今回は、ALPHAWINGが手掛け、PLAYISMから発売された『メタルブリンガー』のPlayStation 5版をプレイ!本作は、人型ロボットや巨大な戦闘用ロボットをパーツごとに作成し、オリジナル機体を作り上げて戦うローグライトアクションゲームです。
過去に絵日記でもご紹介した『サムライブリンガー』の流れをくむ作品で、あちらは戦国武将や妖怪と戦う「和」な世界観でしたが、本作はカスタマイズしたロボットに乗り込み、ビームやミサイルなどの兵器を駆使して敵ロボットと戦う、バリバリ「SF」な世界観になっています。

ロボットゲームというと、使用するボタンの数が多かったり、複雑な操作が必要だったりする場合が多いのですが、本作のロボットは普通のアクション寄りのシンプル操作で行えるので助かります!
◆永い眠りから目を覚ますと……人類、自分だけ!?

とあるラボで、一人の少女が1000年の眠りから目を覚ます。永きに渡ってコールドスリープされていた少女の名前はスーリア。サポートメカのバドが言うには、このラボにはスーリア以外に生きた人間はおらず、スーリアの母を含む人類はどこかでコールドスリープされているらしい。

スーリアはコールドスリープされている人類を探すため、ラボの外の世界の調査を始めるのだった。

だが、外の世界には暴走したメカが跋扈しており、生身ではとうてい太刀打ちが出来ない。そこで“レイバー”と呼ばれる人型アンドロイドを遠隔操作して調査を行うのだ。レイバーは、ヘッドとボディのパーツと、左右の手に一つずつ武器を選んでカスタマイズしていく。お、モヒカンのパーツがあるな!

可憐な少女が操るのが、こんなモヒカンのおじさんメカだなんて……。しかもボディパーツのカラーを黄緑にしたせいで、なんだかパジャマみたいになっちゃった。

レイバーに名前をつければ完成だ。パジャマ姿みたいなおじさん、起動!

右手に薙刀のような武器を、左手にはマシンガンを装備した。ラボ内の味方メカで武器の試し撃ちをして、いざ外の世界へ出発だ!

工事の作業員のような格好をしたレイバーに話しかけると、個体識別コード不所持レイバーとして通報されてしまった。呼び出されたガード・レイバーたちとバトル開始だ。

予想より敵の数が多いんだけど。初バトルなんだからもっとこう手心を!

ええい、とりあえず近接武器で殴りまくる!こいつら意外と弱いな。

敵を蹴散らして進むと、乗り物のようなメカを発見した。これは、“アームズ”と呼ばれる重機だ。レイバーと同じように、ヘッドとボディのパーツ、左右に2つの武器が装着可能で、レイバーとは段違いの戦闘能力を持っている。

ただ、ここにあるのはボディパーツだけなので、乗り込んで操作は出来るけどアームズ自体に攻撃性能はない。アームズの形状も相まって、なんだか農家のおっさんがトラクターに乗ってるみたいで牧歌的な雰囲気がある。

さらに先へ進むと、アームズの残骸を発見した。武器や頭部パーツが散らばっていたので拝借しよう。

フル装備のアームズの前では、敵レイバーの装甲なんて紙切れのようなもので、バッサバッサと斬り倒していける。

敵を倒すとAPPディスクと呼ばれるアイテムをドロップすることがある。レイバーやアームズを強化するアイテムで、攻撃に属性を付与したり、敵からの属性ダメージを軽減したり、移動速度の上昇などの性能をアップしたりしてくれるのだ。

アームズを手に入れ、APPディスクで強化して、いよいよ巨大ボスとのバトルが始まった。各階層にはギガント・アームズと呼ばれる巨大なアームズが存在し、これを撃破することで次の階層へと進んでいけるのだ。

アームズのパーツにはそれぞれ耐久値が存在し、ダメージを受けてゲージが0になると使用不可能になってしまう。ヘッドパーツに武器を装備しているので、武器の耐久値が残っていてもヘッドパーツが壊れてしまえば武器を扱えなくなってしまうのだ。

巨大なギガント・アームズに、脆弱なモヒカンレイバーが太刀打ち出来るわけもなく、あっさりと破壊されてしまった。

敗北後はこれまでに手に入れたAPPディスクがDチップに換金され、ラボに戻される。

手に入れたDチップを使えば、各武器のレベルアップやステータスの強化が行えるぞ。

フィールド上に存在するショップでは、手に入れたAPPディスクやアームズの各パーツの解析が可能だ。解析が完了したものはラボに持ち帰ることが出来る。

持ち帰ったAPPディスクを装備して出撃すれば、一周目よりニ周目、ニ周目より三周目と、周回を重ねるごとに強くてニューゲーム状態で始められるのだ。

APPディスクと同じように、アームズも手に入れたパーツを使ってカスタマイズが行える。

パーツごとに形状がガラリと変わるし、色指定も細かなところまで設定できるので、オンリーワンなアームズを作り上げられるな。ロボットアニメの機体をどこまで再現できるか突き詰めるのも楽しそうだ。

色々と強化したおかげで、敵の大群も一気に撃破だ!多段ロックオンするミサイルや、撃破時に爆発するAPPディスクを装備したおかげで殲滅力がかなり増した。装備やAPPディスクの組み合わせ次第で色んな戦い方を試せそうだ。

さっきは最初のフロアのギガント・アームズにあっさりやられちゃったけど、今回は難なく撃破。次のフロアに行ってみよう!

このまま快進撃が続くと思いきや、そう上手くは運ばない。フロアを進むごとに、レイバーよりアームズの敵が増えてきて、武器の耐久値がゴリゴリと削られていく。ショップがあればDチップを払って修理が出来るんだけど、フィールドはランダム生成なので、運が悪ければショップの無いフィールドが続いてしまう。こうなると、倒したアームズの武器と取り替えて戦うしかないんだけど、APPディスクは最初にラボで装備した武器に合わせてカスタマイズしているので、急造の装備では上手く噛み合わないのだ。

そしてヘッドパーツが破壊され、とうとうアームズから放り出されてしまった。レイバーの状態は、アームズと比べると攻撃も防御もグッと劣る。だが、命が尽きるその時まで必死に抗い続けるのだ。

そして最後を迎える……。

モヒカンパーツのせいで生身で戦っている気分だったけど、そういやレイバーもメカで、本体であるスーリアちゃんは安全なラボで遠隔操作していたんだっけ。

自分が死ぬわけじゃないんだし、スーリアちゃんもきっとプレイヤーのように軽いノリでリトライしてそうだな。
一周クリアまで15時間ほどかかりました。もちろん一度最後まで行けたからといって終わりではなく、新たなカスタマイズを試したりして、累計では30時間ほどプレイしていました。
APPディスクや武器、パーツの種類がとにかく豊富なので、近接メインでいくか、それとも遠距離か、戦い方を組み立てて挑むのが楽しかったですね。
レトロゲーム風のドットグラフィックは素晴らしくもあるのですが、敵の出現数やエフェクトが派手過ぎたせいか、視認性が悪くて少々目が疲れました。もうちょっとスッキリしているとありがたかったです。
ビルドを突き詰めなくても、強そうなAPPディスクをつけまくる脳筋プレイでもなんとかなる難易度だったので、アクションが苦手な方でも楽しめると思います。
『メタルブリンガー』は、PC(Steam)/PS5向けに発売中です。
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