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フルタワー&刷新ミニタワーでブランドの次なる成長へ!NEXTGEAR新製品発表会レポ

今回の発表では、NNEXTGEARが単なる入門向けブランドに留まらず、拡張性やデザイン性を重視した方向性に進化していることが示されました。

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2025年9月9日、マウスコンピューターはゲーミングブランド「NEXTGEAR」の新製品発表会を開催しました。本イベントではブランドの成長戦略や新製品の投入意図、そして最新のデスクトップPCラインナップが明かされました。

NEXTGEARは2023年に誕生して以来、「ゲームを楽しむすべての人に」をコンセプトに掲げ、エントリーユーザーやライトゲーマーを主な対象に展開。今回の発表では、同ブランドの進化と今後の方向性を象徴する内容が多く盛り込まれています。

NEXTGEARが描く進化と新製品の特徴

冒頭で登壇したのは、株式会社マウスコンピューター代表取締役社長の軣秀樹氏です。軣氏はまず、NEXTGEARブランドが短期間で大きな成長を遂げていることを強調しました。2024年度には販売台数が前年比5倍に拡大し、2025年度も前年比110%の成長を目標に掲げています。エントリー層をターゲットに据えながらも、高性能を求める声に応えていく形です。

NEXTGEARと、同社のもう一つのゲーミングブランド「G-TUNE」との違いも改めて整理されました。NEXTGEARは「ゲームを楽しむすべての人に」を合言葉に、これからゲームを始めたい人や、より気軽に楽しみたい人をターゲットにしたブランド。一方のG-TUNEはプロやハイアマチュア層を対象とし、赤と黒を基調とした力強いデザインで“勝つための道具”を提供する立ち位置です。この棲み分けによって、マウスコンピューターは幅広い層をカバーしています。

新製品投入の背景には、ダイレクトショップを通じたユーザーの声や最新ゲームの高性能化が挙げられます。「高性能を手の届く価格で」という要望に応えるべく、NEXTGEARはフルタワーと刷新されたミニタワーの2モデルを投入しました。これは単なるスペックアップではなく、ユーザーの実際の利用環境を考慮した結果でもあります。

Linkworld ElectronicのJefferson Lin氏は、新ケースデザインの思想を紹介。「品質が生活の質を変える」という信念のもと、細部にまでこだわった仕上がりを追求したと語りました。

フルタワーケースでは未来的な要素と実用性の両立を目指し、メッシュパネルを前面に押し出したデザインを採用。さらにブランドのアイデンティティを強調するため、フレーム部分には「スパークマゼンタ」のラインが走ります。この色はゲーム中のひらめきを象徴しており、NEXTGEARが掲げる「ゲームの楽しさをもっと身近に」という姿勢を視覚的に表現する要素にもなっています。

開発部リーダーの横関昭浩氏は、フルタワーとミニタワーそれぞれの特徴を解説しました。フルタワーは、大型グラフィックスカードや複数のストレージを搭載できる拡張性を備え、DDR5メモリスロットも4基用意。ハイエンド志向のゲーマーにとって十分な性能を引き出せる余地があります。

ミニタワーはよりコンパクトながら、フロントIOを刷新し、USB Type-CやCTIA規格対応のヘッドセット端子を搭載。加えてファン制御を見直すことで静音性を高め、ゲームプレイ中の没入感を損なわない設計になっています。

製品部の林田奈美氏からは、具体的なラインナップが紹介されました。ミニタワーではRyzen 5 4500からRyzen 7 9800X3Dまで、幅広い選択肢を揃えています。GPUはRadeon RX 9060 XTやGeForce RTX 5070 Tiといった最新世代を搭載し、価格帯は11万円台から35万円前後まで。コストパフォーマンスを重視したモデルから、ハイエンド寄りの構成までユーザーの用途や予算に応じた柔軟な展開が可能です。

フルタワーでは最大128GBのメモリや複数のM.2 SSD/HDDを搭載可能で、ストリーマーやクリエイターの利用にも応えられる懐の深さが印象的でした。

AMD Asia Pacific & JapanのJackie Kwon氏は、RyzenプロセッサーとRadeonグラフィックスの優位性について解説。Ryzen 7000シリーズ以降のCPUは高効率で安定したゲームパフォーマンスを発揮し、Radeon GPUは最新タイトルに求められる高解像度・高フレームレートに対応します。

NEXTGEARの新製品が目指す「高性能を手の届く価格で」という方向性と、AMDプラットフォームの強みが自然にかみ合っている点を強調しました。

EC営業部の千竃信彰氏からは、販売施策が発表されました。9月11日から30日まで、新製品を対象に1万1,000円引きのクーポンが配布されるほか、Logicool製周辺機器とのセットモデルも登場します。ゲーミングディスプレイやマウス、キーボード、ヘッドセットを組み合わせたセットは、これから環境を一式揃えたい人にとって魅力的な内容です。

また、全国8か所のダイレクトショップでは発売日から実機展示を開始。秋葉原や新宿といった都市部だけでなく、仙台や春日部など幅広い地域に展開され、より多くのゲーマーが手軽にNEXTGEARの実機を体験できる体制が整えられています。

ゲーマーに広がる選択肢―NEXTGEARの意味

会場では、ゲーミング環境の提案としてライトアップされた製品展示なども行われました

今回の発表会では、NEXTGEARが単なる入門向けブランドに留まらず、拡張性やデザイン性を重視した方向性に進化していることが示されました。「高性能を、手の届く価格で」というテーマを軸に据えながら、ユーザーの声を反映したフルタワーとミニタワーの投入は、ゲーミングPC市場に新しい選択肢を提示しました。NEXTGEARのラインナップは、エントリー層に安心感を与えるだけでなく、中級以上のゲーマーにとっても十分魅力的なスペックを備えています。

G-TUNEがハイエンド志向を担う一方で、NEXTGEARは“ゲームを始めたい人”と“もっと楽しみたい人”を中心に裾野を広げていく役割を担っています。特に新たに加わったフルタワーモデルは、これまでNEXTGEARでは届きにくかった上位層のニーズにも応えられる存在となり、ブランドの幅を押し広げるものです。ライトゲーマーからステップアップを目指すユーザーにとって、NEXTGEARは自然な選択肢となるでしょう。

また、今回の発表会を通じて浮かび上がったのは、NEXTGEARが単なる「安価なゲーミングPC」ではなく、“ゲーミングカルチャーを支える入口”を意識したブランドである点です。価格や性能だけでなく、デザインや静音性、アクセントカラーといった要素にもこだわることで、プレイヤーが長時間快適に遊べる環境を提供しています。これは単にPCを販売するだけでなく、ゲーマーの日常を豊かにすることを目的としたアプローチだと言えます。

NEXTGEARは今後もG-TUNEとのすみ分けを図りつつ、幅広いゲーマー層にアプローチしていくことが期待されます。エントリー層を取り込みながら、中級層以上にも手を伸ばす戦略を取ることで、国内ゲーミングPC市場における存在感をさらに高めていくでしょう。成長著しい同ブランドが次にどのような進化を遂げるのか、ゲーマーにとって要注目の存在となりそうです。


ライター/編集:TAKAJO

ライター/いつも腹ペコです TAKAJO

Game*Spark編集部員。『Crusader Kings III』と『Mount & Blade II: Bannerlord』に生活リズムを狂わされ続けています。好きな映画は「ダイ・ハード」、好きなアメコミヒーローは「ナイトウィング」です。

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