3月11日に、ソニー・インタラクティブエンタテインメントは、Sucker Punch Productionsが開発する時代劇オープンワールドアクション『ゴースト・オブ・ヨウテイ』の無料DLCであるオンライン協力型マルチプレイモード『Legends/冥人奇譚』の配信を開始しました。
前作の『ゴースト・オブ・ツシマ Legends/冥人奇譚』から続き、今回も「冥人」として「羊蹄六人衆」の悪霊達に立ち向かいます。本記事では「奇譚」と「九死」についてのプレイレポートをお届け。ちなみに、筆者は前作のマルチプレイモードは奇譚と九死のみプレイしていましたが、2020年当時以降は触れていなかったので、かなり久しぶりです。
久々の『ヨウテイ』はやっぱり楽しい。
『Legends/冥人奇譚』を開始すると、あの墨絵が広がる『ゴースト・オブ・ヨウテイ(以下、ヨウテイ)』の特徴的なムービーが出迎えてくれます。こちらを見ると、一気に「蝦夷地」に戻ってきたな、と感じます。


ムービーが終わると、語り部の「行善」による洒落た語りとともに簡単な「チュートリアル」が始まります。「行善」は『ゴースト・オブ・ツシマ(以下、ツシマ)』の『Legends/冥人奇譚』から登場しているお馴染みのキャラクターなので、またあの語りを聞けるんだな…と懐かしさを感じました。

筆者は『ヨウテイ』を発売当時にプレイしていたため「操作を忘れているのでは……」と不安だったのですが、攻撃や気力のシステム、防御や回避、マルチプレイ用の回復ポイントなど、こちらで一通りの動きや操作を思い出すことができました。



こちらのチュートリアルは5分ほどで終わる軽いもので、もう思い出したから大丈夫、と煩わしい気持ちにはなりません。ちょうど良いボリュームなのは嬉しいところです。
チュートリアルを終えると、今回の「憎き仇」達が両脇に描かれた真っ赤な回廊へ。「いずれも血だるまにせねばならない」との言葉に、冥人の血が騒ぐような気持ちで、『Legends』の世界へと歩みを進めます。


いざ、出陣――の前に。
鳥居を抜けると、岩に囲まれた静かな空間が広がります。前作は、オンラインシューターのメニュー的なロビー画面でしたが、今作のロビーは歩き回る事ができる拠点形式になっています。


目の前の掛け軸を調べると、前回の戦績を見ることができます。奥の右側の石を調べると、役目と武具、装具などの変更ができます。役目は全部で4つあり、刀と大太刀を使って近接で戦う「侍」と弓を中心に槍で戦う「弓取」、道具を使いながら二刀で戦う「用心棒」、鎖鎌を使い隠密を中心に戦う「忍」です。


武器は一種類だけでなく、どの役目も二種類使うことができます。他にも、固有技と奥義に技(能力強化)があるので、役目に合わせた武具を選びながら、戦況を見極めて固有技と奥義を使う事が重要です。技や固有能力は、プレイを重ねて手に入るそれぞれの通貨を消費することで解放していきます。
前作の冥人達はそれぞれ仮面や笠を深く被っていて顔がよく見えませんでしたが、今回はどの役目も顔がよく見えるため、「篤」を元にしているのが分かります。ですが、体型やボイスは男女に分かれているようです。

左側の石を調べると、目標を達成すると手に入る衣装やエモートが確認できます。戦も大事ですが、お洒落な鎧や着物を身に着けたいとも思うもの。自分なりに冥人を着飾るためにも、揃えたい衣装が貰える目標を優先して遊びたくなります。


真ん中の岩を調べると出陣が出来る…のですが、その前に他の施設をご紹介。なんと、ロビーでは「銭弾き」と「稽古台」もできちゃいます。
「銭弾き」は『ヨウテイ』の本編に登場したミニゲームです。銭を指で弾き、別の銭1枚だけに当てると得点が入ります。他の銭に当たったり、落としてしまったら自分の番は終了。相手に交代します。R2トリガーで銭を弾く強さを調整するのですが、これがかなり難しく思うようにいきません。本編で銭を当てるのに失敗したあと、対戦相手のNPCに一気に勝ち点まで取られ、苦い思いをした方もいるのではないでしょうか。
オンラインマッチングはできないようですが、ローカルプレイやパーティ同士のプレイには対応しています。今回、フレンドと一緒に「銭弾き」を遊んでみましたが、なかなか白熱した戦いを繰り広げられたので、フレンドと出来る方はぜひ遊んでみてください。


