「人気フリーゲーム後継作」原作者の意思に反した宣伝で揺れる『Elona 2』事態のさらなる説明へ―モバイルにおける「グローバルな専有使用権」契約詳細が焦点に | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

ハードコアゲーマーのためのWebメディア

「人気フリーゲーム後継作」原作者の意思に反した宣伝で揺れる『Elona 2』事態のさらなる説明へ―モバイルにおける「グローバルな専有使用権」契約詳細が焦点に

制作チームの思惑とは裏腹に、ファンの感情的な問題は冷めやらず、多くの混乱を呼ぶ事態が続いています。

ニュース ゲーム業界
「人気フリーゲーム後継作」原作者の意思に反した宣伝で揺れる『Elona 2』事態のさらなる説明へ―モバイルにおける「グローバルな専有使用権」契約詳細が焦点に
  • 「人気フリーゲーム後継作」原作者の意思に反した宣伝で揺れる『Elona 2』事態のさらなる説明へ―モバイルにおける「グローバルな専有使用権」契約詳細が焦点に
  • 「人気フリーゲーム後継作」原作者の意思に反した宣伝で揺れる『Elona 2』事態のさらなる説明へ―モバイルにおける「グローバルな専有使用権」契約詳細が焦点に
  • 「人気フリーゲーム後継作」原作者の意思に反した宣伝で揺れる『Elona 2』事態のさらなる説明へ―モバイルにおける「グローバルな専有使用権」契約詳細が焦点に

KUNPAN GAMESより配信予定のスマートフォン向けRPG『Elona 2 ドット絵×異世界×アドベンチャーRPG』が日本のフリーゲーム『Elona』の後継作を謳ったことにより多くの議論を呼んだことについて、『Elona 2』およびその前身のモバイル版『Elona』である『Elona Mobile』開発元の「Digital Dog(デジタルドッグ)」がSNSにて同作の背景を説明する声明を行いました。

明かされた「契約」の存在、その内容が焦点か

『Elona 2』とは、KUNPAN GAMES(海南昆磐网络技术有限公司)がリリース予定のスマートフォン向けアドベンチャーRPGです。当初、プレスリリース内でnoa氏が原作のフリーゲーム『Elona』の後継作と発表されていたものの、同氏は後継作ではないと否定。『Elona 2』というタイトル使用の打診があった際も断ったことを表明しました。

この表明を受けてかKUNPAN GAMESは同日、デジタルドッグが過去にnoa氏の許諾を得て開発したスマートフォン向けRPG『Elona Mobile』の続編であるという旨の説明のほか、『Elona 2』の開発・配信において、“「正規のIPライセンスを取得し、関連する公式認証」を受けている”と釈明しています。

本件についてはSNS上でユーザーから反発の声が上がっており、この釈明にも非難が寄せられていましたが、今回、開発元であるデジタルドッグのメッセージとして、より詳細な背景が説明されました。

説明によると、2018年に同社はnoa氏と「ゲームライセンス許諾契約」を締結。「『Elona』のモバイルプラットフォームにおける永久的かつグローバルな専有使用権を取得」したといいます。この契約に基づき、同社は“『Elona』の「モバイルオンラインゲームを開発する権利」を有している”と主張しており、本作のグローバル独占配信権をKUNPAN GAMESに許諾したとのことです。

今回の説明では、過去にKUNPAN GAMESが主張した「関連する公式認証」や、デジタルドッグが締結したとする「ゲームラインセンス許諾契約」の詳細は明かされていません。したがって、noa氏に『Elona 2』名称の使用の打診を断られていた状態であっても名称の使用ができるか、法的な正当性の有無はその契約の内容に大きく左右されます

とは言え、法的な正当性の有無と、感情として正しいと思えるかは別物です。「知識のない人気インディーゲーム制作者につけこみ、多くの権利を取り上げた」とすら捉えられかねない状況は、まだ多くの説明をKUNPAN GAMESとDigital Dogへと求めさせることになるのかもしれません。

