
コーエーテクモゲームスは、Steam版『Rise of the Ronin』のセーブデータに関する不具合の調査についての状況を報告。Windowsのセキュリティ設定を変更することで改善の可能性があることを紹介しています。3月25日にはSteam版に不具合修正・機能追加のアップデートも配信されていましたが、最適化不足に対しては依然として厳しい反応が見られます。
セーブデータ消失問題の調査は進行中
PS5向けに2024年3月に発売された本作は2025年3月11日にWindows向けSteam版も発売となりました。しかし最適化不足などで厳しい評価となり、記事執筆時点(3月29日)でのSteamレビューは2,859件中55%が好評の“賛否両論”です。
さらにはセーブデータが消失する問題も一部のプレイヤーからは報告されており、3月17日には開発を担当したTeam Ninjaから確認・調査中であるとの告知がされていました。
この度Steam上のニュースにて公開されたのはその続報であり、セーブデータに関する不具合は確認・調査が進行しているということです。さらにWindowsのセキュリティ設定を変更することで改善される場合があることが確認されたと明らかにしています。
1.Windowsの「設定」-「プライバシーとセキュリティ」(Windows 10では「更新とセキュリティ」)-「Windowsセキュリティ」-「ウイルスと脅威の防止」を開いてください。
2.「ウイルスと脅威の防止の設定」-「設定の管理」をクリックしてください。
3.「コントロールされたフォルダーアクセス」-「フォルダーアクセスの制御を管理する」をクリックしてください。
4.「コントロールされたフォルダーアクセス」が「オン」になっている場合、「アプリをコントロールされたフォルダー アクセスで許可する」-「許可されたアプリを追加する」-「すべてのアプリを参照」から「Ronin.exe」を追加してください。
またセキュリティ機能によってセーブデータ保管場所に保存できなかった際には他の場所に保存されている場合もあり、正規の保管場所に保存し直すことで現象が改善されないかを確認してほしいということです。
3月25日にはアップデートで機能の追加や不具合修正も実施
本Steam版に対しては3月25日にアップデートが配信されていました。機能の追加や調整としてディスプレイ設定への項目追加、グラフィック設定において負荷が大きくかかっていた項目の最適化などを実施。ほかにも「写真機」が失われてしまう不具合への対応などもされています。
■機能の追加、調整
・ディスプレイ設定の項目に「ゲームモード」を追加。
ゲーム全般の描画において「画質優先」「FPS優先」のどちらにするかを選択できます。
負荷が高まり動作が遅くなった場合、「FPS優先」を選択することで動的に描画品質を調整し動作を安定させることができます。
・グラフィックス設定の各種項目について、設定時の挙動を調整。
主に負荷が大きくかかりFPS低下の原因となっていた設定項目について、処理負荷の最適化を行いました。
・セーブデータのバックアップファイルの保存先を、既存のフォルダ以外の場所に新規に追加
セーブデータに問題が発生した場合に備え、既存の保管場所以外にもバックアップファイルを保存するようにしました。■不具合修正
・「写真機」が失われてしまう不具合が発生したセーブデータに対して、再度、写真機を付与する処理を追加
アップデート適用後、ゲーム再開時もしくは長屋に戻った際に復旧されます。
・メニュー操作時やイベントシーンの開始時に、ロードが終わらなくなることがある不具合を修正
・特定環境において、ロードが終わらなくなることがある不具合を修正
・DualSense使用時、コントローラーが振動した際にクラッシュすることがある不具合を修正
・特定のステージ、状況下で背景モデルのテクスチャーが荒く見えてしまう不具合を修正
・特定のステージ、状況下でカクつきが発生する症状を緩和
・特定のイベントシーン中、処理負荷が上がる不具合を修正
・クラッシュが発生することがある不具合を修正
・その他、軽微な不具合の修正
グラフィック設定の調整などが同アップデートでは実施されていましたが、この度のセーブデータの不具合に関する告知への投稿欄には依然として最適化不足を指摘する厳しいコメントが見受けられます。Steam版の厳しい評価を覆すにはセーブデータ問題の解決はもちろんですが、さらなる最適化も求められる状況であるようです。
『Rise of the Ronin』はPS5(通常版、Z version)/Windows(Steam)向けに販売中です。