「稽古台」も、『ツシマ』から登場するおなじみのミニゲームです。表示されたボタンを覚え、素早く正確に入力するとクリアです。こちらでは「標準稽古台」と「百鬼稽古台」の2つの難易度で遊べます。
制限時間内に10つの台を完了させるのが目標で、「標準」では使うボタンの数も少なく比較的覚えやすい稽古台がほとんどなのですが、「百鬼」では全てのボタンがバラバラに混ざった台が登場します。かなり複雑なためなかなか覚えることができないうえ、覚えても失敗してしまうような難しい配置です。マルチプレイを遊ぶ前に「百鬼稽古台」を1回プレイしていれば、短期記憶などの脳のトレーニングにも良さそう……な気がしてきます。


後ろを振り返ると、「飛道具の稽古」「近接戦闘の稽古」「近接防御の稽古」の3つの稽古を受けることができます。チュートリアルでは省かれていた細かい仕様について確認することができるため、こちらで稽古を受けてからマルチプレイに挑むのをオススメします。クリアすると、エモートももらえますしね。



そして、『ツシマ』と『ヨーテイ』といえば…な狐もちゃんといます。可愛らしい鳴き声が聞こえると、思わず駆け寄りたくなります。


ひと通り拠点を見て回った所で、いざ出陣です。語り部の「行善」の語りでストーリーを追いながら3つの「奇譚」を進め、最後にボスが待ち構える「攻城」に挑む「悪鬼成敗」、4人で敵の猛攻から防衛地点を守り抜く「九死」、これらを全て完了すると挑める「即興」と、今後のアップデートで追加予定の高難易度コンテンツ「大禍」の4つのモードがあるのですが、推奨の「気(レベル)」を見ると最初は「悪鬼成敗」の「蜘蛛の奇譚」をプレイする想定のようです。

この「奇譚」は最大2人プレイで、3つの奇譚をクリアすると、最大4人プレイの「攻城」が解禁されます。最初は難易度「赤銅」しか選べませんが、クリアすると上の難易度に挑戦できます。マッチメイクは有りと無し、フォトモード有りでマッチメイク無しの3つから選べます。今回は、マッチメイク:有で挑みます。


これは、わしも好きな話…

1つ目の「火薬と禍厄」は「侍」でプレイ。フィールドに置いてある火薬樽を壊しながら敵を倒していきます。味方の位置を見つつ、囲まれないように動いていきます…が、敵の数が多く、見つかるとすぐに囲まれてしまいます。そして、鉄砲持ちが何人か待ち構えている長い階段のエリアで瀕死に。幸い、味方が安全な場所で蘇生してくれましたが、最初のうちは体力が低いため、少し攻撃をくらっただけでいつの間にかダウンしてしまいます。特に、鉄砲に当たるとかなりのダメージをくらうため、気を付けて動かなければいけません。

ある程度進めると鳥居が出現するので、そちらに向かって「その1」から「その2」へ。こちらでも、火薬樽を活用しながら進んでいきます。攻撃後にすぐに壊れるのではなく、ある程度時間が経ってから爆発するためタイミングに気を使わなければいけません。
巨体が出てくるエリアでは、先に他の兵を隠密で倒して慎重に進みます。前作の「奇譚」では隠密状態のまま多くの敵を倒せた覚えがあるのですが、今回はギミックがあるためステルスのみでは難しそうです。

火薬樽を壊していくと、最後はウェーブ制のように何人もの兵が出てきます。こちらでも火薬樽を使っていきますが、上手いタイミングで火を付けられず……。囲まれたり巨体の敵が2体も出てきたりと、何回かお互い瀕死になりながらも、蘇生して持ち直し、なんとかクリア。この時はまだ慣れていなかったため、発動中に近くの敵の体力を吸収する侍の固有技「血吸いの剣」をほぼ使えていなかったのですが……。


ちなみに、ピン機能があるのでボイスチャットがないと意思疎通が出来ない…ということはありません。回復ポイントや敵にピンを刺せるので、喋りたくない人でも大丈夫です。

「妖樹 樹木子」では、デジタルデラックス版の衣服に身を包んだ「用心棒」を使用。先程クリアした時に手に入れた武具を装備し、「気」を上げます。

こちらでは、「樹木子(じゅぼっこ)」という新しいギミックが登場し、体力吸収攻撃を樹の根から伸ばしてきます。


当然、樹木子だけでなく敵も出てくるので、敵を倒しながら樹木子にもダメージを与えなければいけません。樹木子は武具で切りつけてもよいのですが、赤く光る大きな実のようなものが弱点なので、こちらを弓で射ることで「樹木子」に大きなダメージを与えることができます。しかし、立ち止まっていると地面を這う根に体力を吸い取られてしまいます。
自分の体力と樹木子の根の動きをしっかり見なければいけないので、かなり忙しいです。赤い実のなる植物が所々に生えており、こちらの実を取って投げると爆発してダメージを与えられます。こちらも、樹木子や敵にどんどん投げていきましょう。