本件以前を考えると『Elona Mobile』自体はファンベースにもある程度受け入れられていた作品です。noa氏が開発を進める原作『Elona』の後継作『Elin』が早期アクセス開始を控える中で、特に日本において『Elona Mobile』ではなく『Elona』の後継作を謳ってしまったこと(中国などではモバイル版『Elona』の名称はそのまま『伊洛納(Elona)』であったことには注意です)は事情があったとしても「見えていた混乱」だったのではないでしょうか。今回の声明では「今後はこのような事態を未然に防ぐため、一層の注意を払ってまいる所存」としています。

過去に配信元が変更された可能性も

なお、noa氏の許諾を得ている『Elona Mobile』はLTGAMES GLOBAL(厦门雷霆互动网络有限公司)が配信していますが、『黑星勇者成名录』なるタイトルが中国政府の認可リストに掲載された際は、同社の名前が記載されています。

『黑星勇者成名录』は『Elona 2』の別名であるとされているものの、今回デジタルドッグはKUNPAN GAMESに「グローバル独占配信権」があると説明しているため、当初LTGAMES GLOBALが配信元になる予定が、何らかの理由でKUNPAN GAMESに変更された可能性が考えられます。


《ケシノ》

ゆる~いゲーマーです。 ケシノ

主に午前のニュース記事を担当しているライター。国内外、様々なジャンルのゲームを分け隔てなくカバーしています。アメリカに留学経験があり、2022年1月よりGame*Sparkにてライター業を開始。一番思い出に残っているゲームは『キョロちゃんランド(GB版)』。

+ 続きを読む
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

ニュース アクセスランキング

  1. ベセスダのトッド・ハワード氏、引退は考えていないと明かす。「業界には私より少し年上の人たちもいて、素晴らしいものを作り続けている」

    ベセスダのトッド・ハワード氏、引退は考えていないと明かす。「業界には私より少し年上の人たちもいて、素晴らしいものを作り続けている」

  2. 『Marathon』ゲームディレクターJoe Ziegler氏がBungieを退社。元『VALORANT』ディレクターとしても知られる人物

    『Marathon』ゲームディレクターJoe Ziegler氏がBungieを退社。元『VALORANT』ディレクターとしても知られる人物

  3. 【5,220円→964円】カイロソフト、今度は「夏休みフェア」がスタート!“夏っぽい”作品4本収録のSteamバンドルが新登場。過去8バンドルも復刻

    【5,220円→964円】カイロソフト、今度は「夏休みフェア」がスタート!“夏っぽい”作品4本収録のSteamバンドルが新登場。過去8バンドルも復刻

  4. 任天堂、『パルワールド』関連の特許出願に拒絶査定―カギを握ったのは2013年の“ファンメイド3Dポケモンゲーム”。著作権侵害の映像と述べるも退けられる

  5. 【2,050円→0円】日本語にも対応の物語重視RPG『The Life and Suffering of Sir Brante』7月24日まで無料配布―帝国の秩序に挑戦する一般人の物語

  6. 【2,300円→0円】Epic Gamesストアにて無料配布中のサイコホラー『Luto』日本語訳が更新。より自然で遊びやすい日本語に

  7. 【2,050円→0円】脱出ゲームの達人を目指す学校で訓練!マルチにも対応するパズルADV『Escape Academy』Amazonプライム会員向けに無料配布

  8. 【3,980円→597円】SNKレトロゲーム24本収録『SNK 40th ANNIVERSARY COLLECTION』Steamにて85%オフ。『怒』シリーズ、『アテナ』『サスケVSコマンダー』など

  9. 【4,780円→0円】サイコホラー『Luto』&ターン制RPG『Echo Generation: Midnight Edition』Epic Gamesストアにて7月23日まで無料配布

  10. お得に“スイッチ2ライフ”を充実!『桃鉄』『世界樹の迷宮I・II・III』『風来のシレン6』『スパロボY』が3,278円─ゲオ店舗のゲームセールを現地調査

アクセスランキングをもっと見る

page top