
ジャガイモでコントローラーを作ったことを覚えている読者はどれだけいるでしょうか?
「いきなり何を言い出すんだ?」と思う読者もいるでしょうが話は当時へ遡ります。公私ともに付き合いのある岡山のメキシカンタイフーンこと『Dance Dance Revolution』が超上手いArcMage氏と作業後に「次は実際に踏めるコントローラー作りたいねぇ」と言い合っていたことを思い出し、先日お盆に作ってみようかと話していたところ、某マスコットキャラクターから「今年のお盆企画を出すスパァ・・・」とおど・・・頼まれたのでこの話を出したところ「ボクを目立つように作ってやれスパァ」と返ってきたので今回は実際にスパく・・・某マスコットを踏めるコントローラーを作ることに決めました(実際にはもっと丁寧なやり取りをしています)。
「踏めるコントローラーを作る」と言っても現在フットコントローラーを使用するゲームは数が少なく、上記のDDRのPC用タイトルでもある『Dance Dance Revolution GRAND PRIX』位しか有用なタイトルはありません。『Crypt of the NecroDancer』なども案もありましたが、丁度製作を行うタイミングで『PUMP IT UP RISE』がSteamでリリースされたこともあり、アーケード版が遊べる場所が国内でも数件しかなくなった『PUMP IT UP』シリーズの家庭用最新作を勝手にフィーチャーして進めることにしました。

国内ロケーションも既に数えるほどですが、音ゲーでのプロスポーツという観点では実は先駆者のタイトル。公式での賞金付き大会である「World Pump Festival」は2005年に稼働した『EXCEED』から日本でのシリーズ初稼働となった『Prime』の2016年まで行われていました(写真は『Prime2』)。なお、最後に行われた大会では日本勢がフリースタイル部門で優勝しています。
事前計画の失敗

ゴーサインが出る前だったこともあり、最初の事故が「工数確認の相互不一致」でした。私の方で勝手にポテトコントローラーの規模を想定してしまったため1日‐2日で済むと認識していたこともあり「先に作業をしないでほしい」と伝えたことで平日を含めたお盆休みを全て、この作業に費やすことになってしまいました。
更には元々アルミフレームで組み立てて豪華に進める予定でしたがArcMage氏から「アクリルや金属は加工が難しく業者依頼になるため納期や価格が膨れ上がる可能性が高い」と電話で大説教を受けました。過去に制作に大失敗していた経験もあり、先駆者の記録を参考に制作したプロトタイプをベースにした製作時間もあり、接点方式での木材加工による実寸サイズでの制作と相成りました。

上記の流れもあって、過去に製作したプロトタイプをベースに作業を進めることになったのですが、プロトタイプでは枠が全て連結しており、一か所が故障した際に全て交換しなければならずメンテナンス設計は最悪。実際に修理の手間に見合わなかったため廃棄されています。
この時の反省を活かして、各パネルをモジュール式にすることで、パネル単体を交換することで修理などを行えるように改良します。実際アーケード筐体でも各パネルは独立してメンテナンスが行えるようになっており、こちらを再現する形に製作を進めていきます。

酷暑下作業での疲弊と遅延

幸いなことにお盆の初週は大雨であり、やや涼しい環境下ではありました。以前のポテコンでもそうですが、酷暑は作業を行うには全く適していません。本記事を参考に製作を行われる場合は怪我と熱中症にはご注意ください。

最初はベースとなるパネル部分から製作を進めていきます。寸法を計測し、印を付けたらサイズに合わせてMDFボードや木材をカットしていきます。

上記の素材を見ただけでは完成形は見えませんが、上記写真で「パネル部分の端」だと分かる読者もいるのではないでしょうか?この金具自体は家具のL字ステーとして中国の通販サイトで売られていたものだったりします。
筆者も最初家具パーツだと説明を受けた際に「非正規のメンテナンスパーツじゃないの?」と返したくらいにはピッタリとハマるサイズでした。

実際に加工して組み立てたパネルのベース部分がこちら。ここにセンサー部品を取り付け、上に乗せるパネルの裏面にアルミテープを貼って、センサー部分の銅テープに触れることで踏んだ時に電流が流れて信号が反応する形式になっています。

組み立てベースの製作だけで2日を消費し、センサー部分の作成を平日にArcMage氏が進めることで初週は終了。本来であれば初週で終わる予定ではあったのですが、予定通りに作業は進まずお互いに「暑い」と「疲れた」という言葉しか出てこないという酷暑での作業中の疲労は想像以上のものでした。

完成したが多く残る反省点と課題

初週で製作したベースを取付、配線を最終週で進めていきます。何も配置されていない部分は配線を通すためのブランクパネルとなっていて、センサー部分の配線を一番上の空いている部分へと通していきますが、この際、配線がセンサー部分を噛まないように注意します。


本当はもっと時間もかかっていますが完成です。早速PCへと繋いでポテコンと同じくWindows側で入力を確認していきます。認識は問題ありませんが、USBケーブル自体が劣化していたのか相性が悪かったのか不明ですが何度も接続が切れたりして最終的には認識しなくなったためArcMage氏が以前作っていた別の自作コントローラーで使用していた中身をバラした接続ボックスを流用して今回は事なきを得ました。

完成時には二人してもう倒れそうなくらい酷暑で消耗していたのでヘロヘロになっていましたが、なんとか体を動かしてテストプレイへ。後述する欠点はあるものの実際にプレイ可能な仕上がりへ。
アーケードの『Prime2』で登場したアンセムソングである「Move that body」を実際に踏んでみた動画がこちら。
ホールドノートの判定がすっぽ抜けたり、パネルの沈み込みが実物よりも深いことで体力消耗が激しいなどプレイ時に目立つ反省点は多め。今回製作を急いだ影響でコネクタ部分の設計とモジュール式にした理由が噛み合わなかったことに加え、一番の失敗と言えるのは、パネルの深さです。
深くなりすぎた理由は寸法の計算ミス。センサーの遊びを減らしたことでパネルが過反応を起こすのを警戒して間隔を開けすぎたため、クッションの沈み幅が想定以上に沈んだことで体力消耗が激しくなってしまいました。
元々の設計思想では故障した部分だけパーツ交換することで修理を可能にするという前提になっていましたが、ケーブル部分を全て最終的に結線しハンダ接合してしまったことでプロトタイプとあまり変わらないという結果に……。
とはいえ、上記の反省点を踏まえてもDIYコントローラーの作成は楽しいという好結果。お盆休みを全て使い切ってしまいましたが「PIUコントローラーを作ってゲームをプレイする」というメイン目標は達成できたワケです。ですが「酷暑に外で作業をやるもんじゃない」という二人共ずっとボヤくオチとなりました。
もうすぐ酷暑もすぎ、秋口になり涼しくなりだす頃合いだと思いたいので本記事を読んでDIYコントローラの製作に興味を持った方は是非とも製作されてみてはいかがでしょうか?