進んでいくと、樹木子の贄として檻に捕らえられた村人を解放する目標が。時間制限などはないので、敵や樹木子などの脅威を退けてから檻の鍵を開けてあげましょう。
ここで、味方が回線落ちして1人になってしまったため、1人で進めることに。今まではある程度正面から挑んでもなんとかなっていましたが、敵の量が多く体力も低いため1人だと慎重な立ち回りが必要になります。樹木子による床からのダメージもあるので、なるべく屋根の上から敵を闇討で少しずつ減らしていき、安全な状態で樹木子を壊します。

近くの敵に投げつけられる得物を生成する「用心棒」の固有技「気力投げ」も使いつつ、残り復活回数0のギリギリな状態でなんとかクリア。「その2」の途中からソロでプレイしましたが、やはり今回はギミックがあるので隠密に徹することが難しい印象です。クリアできない事はないのですが、2人でプレイする方が安定すると感じました。
3つ目の最後「伏魔殿」は「忍」でプレイ。こちらでは、塞がれた扉を壊すギミックが登場します。


扉は、爆発する実を赤く光る所に当てる事でダメージを与えられるのですが、この時扉からも敵兵が出てきます。しかも、赤く光る弱点は時間で場所が変わるので、投げようとしたら場所が変わっていることも。敵の処理ばかりしていると扉が壊せず、かといって扉ばかり見ていると敵にやられてしまう…という気の抜けない状況です。タイミングを見て安全な時に実を投げながら、敵も倒していきます。


途中から大砲持ちの巨体も登場するのですが、こちらがかなり強力。迂闊に近づくと、いつの間にか時間差の爆破攻撃に巻き込まれ、瀕死になってしまいます。最後の橋が特に難関で、ここでお互い何回かダウンしてしまいました。忍の固有技や煙幕を使い闇討で確実に仕留めながら、巨体以外の敵を減らし一対複数に持ち込ませます。なんとか巨体のみに減らし、扉を壊しつつ二人で斬りつけてクリア。これでボスの「蜘蛛」に挑むことができます。
「攻城」は、ボイスチャットを繋いだフレンド合わせた3人と、野良の冥人1人の4人でプレイ。まだ使用していない「弓取」で出陣です。

こちらでも、樹木子と扉が登場。敵を倒しつつ樹木子と扉を壊しながら「蜘蛛」の元へと向かいます。ですが、最後ということもあり更に敵の数も増えています。地形や配置を理解していない初回プレイでは、何人もの敵に囲まれて全員ダウンしてしまうことも。特に横に並んだ鉄砲隊は凶悪です。


遮蔽の少ない広いエリアに樹木子が4,5本と、鉄砲隊に扉も…と、最後らしく熾烈な面が続きます。なるべく鉄砲持ちを弓で早めに倒し、味方の状況を見つつ樹木子と扉を壊していきます。
何回か全員倒れて復活しながら、ついに今回のボスである「蜘蛛」の元へ到達。おどろおどろしい見た目ですが、風になびく白い髪と妖しく光る緑の複眼が格好良いです。声が加工されていて判断しづらいですが、おそらく本編と同じく杉田智和さんが声を当てていると思われます。


戦いの火蓋が切られると、「蜘蛛」が床から血を吸い取る根と爆発する実を召喚します。今までのギミックを使ってくるようなので、実を取って投げつけたいところ。ですが、他の兵士も同時に出てくる為てんやわんやな状態に。


大砲持ちの兵士のように、蜘蛛が鉄砲を上に向けて撃つと弾がまきびしのように降り注ぎ、一定時間後に爆発します。さらに、地面を這う根に触れると絡め取られて動けなくなってしまうため、最初は回避する事で精一杯。初めてのボスにどう対応していいか分からず、半分ほど削った段階で全員力尽きてしまいます。途中の時点で復活回数をほぼ使い切っていた為、初回はそのまま敗北してしまいました。


