に縛りプレイなどをしない場合は自分を含めた4人のパーティーで戦っていくことになります。プレイヤー1人だと持ち運べるアイテムの重量がかなり限定されているため、戦闘用途だけでなくても基本的に常に4人いたほうがいいように思います。

筆者はアクションゲームがそれほど得意なほうではないので、主に遠距離攻撃で戦う「アーチャー」として遊びました。ポーンが戦ってくれている間に遠くからチクチク刺し、敵が接近してきたら逃げまくるという卑怯極まりない戦法ですが、一気に接近されたり他の敵からの奇襲を受け囲まれたりするとなすすべなくゲームオーバーになるなど、かなりリスクもあります。

ひとつひとつの戦闘の難度はかなり高く、囲まれたり奇襲を受けたりなど不確定な要素も多いので、本作は非常によくゲームオーバーになるゲームです。前述のように筆者はアーチャーであるため、おそらく他のジョブに比べて操作難度は低い方なのですが、打たれ弱いので死にやすいのかもしれません。気楽にフィールドを探索するのも難しく、最序盤のうちは街の近くからあまり遠出することができませんでした。

難度が高いのは戦闘ばかりではありません。ストーリーを彩るクエストもなかなかの難しさです。現代的な優しいゲームのように道筋がすべて表示されることはなく(ある程度は教えてくれますが)、解法が難しかったり、時限だったりしてうまくこなすことも一苦労です。

内容自体は伏せますが、時限があることに気づかずに失敗して非常に後悔したクエストも数多くあります。セーブデータをいくつもとっておけるわけではなく、周回しない場合はすべての決断が一回きりになってしまうため、なかなかの緊張感があります。

また、インベントリがかなり限定されていて、荷物を頻繁に整理しなければならないのもなかなか大変です。とはいえクエスト進行に必要な重要アイテムですら、プレイヤーの操作で捨てたり売ったりできてしまうため「このアイテム、もしかしたら使うかも」などの見極めは必要になってきます。

また、近年のオープンワールドゲームではほとんどの場合簡単にできるファストトラベルも自由ではなく、序盤は入手が簡単ではない高額消費アイテムを利用することになります。街の中にモンスターが侵入しネームドのNPCが殺されてしまうようなことも起こったりしました。

今作では、他にも「橋が落ちてしまい、向こう岸に行けない」「言語が通じない相手との会話は、本当に相手が何を言っているかわからない」など他のRPGが簡略化しがちな、リアルな不便さがこだわりをもって表現されています

正直言ってとっつきやすくて万人受けするゲームではないように感じますし、筆者も序盤は「なんて大変なゲームなんだ」と思って遊んでいました。しかし徐々にスルメのように本作の面白さが理解できるようになってくるのです。

たとえば巨大モンスターであるサイクロプスが転んで渡れなかった橋が通行可能になるなど、リアルさによって思いもしないハプニングが起こり、“毎回新しい冒険になる”というのは本作の大きな魅力のひとつです。

クエストのみならず様々なことの解法が多く用意されていて、ゲームに慣れれば慣れるほど面白い体験がしやすくなっています。最初こそとっつきづらい点も多いゲームですが、遊んでいくことで、ハマる人はめちゃくちゃハマる作品だと思います。

最後に、ストーリーについてもネタバレにならない程度にちらっとご紹介。ドラゴンに心臓を奪われて「覚者」となった主人公を中心に展開するハイ・ファンタジー的な展開ですが、序盤はかなり政治サスペンス的な色があり、ストーリー面も想定以上に楽しめました。今の筆者は「先が気になって進めたくなる反面、新しい場所の敵が強過ぎてうまく進めない……」というジレンマを感じている状況ですが、発売日からはオンライン要素で皆さんのポーンを借りてゲームを進めていければと思っています!

うまく進めずジレンマを感じている、というような状況ですが、発売したあかつきには皆さんのポーンを借りて、ゆっくりと本作を進めていければと思います!


『ドラゴンズドグマ 2』はPC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S向けに3月22日発売予定です。


【PS5】ドラゴンズドグマ2
¥8,091
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
《文章書く彦》
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