
2025年5月4日、東京都立産業貿易センター浜松町館にて「東京ゲームダンジョン8」が開かれました。
そこで話題のSFADV『EDEN.schemata();』の試遊をさせていただきました。
ポイントクリックでイヴを救え 管理AIとの知恵比べ
ゲーム開始とともに美少女アンドロイド・イヴとともに謎の空間に閉じ込められていた主人公のニモ。何がなにやらと見回していると、そこにはアンドロイドを作った博士の首無し死体が転がっていました。
語りかけてきたのはAIのケルちゃん。彼女は監視カメラの映像を見せつけてきました。そこにはイヴによく似たアンドロイドが博士を殺したと思しき映像が映っていました。
ケルちゃんは映像を証拠にイヴの処刑を敢行しようとします。ニモは何かの罠ではないかと思い、イヴを庇って真犯人に繋がる証拠を探すのでした。

ゲーム部分は古き良きポイント&クリック形式です。怪しい箇所をクリックし、イヴに調べてもらうことで、証拠や手がかりを得ることができます。
しかし、調査できる回数には限りがあります。雑に調べていては、ケルちゃんとの審理の際に有利な情報を叩きつけることができず、イヴを処刑されてしまいます。なので、何度もやり直して、クリティカルな情報だけを集めるようにしましょう。

手がかりを探しているあいだも、手描きアニメで描かれたイヴが手伝ってくれます。何枚も用意された彼女の姿は妙に艶めかしく、この娘は俺が助けてあげないと……! という気持ちが湧き上がってきます。
筆者は三度目の挑戦で、本物のイヴと映像のイヴでは瞳の色が異なることに気づきました。それといくつかの手がかりを元に、ケルちゃんとの審理に挑みます。
なんとかケルちゃんに納得してもらったところで、テキストログに異変が……!

これ以上はネタバレになりますが、度肝を抜かれる展開に心がザワザワとしました。これはノベルゲームファンであればあるほど刺さる演出でしょう。
本作のシナリオを担当しているのはミステリー作家の円居挽さん。『Fate/Grand Order』の虚月館殺人事件など、ビデオゲームにミステリードラマを入れ込む仕事に定評があります。本作でもその手腕が遺憾無く発揮されています!
試遊の後、開発陣にインタビューさせていただきました。

繰り返し何度も遊んで証拠を集めるミステリーゲーム
――楽しく遊ばせていただきました。本作の開発期間はどれくらいでしょうか?
WSS playground4年から5年くらいです。
――発売時期はいつ頃になりますか?
WSS playground今年の冬には出そうと思っています。
――最後の演出には感動しました。ああいったものがいくつも用意されているんでしょうか?
WSS playgroundええ、ゲームシステムを突破するような仕掛けがいくつもあります。
――全体のボリュームはどれくらいでしょうか?
WSS playground5時間から10時間くらいです。本作はセーブデータがなく、クリアのための情報を集めるために何度も遊ぶことになるんですよ。すべての情報を持っていればクリアするのに15分もかからないかもしれません。

手がかりさえ集めれば一瞬でクリアできるミステリーゲーム……とても意欲的なデザインに感じます。『EDEN.schemata();』の発売を楽しみに待ちましょう。

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