2回目は筆者のプレイスタイルに合わせて弓取から用心棒に変更し、鉄砲持ちを早めに倒す事を意識して慎重に道中を進めます。ある程度配置や流れが頭に入っている事もあり、状況を伝えながら全員ダウンを防いでボスまで辿り着くことができました。先程の無念を晴らすべく、いざ再挑戦。床の根と鉄砲に気をつけながら「蜘蛛」にダメージを与え続けていると、なんとか勝つ事が出来ました。

といっても、筆者はあまり動けておらず、ほぼ床をコロコロと転がっていただけなのですが…道中含め手強いボスなので、1回でクリアするのは難しいと思われます。ですが、根や鉄砲は床に撒かれるため、そちらに気をつけていればダメージを防げるはず。今回はフレンドとプレイしましたが、野良でのプレイでも倒せる難易度だと感じました。

おなじみの「九死」は、相変わらず面白い。
奇譚をクリアして手に入れた武具を身に着け、気と格が上がってきたところで「九死」の「蜘蛛」に挑戦します。こちらも前作同様、最大4人で4つの防衛地点を敵から守り抜きます。ウェーブ制で、3回×4の全12回です。ほとんどシステムは同じなので、前作の「九死」をプレイしている方は懐かしさを感じつつ、すんなりとプレイできるはず。

意思疎通がなくとも、なんとなく2手に分かれて守り抜いていく面白さと、少しのミスでやられてしまう緊張感などは今作でもしっかりあります。変わった所でいうと、「奇譚」に登場した「樹木子」や「爆発する赤い実」が、こちらの「九死」にもあるところです。樹木子を放置していると、敵と戦っている時に邪魔が入るため、タイミングを見て壊していきましょう。


ウェーブが進むと、敵もより強くなっていきます。鉄砲隊に、味方を鼓舞する兵や、瞬間移動をする敵も……。倒した敵がドロップする勾玉を使って「棒火矢」や「火の玉」などの「恵み」を召喚し、戦場を有利に進めます。
ボス格の敵「手練れの丈夫」は、攻撃力が高く体力も多い上、ガードが固くなかなか崩すことができません。1人では厳しいため、味方と2人で挟むように攻撃していきます。

他の防衛地点を守り終えた味方も合流し、4人で斬りつけてクリア。他の冥人が慣れていそうな方だったため、一度も防衛地点を取られる事なくクリアすることができました。防衛地点を取られると「呪い」が発動し、敵として「恵み」の兵士達が召喚されてしまうようですが、今回のプレイでは「呪い」を見られませんでした。続けていれば、何回も見る事にはなると思いますが……。

「九死」自体は楽しかったのですが、ここで1つ気になった点として、陣地の状態を示す色の不自然さがありました。
敵に取られていない安全な状態が赤色で、敵が陣地に迫る事を知らせる時はオレンジ色に光るのですが、エリアを示す床は、安全な時に水色で陣地が安全でない時は赤色になっています。


そして、敵が侵入すると赤白いゲージが溜まっていきます。

一般的には、危険を表す色が「赤や黄色」なため、安全を表現する色として赤を使うのはあまり馴染みがないように思います。もちろん、コンセプトとして危険色をあえて安全の表現として使う、というような理由があれば問題はないのですが、エリアを示す床の色や体力が危険な状態の時は赤く光るため、ちぐはぐに感じてしまいます。
筆者は『ウォーフレーム』の「傍受」や『バトルフィールド』の「コンクエスト」などの陣取りモードを遊んでおり、そちらは安全な状態だと白か青、敵の侵入を検知した場合と陣地を取られた場合は赤に変わるため余計そう感じたのかもしれません。ゲームプレイ自体には関係ないですし、少しすれば慣れるものではありますが、居心地の悪さを感じる部分ではありました。前作ではそのように思わなかったため、今作で変わった部分だと思われます。
冥人達の戦いは続く――
クリアして手に入れた武具を装備し、次の奇譚や九死に挑み、また更に強い武具を装備します。このサイクルを繰り返し、奇譚を全て終えれば「即興」や、上の難易度の「奇譚」や「九死」に挑めます。
今回は序盤の「悪鬼成敗」と「九死」のみのプレイレポでしたが、ここから先はぜひご自身でプレイしてみてください!次の奇譚からもまた新しいギミックが登場するので、それらがどんなものかを楽しみに遊ぶのも面白いかと思います。それでは、冥人としてどこかでお会いしましょう。
『ゴースト・オブ・ヨウテイ』はPS5向けに発売中。『Legends/冥人奇譚』は、無料DLCとして配信されています。













